ウユニ (Bolivia)
標高3600m、ウユニ。
ウユニ塩湖の観光と塩の生産で成立しているような街。
これだけ世界的に知られた観光地でも、全体的にボロく寂れた印象。
道端で、クリームとゼリー。
3ボリビアーノ(56円)。
僕の頭にあるのはただただ、メシ。
ウユニにはジャパニーズレストランが1軒ある。
生姜焼き定食、唐揚げ定食、ラーメン。
コーラ含め計147ボリビアーノ(2751円)。
ジャパニーズレストランだけどバーみたいな内装で、テクノみたいなBGMが鳴っている。
料理するのはボリビア人。
味は、見た目通りまんま。
米は粘り気なしのボソボソ。
ビックリしたのが、ラーメン。
おそらく韓国のインスタントラーメンに卵を落としただけの代物。
これが、、、超激辛!!!
久々に不意打ちで食らった唐辛死攻撃。
汗が滝のように流れ出て止まらない。
クッソッ、、、ラーメンなんてふつうにしときゃいいのに、なんでわざわざ辛くするんだよバカじゃねーの!?
しかし出されたものはすべて食べる、という信条に反することなく、悶絶し泣きながらも根性でブチこんだ。
食後しばらく、胃が燃えていた。
猛毒の侵入に、全身がパニクっていた。
全身で全力で拒絶反応を起こさせるもの、こんなのは食べ物じゃない。
そして、腹はまったくもって膨れない。
翌日は、中華。
144ボリビアーノ(2695円)。
さすが中華、無難なうまさ。
ボリビアで餃子が食えるなんて。
しかし、何の腹の足しにもならない。
翌日は、ハンバーガーとスイーツ。
コーラ含め計90ボリビアーノ(1684円)。
見た目はこれが優勝ですな。
中途半端な和や中華に金をかけるよりは、こういう方が潔い。
あとは、ピケマチョとか。
この辺は、いくらだったか失念。
あと、リャマ肉とか。
やはり脂身がなく固い。
特徴のない味。
この調子だと破産する。
コスパでいったら外国人向けの店はやめてローカルの店に行くべし。
鶏モモ、米、ポテト、サラダ、スプライト。
計20ボリビアーノ(374円)。
あーあ、足りねえなああああああ。
満腹を知りたい。
街の中心にATM、両替屋がいくつかあり。
ボリビアのATMなんてなんだか不安にさせられるが、特に問題なく引き出せた。
これだけ外国人仕様の街でも、クレジットカードの普及度は高くない。
現金のみの店も多いし、カード払いの場合は手数料5%という店もある。
ボリビアでは、なるべく現金を多めに用意しておいた方がいい。
大型スーパーはなく、売店に毛が生えた程度のスーパーが2~3軒あり。
アルゼンチンでよく見た商品、チリでよく見た商品、などの輸入品。
チョコチップクッキーが12ボリビアーノ(224円)もしたりする。
それでも買ってしまうぐらい、僕はチョコチップクッキーには目がない。
それから、韓国資本が進出しているようで、韓国の商品もよく見る。
いずれも輸入品は割高で、おそらく現地の人はこういった店では買わないのだろう。
ローカル向けのメルカドを探した方がいい。
Rummy Hostal。
いい雰囲気。
街の中心、文句なしの立地。
Wi-Fi、爆速。
朝食付き。
今までの国では、目玉焼きといったらガッチガチのハードボイルドばかりだったが、ここでは程良いトロトロ半熟。
ドミトリー70ボリビアーノ(1309円)。
予約サイト上では最安。
キッチンはなし。
バスルームは男女共用。
トイレもシャワーもやや開放的で、僕はいいけど少々気まずい、欧米人女性なら気にしないかな。
当然、宿泊者はウユニ塩湖を見るために来た外国人旅行者ばかり。
比較的お行儀の良い客層で、ドミトリー室内でスマホを鳴らすアホや大声で長電話するバカもあまりおらず、静かでいい。
まったくいないわけでもないが。
こういう宿では本当に、「電話病」の人に頻繁に出くわす。
一体電話で何をそんなに話すことがあるのかわからないが、ず~っと長時間電話で話し続けている。
こういう輩に限ってよく通る太い声をしていて、離れたところにいてもず~っとそいつの声が耳に障る。
まるで路駐車のアイドリングを聞かされているかのごとく、一定の不快な緊張感が続き、ようやく終わるとホッと胸をなでおろし安堵する。
本人は、周囲に迷惑をかけているという自覚は微塵もなさそうだ。
欧米人やアジア人など裕福そうな国の人ではない、だいたいラテンアメリカ人や、やや発展途上の国の人がこういう「電話依存症」あるいは「イヤホン拒絶症」に陥っており、旅行しに来たのか電話しに来たのかよくわからない。
日本人が大好きなウユニ塩湖だが、依然として旅行者は圧倒的に欧米人、ラテンアメリカ人、韓国人。
日本人と中国人は完全に姿を消したままだ。
何かあったんですかね?
皆、ウユニ塩湖の観光に勤しむため、大半は1~2泊でアウトし、回転が速い。
僕は、この宿が気に入った。
ひたすらメシを食い、休養し、ネットし、一日の大半をベッドの上ですごしている。
夜たっぷり眠った上に、昼寝もしている。
別にいいでしょ文句ある?
10日間におよぶ高地走行、ウトゥルンク山走行、憔悴しきった身体をチャージする必要がある。
まあ人それぞれということか、周囲の人たちも別に、ダラけきった僕を誰も気にもとめない様子、おかげで僕としても目一杯ダラけられる。
Uyuni, Bolivia