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ボゴタ 2 (Colombia)

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あいにくの雨季、 4~5月、10~11月が最も降雨量が多い。 でも毎日ガッツリ降るわけではない、スッキリと晴れてくれることも。 標高2600m、とにかくすごしやすい気温。 いつも日中最高気温は20℃いかないぐらい。 赤道直下のため、気温は1年を通して変わらない。 エクアドルのキトと同じく、永遠の春。 ブラジルと同じくコロンビアも多人種。 メスティソ、ヨーロッパ系、アフリカ系、先住民。 ヨーロッパ系もスペインのみならず多地域からの入植者が入り混じっている。 とらえどころがない。 1960年代から内戦、暴動、クーデター、テロが相次ぎ、その荒くれた情勢の中で麻薬カルテルが台頭し、ボゴタは世界で最も危険な都市のひとつとなった。 しかし、1994年にボゴタ市長に就任したモックスがユニークな手法で治安や汚職を改善させ、モックス辞任後も後任たちがインフラや交通を整備、現在にかけてめざましい向上を遂げている。 日本人の知り合いと話していてコロンビアが話題に上がると、すかさず「危険」、「麻薬」、「マフィア」といったステレオタイプなワードが出てくる。 こういった方々は20世紀から知識がアップデートされてないようなので、しつこいようだが「FACTFULNESS」を読んでいただきたい。 世界は変わり続けてます。 ちなみに今回の旅で出会った人たち、地元民であれ旅行者であれ、皆口をそろえて日本は「金持ち」、「物価高い」、「ハイテク」とステレオタイプのワードを出してくる。 日本国内では連日、この世の終わりであるかのような日本衰退の話題でもちきりだろうが、海外ではほとんど知られていないようだ。 「今は物価安いしアナログ離れできてないし絶賛衰退中だよ」と言っても信じてくれないし、少子高齢化や人口減少がいかにシリアスかを語ってもピンと来ないようだ。 他国での日本に対するステレオタイプなイメージも、しばらくはアップデートされずに定着し続けるのかもしれない。 大々的な自転車の促進も、絶望的なまでの渋滞問題を改善するための長年にわたる取り組み。 道端修理屋さん。 エンジン付き自転車もよく見かける。 成長著しい国は多々あるが、コロンビアもまさしく、まだ多くの荒々しさが残るものの、グイグイと前進してゆくエネルギーに満ちている。 それでも、どこもかしこも渋滞。 宿の真ん前が狭い路地で、四六時中エンジン音とクラクシ

ボゴタ 1 (Colombia)

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南米随一の自転車大国、コロンビア。 首都中心からのびる幹線道路の1.3kmにわたって、無数の自転車屋が軒を連ねる。 1本の道路に集中する自転車屋の数としては、過去一番かもしれない。 完成車もパーツ類も、品ぞろえ豊富。 しかし、一口に自転車といっても各方面多岐にわたるものだが、これだけ店があってもほぼ街乗り用MTBの一辺倒で、ロードバイクは少しばかり、ツーリングというコンセプトのものはほとんどない。 ここボゴタで、タイヤを買いたい。 クスコで買ったタイヤは、ボツ。 あまりにパンクしすぎ。 空港から宿までのわずか15kmでもまたパンクした。 そしてゴツゴツしすぎで摩擦が大きい。 それから1ヶ所大きな裂け目ができて内部のパンク防止テープが露出しており、テープがなかったらチューブが露出してバーストしてたかもしれない。 クスコからわずか2000km、いかにシュワルベが有能かを改めて痛感。 ショッピングモールや大型スーパーなどをのぞくほとんどの店では、入るとすぐさま店員が話しかけてきて、「見てるだけ」と言ってもしばらくマークされ、ずっと監視され続ける。 犯罪率の高い国ではこれがふつうだが、ゆっくり落ち着いて見たいんだよな。 しかも商品はショーケースの中だったり客の手の届かないところに展示してあったりして、手にとって見ることはできないし、値段もいちいち店員に聞かなければならない。 タイヤはやはりゴツゴツ系ばかり、しかし根気良く店をまわって、なんとか自分の条件に見合うものを発見。 それから、ディスクブレーキのパッド問題。 日本で今の自転車を買った時、僕はディスクブレーキの知識がほとんどなかったので店員さんのチョイスにおまかせしてしまった。 パッドの形状も多種多様で、できれば世界中どこでも入手できる最もありきたりな形状のものにしてほしかったのだが、よりによって最も入手しにくいレアな形状だったということが、日本を出てから発覚。 各地で自転車屋に入るたびにそれとなくパッドもチェックしていたのだが、合致する形状のものは一度も見てない。 日本で買っておいた予備パッドの蓄えがまだあるが、それが尽きたら本体ごと買い替えることになるかもしれない。 でもそのレアなパッドも、タイヤを発見したのと同じ店で発見。 以前もどこかで書いたが、いろいろな物が同じタイミングで壊れたりダメになったりするシンクロニシ

ブラジル(Manaus)→コロンビア(Bogotá) フライト

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マナウスの先のルートについてはさんざん悩んだ。 ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナ。 細部まで調べてみたが、どうもうまくつなげられない。 結果、コロンビアへ飛ぶ。 深夜の便。 マナウスで滞在した宿は中心地から離れていて立地が悪かったが、空港は比較的近く、7kmほど。 日が沈んでから宿を出発、空港までの道のりもアップダウンで汗が吹き出し、着いた頃にはベトベト。 また古ソックスや古Tシャツで保護。 荷物は古テントで包む。 夜間、ラッピングサービスが閉まってたらマズイなと思ったが、幸いやってた。 パッキング完了。 近頃の格安チケットによくありがちだが、チケット自体は1万9000円ほどで安かったが、預け荷物は完全別料金で、荷物2個で2万6000円ほど払い、ラッピングも2000円ぐらいしたりで、なんだかんだでトータル5万円ぐらいになり、格安感などない。 いつもは、チェックインカウンターの人がオーバーサイズの対応に慣れてなくてやたらと時間がかかったり、超過料金の支払いをするのに別のカウンターに行かされたり、なにかとバタバタするものなのだが、今回はスムーズだった。 ただ、国際空港だというのに職員の英語はごく初歩レベルだった。 出発は深夜3:45、直行便。 3時間ほどのショートフライトで、食事などのサービスは一切なし。 シートは窮屈で、前のシートに膝が当たってくつろげず、長身の欧米人なんかは不自然にを体を折り曲げて全然おさまってなかった。 5:45、ボゴタに到着。 コロンビアに入国するには事前に Check-Mig の登録が必要ということで、イミグレーションでそのPDFを見せる準備をしていたのだが、特に何も言われなかった。 質問は、滞在日数と宿の名前だけ。 スムーズに流れ、ほとんど時間かからなかった。 90日以内の滞在であればビザ不要。 出てきた自転車を見てびっくり。 輪行バッグのジッパーが壊れて、自転車の一部が飛び出してしまっている。 今回は空港職員の荒行ではなく、輪行バッグのクオリティの低さが原因。 輪行バッグって高い割にすぐ破れたりするが、ジッパーがこんな豪快に壊れたのは初めて。 生地の損傷だったらテープで補修できるが、これはもう修復不可能。 自転車本体は無傷だったのは不幸中の幸い。 次から輪行する時どうするか、考えないとな。 赤道を飛び越えて北半球へ。 気温13℃。