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サルタ 3 (Argentina)

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パーツ問題、決着。 結局、フロントダブル化。 クランクごと交換。 2×10s、36-26T。 フロントディレーラーは兼用がきくということで交換せず。 シフトレバーは交換。 店頭にあるMTB完成車を見るとフロントトリプルもまだまだ多いのだが、今後パーツ交換する上でトリプルはすでに絶滅危惧種ということらしい。 僕もあえて時代のトレンドに逆らうつもりなどないので、そういうことならとっととトランスフォーム。 というかもっと早く知っておけば、サルタでこんな長居することもなかった。 どうせならシングル化してしまおうか、とも考えた。 ふだん使用しているギアの最大値と最小値を計算してみたら、ギア比的にはシングルでもカバーできるということが判明。 シングル化すれば、フロントディレーラーとシフトレバーを排除できてスッキリするし、シフトチェンジがリアの操作だけですむというシンプルさは魅力。 しかし、店員さんからはシングルではなくダブルを勧められた。 こういうメカニカルなことは、素人の浅知恵よりもプロの助言に従った方がいい。 ということで、コストはかかったがシングルは諦めてダブルに。 スプロケットは、今まで11-36Tだったが11-42Tに歯数増。 試乗してみると、想像以上に快適。 フロントのシフトチェンジはトリプルの時より軽快。 ギアのレンジは十分にカバーできている。 なるほど、たしかにトリプルは必要ない。 サルタでは数多くの自転車屋をめぐった。 ほとんどの人は英語を話せないが、ここの店員さんは英語でやりとりできて、腕も良かった。 費用は予想以上だった。 クランクセット、シフトレバー、チェーン、スプロケット、工賃、予備チューブ2本。 計80910ペソ(34639円)。 必要経費とはいえ、金使ったな〜。 今月はフライト代、テント代、パーツ代で計10万円を超えた。 物価が安い国でも、こういう品は割安にはならず、むしろシマノ製品なんかは日本で買った方が安い。 現在なんとUS$1=346ペソ、とどまるところを知らないペソ暴落の恩恵でこれでもだいぶ安くすんだ。 欧米だったら今はシマノが安く買えるのかな、元手が円だと意味ないけど。 タイヤは、いいものが見つからなかったので買わず。 まだしばらくはもつと思うが、1万1000km以上走っているのでいつどうなるかわからん。 祈りながら走るしかない。 準備万

サルタ 2 (Argentina)

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勝利の日から一夜明けると、街は何事もなかったかのように平常運転。 意外に切り替えちゃんとしてるのね。 それとも熱しやすく冷めやすい人たちなのかな。 標高1100m、サルタ。 名も知らぬ街だったが、思ってたより立派。 大都市ならではのやりづらさもなく、田舎ならではの不便さもなく、ちょうどいい。 日中33℃。 暑い。 ブエノスアイレスよりもだいぶ北にあり、ボリビアとチリが近い。 とっととアンデスの涼しい高地へ逃げたいところだ。 飲食店はあることはあるが、やはりまったくそそられない。 アジア系のレストランもあることはあるが、とても入る気になれない。 入る店といったらアイスクリーム屋さんぐらい。 マクドナルド等のファーストフード店は長蛇の列、スーパーのレジも長蛇の列、これもいつものこと。 サッカーの結果は、為替の変動には無関係のようだ。 闇も公定も、下落しっぱなしで大変なことになっている。 外国人にとっては大変けっこうなことだし、アルゼンチン人たちもたいして気にしてなさそうに見える。 Plaza Hostelに滞在。 ドミトリー1500ペソ(662円)。 宿としては、かなり欠陥が多い。 部屋にはコンセントがあるがWi-Fiが届かず、Wi-Fiが届く共用エリアにはコンセントがない。 時々トイレが流れない、時々ドアが壊れてトイレから出れない。 他にも不具合や不便が諸々。 でも宿の主人の人柄がとても良くて、なんだか許せてしまう。 主人はウルグアイ人、あとブラジル人の女性2人が長期滞在している。 ワールドカップ決勝の日、狂乱状態の街から宿に戻ってくると、この3人は特に盛り上がることもなく平然と宿にいた。 ウルグアイもブラジルもアルゼンチンの隣国、露骨に敵対はしてないと思うが、もしかしたらおもしろくない心境だったのかもしれない。 あと、これは宿のせいではないが、蚊がすごい。 虫除けなしではやっていけない。 さて、現在直面している問題。 ここサルタで、チェーンリング、チェーン、スプロケットを交換しなければならない。 旅に出てから1万1000km以上、まだ一度も交換しておらず、いいかげん限界に達している。 特にアウターのチェーンリングは目で見てわかるほど歯が削れて不ぞろいな状態になっており、現在アウターはほぼ使えない。 これから向かうボリビアやペルーでは自転車パーツのとりぞろえはあまり期

サルタ 1 (Argentina)

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中央広場にはものものしく警察がズラリ。 通りは人気がなく静まり返っている。 日曜日ということもあって、いや今日が平日だとしてもすべて閉店か。 前日に食料買いだめしておいて正解だった。 広場には人が集まっている。 後ろの方の人はまったく見えてないんじゃないかな。 アルゼンチンが得点すると大騒ぎ。 フランスに追いつかれると、不穏な空気に。 しかし、勝利。 おめでとう、アルゼンチン。 大狂乱。 みるみる広場に人が集まってくる。 アルゼンチンの全エネルギーが爆発したかのような。 これは夜通し続きそうだな。 そろそろ去ろうか、と思っても脱出できない。 なんとか隙間をすり抜けて通りに出たら、これまたどんちゃん騒ぎ。 なにかのイベント会場の付近とかじゃなくて、ごくふつうの一般道がこの有様。 午前中は人っ子一人いなかったのに。 優勝したらどこで何するとか考えていたわけではなさそう。 感極まった時に出る行動というのは、本能的に皆同じになるのだろう。 何が起きてもおかしくない狂乱。 若い男が殴り合いのケンカになっていた。 止めに入った警官も殴られて血まみれになり、当事者の一人は気絶して顔全体がドス黒くアザになっていた。 めでたい時に何やってんのかね。 サッカーに限らずだが、僕はスポーツの試合をまともに見たことがない。 ルールも怪しいし、誰がどうだとかの知識もゼロに等しいし、楽しみ方も知らない。 今回のワールドカップも試合自体は1秒も見てないが、とてつもないエネルギーに心震わされた。 旅をしててよかった。 しかし一体何がここまで人を熱狂させるのか? タイのソンクラーン 、 ポーランドの独立記念日 、 印パ国境閉鎖式 なんかでも、コンセプトはまったく異なるが群衆のエネルギーを目の当たりにした。 今回もタイミングをねらったわけではなく、たまたま偶然居合わせた。 ペルーも早く良くなるといいですね。 全土が非常事態宣言下で、成田悠輔もペルーに閉じ込められてるとか。 Salta, Argentina

ウシュアイア→サルタ フライト (Argentina)

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アルゼンチン北端部の都市サルタへ飛び、そこから南米を北上する。 ウシュアイアは多くの外国人が訪れる観光地だが、空港は小さく国内便のみで、直行便で行けるのは国内の限られた都市のみ。 サルタまではブエノスアイレス経由で、乗り継ぎがスムーズにいく格安チケットを見つけた。 しかしチケットを購入してまもなく、「あなたの旅程は変更されました」というメールが届き、便宜の悪いスケジュールに勝手に変更された。 日本からブラジルへのフライトの時もそうだった。 ウクライナ戦争による燃料や飛行ルートの問題なのかなと思ったがどうだろう、理由は明確ではないが最近はこういう詐欺商法が当たり前になってしまったのか。 朝のウシュアイア。 空港まで急ぎたいところだったが、無風で鏡張りとなった風景に足を止められた。 空港までは5kmほど。 すぐさまパッキング開始。 今回持参した輪行バッグは、前輪のみをはずすタイプ。 過去に、フレームを曲げられたりリアディレーラーを破壊されたりした経験上、できればホイールははずさない方が安全。 フロントフォークだけエンド金具でガッチリ固定すれば、派手に壊される危険性は抑えられるだろう。 使い古しのソックスがディスクにすっぽりハマってくれたことに感動。 ディスクブレーキで輪行するのは今回の旅が初なので、これは新発見。 その他のパーツにもソックスがうまいことハマってくれるので、こういう時のために捨てずにとっておいて良かった。 何なら新品を買ってでも、ソックスはパーツの保護に有用である。 その他の荷物は、先日壊れたテントで包んだ。 チケット自体は安かったのだが、預け荷物は有料。 しかも1個につき20kgまでで、それ以上は超過料金が発生する。 今までのフライト経験からすると、航空会社によってまちまちではあるが、特に大手だと荷物1個につき23kg×2個まで無料、という設定が多かった。 この差は大きい。 可能な限り減量して計46kgぐらいまでならギリなんとかできるが、40kgはムリ。 しかも、セルフトランジットとかいって、同じ航空会社にもかかわらず乗り継ぎ先で再度チェックインして再度超過料金を払わなければならない、という意地悪さ。 ウシュアイア→ブエノスアイレスでは、なぜか荷物の重量を見もせずにフリーですんだが、ブエノスアイレス→サルタではしっかり超過料金をとられた。 そしてチェック