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エルサルバドル(La Hachadura)→グアテマラ(Hacienda Vieja) 国境越え

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エルサルバドル側もグアテマラ側も、窓口でパスポートを提出するだけ。 質問なし。 エルサルバドル側はスタンプなし。 グアテマラ側はスタンプに「E/S」(入国/出国)とあり、そこに係員がペンで「E」に丸をつける。 これを間違えると出国時にトラブルとなり、罰金を課せられるケースが多発しているらしいので、要確認。 最初にこちらから入国か出国かをはっきり伝えればそう間違いも起きないはず。 90日以内の滞在であればビザ不要。 所要トータル10分。 国境の川。 ふつうは両替屋の人がそこらをうろついていて、こちらから出向かなくても声をかけられるものなのだが、どういうわけか見当たらなかった。 ドル紙幣はいくら余ってもかまわないのだが、コインを大量に余らせてしまったので処理したかった。 グアテマラ側の街にはATMがあるが、機能しておらず。 tigoの店舗が数軒あったので、SIM購入。 本来グアテマラの通貨払いだが、ドル払い(コイン払い)でも受け入れてくれたので、ここでコインを処理できた。 30日間10GB、70ケツァール(1293円)。 またしても、アクセスポイント名が入力されていないせいで、つながらず。 これを知らない店員は必ず、見当外れなところをむやみにいじくったり、再起動したり、SIMカードを挿れ直したり、などムダなことのオンパレードを始めるので、即座に阻止。 こういう時の無能店員のとる行動パターンはいつも決まっている。 画面に「アクセスポイント名が入力されていません」と表示されているのだから、解決方法はそれしかない、それ以外のことはするな、と強く言う。 するとちょっと詳しそうな別の店員が現れて、難なく解決。 Chiquimulilla, Guatemala

サンタクラリタ→ラアチャドゥラ (El Salvador)

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エルサルバドル入国。 ここもやってるねー。 小さな街で1泊。 Hostal Don Luis。 汚い砂利道の奥地にあり、どうせボロ宿だろうと思いきや、いきなりグレードアップ。 アメリカのモーテル並みのクオリティ。 これでUS$25は安い。 アメリカ人だったら激安だと思うのだろうが、悲しいかな、ここに来てまた円安進行。 US$1=143円。 今の日本人にとって、25ドルは3588円もする。 まあそれでも、価格崩壊していたホンジュラスの後に来ると、これだけ立派な部屋でこの価格ならまともな理性を感じる。 それに、今持っているドル現金は130円台の頃に引き出したものなので、実際はもう少し安くすんでいる。 ああ、エアコン・・・ 今までの宿も時々エアコン付きのところがあったが、古めかしくてパワーなかった。 ここのエアコンは新しく、日本のエアコンと変わらない品質。 キンキンに冷やして、ようやくリラックス。 共用部に冷蔵庫がある。 ドリンクをカチカチに凍らせておくと、翌日の走行で冷えたものを飲める、これだけで1日の快適度をぐっと上げられる。 連泊したい葛藤があったが、さすがにやめておいた。 エルサルバドルは2001年より自国通貨を廃止し、USドルを使用している。 ラテンアメリカでは他に、パナマやエクアドルも同様にドル。 旅行者としては、両替の手間が省けるし、ATMでドルを引き出せるのでけっこうなこと。 現地人としては、紙幣に知らない国の偉人が描かれていたり外国語が書かれているのを見るのはどうなんでしょう。 2021年、世界で初めてビットコインを法定通貨にして脚光を浴びたエルサルバドル。 40歳の若き大統領がセンセーショナルに巻き起こした旋風は失敗に終わったのか。 ビットコインなど誰一人として使っておらず、今後もドル現金社会が続くそうだ。 サルバドル人の38%がアメリカに出稼ぎに行き、そこからの仕送りがGDPの24%にもなるという。 しかし送金するにも多額の手数料がかかり、受け取るにも国民の70%が銀行口座を持っていない。 口座があっても銀行がある街まで何時間もかけて行き、ようやくたどり着いてもATMの不具合で引き出せなかったり。 世界の多くの地域ではまだこんな感じだ。 そこでビットコイン。 銀行口座不要、手数料不要、スマホと電波さえあればあらゆる決済ができる、格差なく平等に開かれた

ホンジュラス(El Amatillo)→エルサルバドル(Santa Clarita) 国境越え

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ホンジュラス側 国境の数百m手前で分岐があり、大型車とそれ以外とで進路が分かれている。 イミグレーションに着くと、建物前にたくさんの人。 ここに自転車を置いて中に入るのは嫌だな。 「オレが見ててやるから心配するな」と言ってくる者がいるが、僕が疑っているのはあなたたちなのですよ。 建物の中は、20人ぐらいの行列。 10時半。 やはり国境直前の街で泊まって、朝一番の空いてる時に来た方がいいな。 ガラス張りとか鉄格子だったら、並びながら外の自転車の安否を確認できるのだが、ここは見えない。 建物内に自転車を置いてもいいかと係員に聞いたら、ダメだと。 仕方ない、ずっとソワソワしながら並んで待つしかなかった。 この間に、両替屋が声をかけてくる。 ホンジュラスレンピラが少額余っていたので、ここで両替。 国境係員よりも、こういう両替屋みたいな人の方が英語をしゃべれたりする。 係員たち、恥ずかしくないのかね。 ようやく番がまわってきた。 特に質問はなく、指10本すべての指紋を機械で読み取り、顔写真を撮影。 こういうのは入国時にやるべきなんじゃないのか。 とここで、停電。 よりによって僕の手続き中に。 でも落ちたのは照明だけで、係員のPCやその他の機器は影響なかった。 手続きを終えて外に出ると、自転車は無事。 バッグを開けられた形跡もなかった。 「オレが見ててやったぞ」と言ってくる者がいる。 疑ってしまって申し訳なかったけど、実際国境には悪党がたむろっているのは事実で、 信頼しろったって無理な話だ。 ホンジュラスレンピラ。 国境の川。 エルサルバドル側 こちらは屋外に窓口があり、人も少なく待つこともなかった。 質問されたのは、交通手段、行き先、滞在期間。 係員は笑顔で感じ良かった。 スタンプはなし。 180日以内の滞在であればビザ不要。 所要トータル40分。 この国境越えでの出費、ゼロ。 渡された紙切れ、ゼロ。 両国側ともにATMも正規両替屋もなし。 その辺の両替屋と両替できる。 San Miguel, El Salvador 18748km (Total 155442km)

グアサウレ→エルアマティージョ (Honduras)

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ホンジュラス入国。 ここも長いね~。 経済レベルがまた一段と落ちた。 手作りの掘っ立て小屋のような家が並ぶ。 印象としてはここが中米最貧。 子供も大人も、僕を見て「Adios!」と言ってくれたり、なにやら叫んだり、手を振ったりしてくれる。 ホンジュラスの国土は日本の3分の1ほど。 人口は945万人。 メスティソ90%、先住民7%、アフリカ系2%、ヨーロッパ系1%。 主産業はコーヒーやバナナを主とする農業。 広大な国土の南米諸国に対して、なんとも狭小な中米諸国。 スペインからの独立直後、パナマはコロンビアの一部であったが、その他はすべてメキシコ帝国となった。 大コロンビアと同じく、メキシコ帝国もヨーロッパ列強に対抗できるような強大な中央政権国家をめざしたが、わずか1年で崩壊。 その後はメキシコ以外は中央アメリカ連邦となったが、15年で崩壊。 中央アメリカ連邦の5つの州が独立し、現在のグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカとなった。 この時点で、ラテンアメリカの中でも特に中米のまとまりのなさがすでに際立っている。 中米諸国は地理的条件や歴史的経緯に共通項があり、それらが発展を妨げる要因にもなっている。 ・アメリカによる棍棒外交 ・繰り返される軍事クーデター ・政治腐敗と汚職 ・内戦 ・隣国との紛争 ・コカイン中継地 ・モノカルチャー ・ハリケーンによる壊滅的被害 ホンジュラスはこれらをもれなくとりそろえており、特に1998年に直撃したハリケーンで甚大なダメージを負い、経済も政情も安定せぬまま、2009年にも軍事クーデターが起きている。 ニカラグアと同じく、中華人民共和国と断交して中華民国と国交を結んでいたが、2023年3月に逆転。 10万人あたりの殺人件数は世界1位。 2位のベネズエラを大きく引き離して、堂々のぶっちぎり。 日本は194ヶ国中193位。 ホンジュラス走行はわずか130kmほど、1泊2日で突き抜ける。 売店に立ち寄ってペプシ3Lと棒アイス1本を買ったら、90レンピラ(523円)。 高いな。 サンロレンソという街で1泊。 街一番のとびっきりボロい宿を突撃。 お値段なんと、800レンピラ(4651円)。 エアコンこそ付いているものの、古めかしくて汚くて気の利かない底辺宿。 高めに見積もっても、せいぜい1500円ぐらいがいいとこ。 円安

ニカラグア(Guasaule)→ホンジュラス(Guasaule) 国境越え

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ここもトラック行列、1kmぐらい。 車道を埋め尽くすのはふつうに迷惑。 ニカラグア側 朝6時台、空いていた。 窓口でUS$3を払う(現金のみ)。 入国時にUS$14払った上に、出国時にUS$3おかわりを要求してくる。 何らかのサービスを受けてこそお金を払うものだが、この人たちは僕に何をしてくれただろうか。 ただ通過するだけで強制徴収とか、やってることチンピラと変わらんな。 払うにしても、もっとスマートにできないものか。 現地人越境者は払ってなさそう、第三国の外国人にだけ払わせるようだ。 入国時に渡されたツーリストカードとかいう意味不明な紙切れを提示するものかと思いきや、何も求められず。 まったく、ムダに物を増やさないでくれるかな、ただのゴミじゃないか。 こんなゴミにUS$10も払わせるなよ。 それからまた領収書だかよくわからん紙切れを何枚か渡された。 紙切れが好きだな、こいつら。 それからまたしても、職業を聞かれた。 出国して去り行く者の職業を聞いてどうしようっていうのか。 この質問に対して英語で答えると通じない、というのもいつものこと。 国境で仕事する身なら基礎的な英語ぐらい勉強しときなさい。 ニカラグアコルドバ。 国境の橋も日本製。 ホンジュラス側 窓口でUS$3を払う(現金のみ)。 ドル紙幣を取り出す瞬間、7〜8歳の男の子がどこからともなくやって来て、金をせがまれた。 ドルをやるわけにはいかんので、余ったニカラグアコルドバの小銭をあげた。 90日以内の滞在であればビザ不要。 所要トータル25分。 両国側ともに、ATMも正規両替屋もなし。 その辺で立ってる両替屋に両替してもらう。 Santa Rosa de Lima, El Salvador 18705km (Total 155399km)

マナグア→グアサウレ (Nicaragua)

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マナグア中心地に、ベネズエラを崩壊に導いたウゴ・チャベス元大統領が。 富を搾取して格差を生み出すアメリカを敵視し、貧困層を救済する社会主義路線をとったチャベスの思想は他国にも波及し、反米を標榜する米州ボリバル同盟(ALBA)が結成された。 長年アメリカの圧政と干渉を受けたニカラグアも、反米国家。 ベネズエラ、エクアドル、ボリビア、キューバとともにALBAに加盟している。 中立を掲げながらもアメリカンカラーに染まったコスタリカとは水と油。 実際両国は長年にわたって国境をめぐって紛争中であり、コスタリカが永世中立国として承認されないのもこれが要因か。 理想を掲げて民衆の支持を得たカリスマ指導者が独裁化し、経済失策と政治腐敗であえなく崩壊。 歴史上とてもよく見おぼえのあるシナリオだ。 ALBAの加盟国のいずれも、今後の雲行きが芳しくない国ばかりだ。 ODAによって日本とは友好関係にあるようだが、ニカラグアの交友路線は日本とは真逆。 ニカラグアは、 ・パレスチナを承認している(現在138ヶ国が承認、日本は未承認)。 ・アブハジア共和国と南オセチア共和国を承認している(承認しているのはロシア、ベネズエラ、ニカラグア、シリア、ナウルのわずか5ヶ国)。 ・1990~2021年、中華人民共和国と断交して中華民国(現在14ヶ国が承認)を承認していたが、その後くつがえして現在は逆。 マナグアのホステルのスタッフと話をしていたら、彼は台湾を旅したことがあると言っていた。 そうそう海外旅行などしなさそうなニカラグア人がなぜ台湾?と思ったが、ニカラグアが中華民国と国交を結んでいた時期だったのだろう。 マナグア湖。 琵琶湖の1.5倍。 モモトンボ山(1297m)。 最近だと2015年に噴火している。 路面は良好、概ねフラット。 やはりニカラグアは風が吹く。 猛暑には変わりないけど。 雨季だが、日中降ることはほとんどない。 夕方から夜にかけて、短いスコールが降るパターン。 暑いので走行中に降ってくれてもいいのだが、でもまあ雨天走行はやはり良くないし、走行は前倒しにして早めに切り上げる。 レオン。 Hostal Fachente。 ドミトリー302コルドバ(1168円)。 マナグアは安宿がなかったので連泊せず、ここで2泊。 エアコンはあるが、つけてくれない。 扇風機。 一年中猛暑の中米、どういうわ