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大分→松山

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大分県の佐賀関から愛媛県の三崎まで、フェリー。 運賃1200円+自転車700円+燃油料等=2030円。 こんな快晴だと船旅も気持ち良かろうが、あいにく19時発。 1時間に1便で70分の航海。 予約なんて不要だろうと思っていたのだが、念のため2日前にサイトをチェックしてみたら、朝から夕方までの便はすでにソールドアウト。 翌日も似たような感じ。 結局、予約可能な一番早い便が19時発であった。 もしかしたら、始まってしまったのかもしれませんね。 かのゴールデンウィークというやつが。 激安宿でもあれば、GW中は外出せずに身を潜めていたいものだが、もちろんそんなものはない。 四国。 2001年に日本一周した時、列島の外側を周るルートだったので、瀬戸内海が手つかずだった。 四国は南半分しか走っておらず、僕にとって愛媛県と香川県は未踏地。 仕事でも、四国に来ることはなかったな。 ここは佐田岬半島。 四国北西部、九州に向かって細長く突き出た半島。 山道だが、道幅は広くて走りづらくはない。 怒涛のトンネル。 いつも僕から見て左側にだけ通行帯がある。 そのたびに高い段差を昇り降りしなければならないが、安全に通行できるだけでもマシと思うべし。 逆方向から来る人はイラつくだろうな、車道を強行することになるだろう。 2.1kmのトンネル。 やはり左側だけ通行スペース。 半島の付け根まで走り切り、本土のなだらかな海岸線へ。 向こうは本州、さすがに遠すぎて見えない。 いいですね。 十分な道幅。 フラット。 快晴。 無風。 そして美しい海。 これはじっくり楽しめる。 すごいよ愛媛県! 縁石の衝撃を最小限におさえてくれている! 自転車のところだけさらに角度を浅くしてくれているのがおわかりだろうか。 こういう配慮をしてくれるだけで、その土地への好感度は爆上がりする。 そもそも、わざわざ段差をつくって通行人に衝撃を食らわす必要性などあるはずもない、まったく何の嫌がらせなのか。 自転車だけではない、車椅子、ベビーカー、台車など、あらゆる車輪にとって縁石は意味のない障害物でしかない。 松山市。 快活CLUBは立地が悪かったので、「コミック・バスター」というのを初めて利用。 名だけは聞いたことがあり、快活CLUBの下位互換だろうとタカをくくっていた。 ところが、そうでもない。 いつぞやの記事で、「ネットカフェ...

下関→大分

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九州。 関門トンネルから出ると、おじさんから声をかけられた。 ここを通るサイクリストをつかまえて、話をしたり写真を撮ったりするのが趣味のようだ。 その写真コレクションを見せてもらうと、何十人という驚くほどの多さで、知ってる顔もいくつかあった。 たしかに日本一周や縦断をするようなサイクリストなら、必ずといっていいほどここを通ることになるだろう。 差し入れも準備しているようで、栄養ありそうなものと甘いカフェオレをいただいた。 「ここでよくテントを張ってる人いるよ」と言われ、トイレもあり雨もしのげるスペースにテントを張った。 まもなくして、警察が来た。 通報が入ったようだ。 警官はいたって紳士的でフレンドリー、僕の旅にも興味を持ってくれて、しばし談話。 通報が入ったからには撤収せざるをえず、近くの公園に移動した。 国内では今まで何も言われてこなかったので、油断してしまった。 「野宿は人目につかない場所で」という大原則を忘れてはいけない。 翌日。 ハブがもう限界。 先日神戸で応急処置してもらったリアハブ、もう不具合が出てきた。 本来、ハブが回転してもスプロケットは静止を保つ構造になっているのだが、スプロケットも一緒に回転するようになり、それと連動してクランクも同スピードでクルクル回転するようになった。 その不具合でチェーンがスプロケットに変に絡みつき、そこでペダルに力をこめたら、チェーンが切れてしまった。 チェーン切れなんて超久しぶりすぎて修復に手間取ってしまったが、なんとかつなげた。 コネクター持っといてよかった。 こんなトラブルが繰り返されたらたまらない。 もう応急処置ではなく、交換しかない。 ということで、直感で探し出した店。 同規格のハブが在庫にあれば話は早いが、おそらくどこの店に行ってもその可能性は低い。 近年、自転車パーツの規格の乱立、変化が目まぐるしすぎる。 パーツ交換しようとすると、たった数年でも今はもう同規格のものが現行品で入手できない、なんてことが多い。 時代の流行は軽量化だそうで、僕のようにツーリングで強度や耐久性を求める規格は廃れていく。 どういう判断をされるのか、固唾をのんで見守る。 なんと、店主さんの私物のハブを取り付ける、という離れ業をやってのけてくれた。 クイックレバーではなくレンチで締める固定棒は初めて。 ディスクブレーキのローターも今まで...

広島→下関

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広島。 ローカルグルメを楽しみたいという気持ちは常にあるのだが、なにかと理由あって見送ってしまうことが多い。 もちろん広島ではお好み焼きを食べたい、でももし混雑してたり、一人だと入りにくい店しかなかったらあきらめるつもりでいた。 しかし、うまいこと見つけた。 一人でも入りやすい店、開店直後の空いてるタイミングをねらった。 広島には実に多様なお好み焼きがあるようで、いずれもここでは「広島風」なんて呼ばれることはないと思うが、一般的に最も「広島風」と思われる「肉玉そば」を。 んんんんんうまい!!! 1枚で足りるはずもなく。 そばなしのシンプルなものを追加で注文してみたが、これは思ってたより薄かった。 計1750円。 2枚で足りるはずもないが、ここでブレーキをかけないと破産する。 コンビニでパンでも買うしかない。 2枚目もそば入りにしときゃよかったな。 レビューには英語で書かれた文も多かったが、メニューは写真なしの日本語のみ、店主の御夫婦は英語を解するようには見えない。 いかにして言語の壁を乗り越えているのか。 ホステルで2泊。 Guest House BLANC。 なんと1泊2000円。 今時こんな安いところはなかなかない。 しかも広々としていてキレイ。 スタッフもフレンドリー。 ドミトリーも広く、荷物を置くスペースは十分にある。 翌日は、曇り予報がハズレて、雨。 でも雨のあたらない場所に自転車を停めていたのでセーフ。 そして1階がコインランドリーという便宜の良さ。 申し分のないサービス、これでなぜこんなに安いのか謎。 東京、横浜、熱海、神戸でもホステルに泊まったが、極狭ではきだめのような宿、自転車を停める場所すらなくて有料の駐輪場に停めざるをえなかったり、もう一度泊まりたいなんて気は起きない、しかもどこもここより高かった。 ここなら、広島に来たらまた泊まりたい、と思える。 交通量が多すぎて何の風情もない国道2号から、少しでも離れて静かな道へ。 でも現実的なルートとしては国道2号が最もスムーズに進めるので、結局戻って来てしまう。 しばし内陸。 スーパーのベンチで休憩してたら、しゃべりだしたら止まらない系のおばちゃんにつかまった。 急いでいるわけもなく、おばちゃんの話に付き合いながら、国や時代を問わず旅をしていると必ず現れるこういう時間、なんだかこのひとときを客観的に俯瞰...