熊野→那智
朝。
自然の歌声。
熊野市は三重県だが、熊野本宮大社は和歌山県にある。
道中、一瞬だけ奈良県にも入る。
熊野本宮大社大鳥居。
日本最大の鳥居。
高さ33.9m、横42m。
熊野本宮大社。
ここでは、須佐之男命(スサノオノミコト)が祀られている。
海・嵐の神。
アマテラス、ツクヨミ、スサノオ、の三兄弟はイザナギ・イザナミの子。
国生み、神生みの創造神であるイザナギ・イザナミがこの三貴子を生んだエピソードには、死、穢れ、禊、そして生、という神道の根源的な世界観が物語られている。
これより先は、撮影はOKだがアップロードはNG。
宗教は気候の産物。
イスラムが豚や酒を禁じているのも、インド人が牛を食べないのも、その土地の気候条件下で生き抜くための、理にかなった知恵。
神道の教えも、温暖湿潤な日本で疫病などを経験した先人たちが編み出した、その時代ならではの科学であると言える。
熊野川。
サル、キジ、タヌキ、を目撃。
いずれも写真は撮れず。
熊野古道。
熊野三山への参詣道。
複数のルートがあり、地形の複雑さもあって、車両通行可の道路と重複している箇所もある。
丸山千枚田。
山を下りて、再び海岸。
トンネルにしても橋にしても、片側だけ安全な通行帯をつくるのは勘弁してほしい。
これに翻弄されて、何度も道路を横断することになるから危ない。
トンネル内のこの狭い幅でも、ルール上は自転車は車道内を通行することになっているらしい。
なかなか頭おかしい。
熊野川。
朝6時から夕方6時まで、フル稼働サイクリング。
すき家で定食二人前食べた。
1580円、やはりキング牛丼より定食二人前の方がコスパ良し。
目当てにしていた銭湯にたどり着くと、臨時休業。
さらに3kmほど走って別の銭湯へ。
50年ぐらい前で時が止まっているかのような銭湯。
レトロとかいうレベルじゃない。
リアルに番頭さんというものを見るのは初めてかもしれない。
風呂上がり、もう外は暗い。
暗くなったところで危機感はない、この国ならではの安心感。
夜風に吹かれながら、人気のない静かな港、ふっと、良い気分。
港を見下ろす丘の公園で。
周囲は住宅地。
ふだんはこんな住宅地で寝たりしないが、この丘の上の公園には誰も来ない。
災害時用の避難場所にもなっているようだ。
人っ子一人いない公園にもトイレがあり、トイレットペーパーあり、水も出る。
やっぱちゃんとしてるな。
和歌山県田辺市龍神村
3544km