静岡→伊勢

やべぇ。
タイヤがやべー。

細かいひび割れはけっこう前からだが、いつの間にこんな大きな亀裂が。
これでパンクもなくまっとうに走れているのが不思議。

いつバーストしてもおかしくない。
早急にタイヤを入手しなければ。
東京にいるうちに買っとけや、というご指摘はごもっとも。
悔んでももう遅い、ここで何とかするしかない。

ここは静岡市、まあまあの都市。
近辺の店に片っ端から電話して聞いてみたが、ない。
シュワルベ自体は置いてたとしても、ちょうど欲しいサイズがある可能性は高くない。
26インチ全盛期ならまだしも、今はタイヤの径も多様すぎる。

やむなく、Amazonで注文。
滞在先の宿に配送。

数日間、やることもなくただ待つ。
天気崩れて雨降りがちだったからちょうど良かったんじゃないか、と自分に言い聞かせる。
海外でシュワルベを入手する難しさを思えば、これぐらいのロスは軽い。
日本にいればたいていのことは何とかなる。

無事、入手。
今回はマラソンプラスではなく、ノーマルなマラソン。
4608×2=9216円。

2023年にニュージーランドで買ったマラソンプラスは、ざっと18000kmほど走行。
本当に驚異的なタフネス、お疲れさまでした。

今は「グリーンマラソン」という名称。
リサイクル素材でエコフレンドリーになっている。

安倍川。

静岡と焼津の間の難所、大崩海岸。
海の上を走ったりして楽しい道なのだが、通行止め。

2024年7月の崩落、今なお復旧されていない。
Google Mapsのルート検索だと自転車歩行者は通行可として表示されるが、だまされてはいけない。

地元のロードバイカーが声をかけてきて、丁寧に迂回ルートを教えてくれた。
大きく迂回して、国道1号で行くしかないそうだ。

国道1号までもまあまあの距離。
静かな川沿いの道を行く。

桜は、タイヤを待っていた数日間が満開予想日だったが、ぐっと気温が落ちたためか、今ひとつ咲ききらず、華やかさに欠ける。

国道1号から焼津市街を抜けるルートは、走りにくいことこの上なかった。
ただでさえ迂回路なのに途中で自転車歩行者禁止のバイパスになってさらに迂回させられたり、線路を越える陸橋が自転車歩行者禁止でまた迂回させられたり、ただの交差点に横断歩道がなくて自転車歩行者は地下道をくぐらされたり、などなど。
障害物競走でもやってるかのよう。

御前崎。

ようやく海に出れた解放感。

いいですね。

遠州灘。

遠州灘といえば、長い自転車道。
好きな場所のひとつだ。

しかし走り出してまもなく、、、

本日二度目の通行止め。
どの程度の区間が通行止めになっているのかは不明。
とりあえず一般道を走り、ちょくちょく自転車道の方を様子見に行ってみたりしたが、どうもしばらくダメっぽい。

インフラ崩壊、というよりはインフラ放置。
これは間違いなく自転車道から始まる。

少しずつ着実に、「最近通行止め多くない?」が増えていく。
ローカルロードは放置されて荒れ果て、まともにメンテナンスされるのは都市間を結ぶ幹線道路のみとなっていくのだろう。
地方ではすでにコンパクトシティ化の動きがあるようだが、将来的には国全体がコンパクトカントリー化を余儀なくされる。

自転車道はあきらめて、ストレスフルな一般道で。

自転車は原則車道走行というルールにはなっているが、現実には歩道を走らざるをえない場面も多々ある。
歩道に自転車レーンが書かれていることもよくある。

サイクリストがなぜ歩道走行を嫌がるのか、言うまでもない。
この縁石地獄。

この縁石が憎い。
ひとつ残らずブッ壊してやりたい。
何百回この衝撃を食らわなきゃならんのか。

縁石やガードレールやその他の障害物で仕切られた区画をいったんすべてブッ壊して、段差なしの自転車レーンがなくてはならない。
広すぎる歩道は不要でしょう、半分自転車にくれ。

世に自転車という乗り物が存在する以上、最初からそれを想定した道路をつくるべきだった。
でももう遅い、この国で道路の構造が変革される日は永遠に来ないだろう。

この日の予定は100km弱だったが、いろいろあって115km。
最近の旅でこんなに走るのはめずらしい。

温泉、360円。
あらゆるものが値上がりするこの御時世で、驚くほど良心価格の銭湯が出現することかある。

この隣にキャンプ場あり、でも日本のキャンプ場は利用価値がないので事情がない限り避ける。
近くの公園でこっそり寝た。

まだ静岡県。
新幹線に乗ってても、静岡県ってやけに長く感じる。
自転車旅でも、熱海あたりで静岡入りしたのがずいぶん前、妙に長い。

天竜川。

愛知県。

マップを思いっきりズームしないと確認できないマイナーロード。
こういうの好きだな。

と思ったら未舗装かい。
気分がノッてるから、まあいいか。

サーファーに釣り人に、にぎわってる。

意地悪な一般道でイライラを募らせるよりは、自然の中の未舗装の方がずっといい。



電波消失。

渥美半島。

再び一般道。
遠州灘の長い海岸線、ここも自転車道が存在していたはず。
時々自転車道の標識が現れるが、まともに存続しているのか信用ならん。




伊良湖岬。

伊良湖から三重県鳥羽まで、伊勢湾フェリーで。

乗車券1800円+自転車1300円=3100円。
1時間の短い航行の割には高額。


三重県伊勢市

3098km



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