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ペルー(Iñapari)→ブラジル(Assis Brasil) 国境越え

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ペルーとブラジルの陸路国境はこの1ヶ所のみ。 ボリビアとも接する三国国境となっているが、見たところここにはボリビアと通じる道路はない。 ブラジルーパラグアイ国境 と同じく、ここもフリーボーダー。 第三国者は出入国手続きをする必要があるが、手続きなしでも自由に出入りできるようになっている。 ブラジルーパラグアイでは国境の街が非常に栄えており地元民の往来がさかんだったが、ここは街も小さく人口も多くなく、往来は少ない。 ペルー側  国境から1.5kmほど南にイミグレーションあり。 係員は1人。 「今メシ食ってるから30分待て」と言われたが、気が変わったのかすぐに対応してくれた。 パスポートを提示するだけで特に何もなし。 所要3分。 Iñapariの街には両替屋多数あり。 ATMもあるっぽい。 ペルーソル。 国境の川。 ブラジル側 国境から1.8kmほど北東にイミグレーションあり。 建物左手のポリスコントロールでパスポートチェック。 室外に入国カードあり、記入してから入室。 またいきなりポルトガル語に変わって言葉がさっぱりわからなくなったが、僕に対してはスペイン語で話してくれた。 質問は「ブラジルに何日滞在する?」だけ。 所要3分。 90日以内の滞在であればビザ不要。 ボルソナロ政権下でビザフリーとなっていたブラジルだが、政権交代にともなってビザ復活が決定されたとの報道。 国境まで来て突き返されたらまたアンデスを登らないかんのかと一抹の不安があったが、ビザ復活は10月から(しかもeビザ)だそうで、まだしばらくはフリーで入国できる。 Assis Brasilの街には両替屋は見当たらない。 ATMはある。 Assis Brasil, Brazil

キンセミル→イニャパリ (Peru)

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標高650m、キンセミル。 下りきって最初に現れる街。 雨。 モワッとした熱帯の湿気。 ここはもうアマゾン。 もうケチュア人もアイマラ人もいない。 今までとは明らかに違う民族、アマゾンっぽい顔つきの人たち。 服装は特に民族的ではなく、暑いので皆ふつうにTシャツ姿。 急激な気圧変化で、所持しているボトル類がどれもクシャッとつぶれており、フタを開けるのにえらい力がいる。 大きな街ではないが、宿は多数ある。 大半の宿には看板に「Wi-Fi」と書かれているのだが、いざ聞いてみると、ないと言う。 「Wi-Fi? NO!!!」と軽くキレ気味に返されるのもよくわからん。 この街の宿を一軒一軒まわってみたが、全滅。 全員ウソつきかよ。 まったく、テレビなんかは邪魔なだけでほんといらんから全撤去していいから、Wi-Fiぐらいは整備しとけよな。 もう2023年だぞ。 あいにくこの日は、SIMも使えなくなっていた。 クスコの店舗でチャージして、まだ十分使えるはずなのだが、そこでもウソつかれたのかな。 ペルーのClaroは、オンラインで自分でチャージすることができない。 アプリは「お住まいの地域では使えません」と表示され、ブラウザでは途中まで手続きを進めることができるのだが、最後の最後で「できません」となる。 なので、店舗でチャージしてもらうしかない。 幸い小さな田舎街でも、ちょっとしたスマホ屋さんみたいな店にClaroの看板が出ており、そこで電話番号だけ伝えればすぐにチャージしてもらえる。 余裕をもって多めにチャージしたいのだが、10日間3GB10ソル(347円)ぐらいの選択肢しかなく、10日後にはまた店でチャージしなければならない。 とりあえずこれで最低限は使えるが、ブログの更新なんかは厳しい。 夜、ずっと雨の音が聞こえていた。 翌日も雨。 キンセミルの先は登りも出てきて、アップダウンを繰り返しながら川沿いを下っていく。 身体はまだ高地適応型で、こんなにも酸素濃度が高いと登り坂でもまったく息が切れない。 こんな強い雨が長時間続くのは、今回の旅では初めてかな。 たいした距離を進めず、マスコという街でストップ。 そこそこの街で、色とりどりのフルーツが店先に並び、すっかりトロピカル。 宿は50ソル(1735円)、カード払いもできた。 Wi-Fiあり! しかも部屋は1階。 翌日。 晴れた。 こ...

アブラピルワヤニ→キンセミル (Peru)

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さあ、あとは下るだけだ。 100kmのGoin' Down。 高低差4000m。 富士山頂から東京駅までが直線距離で約100km。 富士の裾野が東京駅あたりまで広がっているようなイメージ、と言えばアンデスのスケールが伝わるだろうか。 富士山には人は住んでないけど。 ブレーキを握る手が疲れる。 通常の自転車とは違い、荷物が重くなるほど制御するのにも大きな力を要する。 標高3100mに現れた小さな街で1泊。 Wi-Fiなし。 食事も乏しいが仕方ない、泊まれるだけでも助かる。 翌日。 この日も雨予報だったが、めでたく外れた。 この下りで雨なんて怖すぎる。 下れば下るほど険しくそそり立つ山々。 どこまでもどこまでも、果てしない下り。 逆方向は絶対お断りしたい。 標高3000m。 2000m台は久しぶり。 ボリビアとペルーではまるまる3000m以上にいた。 木々はみるみるニョキニョキと高く茂り。 カラフルな鳥、見慣れぬ虫、湿気、におい。 劇的に世界が変わっていく。 雪山からジャングルへ。 サトウキビ。 とうとう標高1000m。 向こうは明らかに雨。 道路の濡れた部分がどんどん迫ってくる。 しょうがないなー。 街まであと10kmというところなのに。 もう熱帯なのでレインウェアを着るのも暑苦しいのだが、仕方ない。 強そうな雨なので、すみやかに防水態勢に。 ちなみに2007年は、クスコから太平洋方面へと下降していた。 こちらは世界一の乾燥地帯。 地上に描かれた絵が数千年も消えずに残るほど。 アンデスの東側と西側とで180°別世界。 やっぱ壮大、すげーな。 Puerto Maldonado, Peru 14379km (Total 151073km)