アブラピルワヤニ→キンセミル (Peru)
さあ、あとは下るだけだ。
100kmのGoin' Down。
高低差4000m。
富士山頂から東京駅までが直線距離で約100km。
富士の裾野が東京駅あたりまで広がっているようなイメージ、と言えばアンデスのスケールが伝わるだろうか。
富士山には人は住んでないけど。
ブレーキを握る手が疲れる。
通常の自転車とは違い、荷物が重くなるほど制御するのにも大きな力を要する。
標高3100mに現れた小さな街で1泊。
Wi-Fiなし。
食事も乏しいが仕方ない、泊まれるだけでも助かる。
翌日。
この日も雨予報だったが、めでたく外れた。
この下りで雨なんて怖すぎる。
下れば下るほど険しくそそり立つ山々。
どこまでもどこまでも、果てしない下り。
逆方向は絶対お断りしたい。
標高3000m。
2000m台は久しぶり。
ボリビアとペルーではまるまる3000m以上にいた。
木々はみるみるニョキニョキと高く茂り。
カラフルな鳥、見慣れぬ虫、湿気、におい。
劇的に世界が変わっていく。
雪山からジャングルへ。
サトウキビ。
とうとう標高1000m。
向こうは明らかに雨。
道路の濡れた部分がどんどん迫ってくる。
しょうがないなー。
街まであと10kmというところなのに。
もう熱帯なのでレインウェアを着るのも暑苦しいのだが、仕方ない。
強そうな雨なので、すみやかに防水態勢に。
ちなみに2007年は、クスコから太平洋方面へと下降していた。
こちらは世界一の乾燥地帯。
地上に描かれた絵が数千年も消えずに残るほど。
アンデスの東側と西側とで180°別世界。
やっぱ壮大、すげーな。
Puerto Maldonado, Peru
14379km (Total 151073km)