投稿

12月, 2023の投稿を表示しています

アブダビ→ドバイ (UAE)

イメージ
アブダビからドバイまで海沿いに最短で向かうと、ほぼ高速走行になる。 だいぶ遠回りになるが、少し内陸に自転車道があるらしい。 しかしその自転車道へ向かうにも、高速走行を避けられない。 サウジアラビアと比べたら交通量少ないし、安全か危険かということではなく、またアホ警官にからまれるのを思うとダルい。 30kmほど走って数台のパトカーが通過したが、何も言われなかった。 片側一車線の田舎道、これなら文句あるまい。 高速か一般道か、はどっちでもいい。 重要なのは、十分な幅の路肩があるかどうか。 一般道でも路肩なしの道路は危険きわまりない。 謎の小屋で1泊。 日中28℃、夜間18℃。 季節は冬が深まりつつあるのに、日に日に暑くなってきている。 南下しているせいでもあるし、ペルシャ湾の湿度のせいでもある。 朝は濃霧。 自転車道。 こんな砂漠のど真ん中、しかも平日なのに数多くのサイクリストたちとすれ違う。 ほぼ欧米人、ほぼ高級ロードバイク。 こんなにも静かな道、いつ以来だろうか。 アラビア半島ではずっとハイウェイ走行で、昼も夜も車の音が絶えなかった。 皆さん車に自転車を積んで来て、サービスエリアに駐車してサイクリングしているようだ。 なんと修理屋まである。 ここはサイクリングがさかんなんだな。 まあ生粋の現地人ではなく欧米人だからこれは自然なことか。 聞こえてくるのは100%英語。 一応、この国の公用語として指定されているのはアラビア語のみ。 その先も、ハイウェイの脇に自転車道が続く。 ムリして緑化しているが、この国も海水淡水化によって維持されている。 ヤツガシラ、東アフリカのどこかでも見た。 自転車道がドバイ市街中心まで続いていればいいのだが、そうはいかない。 欧米人サイクリストたちはあくまでスポーツやレジャーとして楽しんでいるだけで、移動手段としての自転車は普及しない。 幹線道路はほぼハイウェイとして張りめぐらされており、ハイウェイを横断する歩道橋や地下道などはない。 おそらく地元民は、ハイウェイで囲われた範囲内では自転車や徒歩で移動したりするが、その範囲外へ出るには車に乗るしかない。 いややっぱ不便すぎるだろ、この都市構造。 ここ走ってていいんだろうかと不安につきまとわれている時に、キックボードで颯爽とハイウェイを走っている人を目撃するとホッとする。 キックボードに乗った中国

アブダビ (UAE)

イメージ
首都アブダビ。 陸海ともに油田があり、UAEの産油量の95%をアブダビが占める。 日本との関係は非常に深い。 原油輸出量最大の国が日本、日本にとってはサウジアラビアに次いで2番目に多く原油輸入しているのがUAE。 日本はアブダビでいくつもの油田を採掘し、1969年に権益を確保、延長に延長を重ねて現在にいたり、2050年代まで権益を保証してもらっている油田もある。 共同石油備蓄もおこなっており、緊急時には優先的に供給してもらえることになっている。 いずれ枯渇するであろう石油への危機感から産業の多角化を進めている中東の産油国たち。 非産油国の日本は経済力と技術力を武器に石油を確保してきたが、経済も技術も落ちぶれれば石油確保もできなくなるかもしれない、そんな未来への危機感はあるだろうか。 外国人だらけで自由な気風のUAE。 女性の露出度も高い。 それでもイスラムであることは忘れてはならない。 さすがにクリスマスはないだろうと思いきや、ショッピングモールの中は割と盛大。 やはりショッピングモールは大半がブランド物だったりで基本的には用がないのだが、ひとつだけ大事なお目当てが。 デカトロン! アウトドア用品や衣類をそろえるならここが一番。 今着ている服は、ボゴタのデカトロンで買ったもの。 安価で高品質でタフ、デザインもいい。 Tシャツはまだ着れるけど、日々の強烈な日差しで背中が色落ちしまくってみっともなかったので、ここで同じものを購入。 調理器具も買い替えた。 自転車用品も基本的なものがそろっているが、今は特に必要なものなし。 今使っているテントと同じものが展示されてる。 Top House Hostel。 土地があり余っているにもかかわずホステルはどこも極狭のようで、雑居ビルの一室。 自転車を置ける場所があるかどうかが一番の心配事。 最初は外に停めろと言われたが、たとえどんなに安全だとしても断固として中に置かせてくれとお願いして、なんとか特別に敷地内に置かせてもらえた。 スタッフはとても親切だが、僕にとって自転車がどれだけ大切なものかを伝えるのにはちょっと苦戦した。 ドミトリー55.40ディルハム(2146円)。 大きなロッカー、強引にバッグを詰めこむ。 ラウンジなどくつろげるスペースはなく、キッチンも狭い。 フリーコーヒーあり。 サウジアラビアではひどい食生活が続いていた

グワイファト→アブダビ (UAE)

イメージ
アラブ首長国連邦(United Arab Emirates) 。 1968年までイギリスの保護下にあり、独立は1971年。 7つの首長国から構成される。 アブダビ首長国、ドバイ首長国、その他。 その他はまったく耳に馴染みがないし存在感も薄すぎるので省略。 知名度ではドバイだが、UAEの圧倒的ボスはアブダビ。 アブダビが国土の8割を占め、人口、経済、産油量、どれをとっても他を凌駕しており、首都もアブダビ。 UAEの大統領はアブダビ首長、副大統領はドバイ首長と決まっており、政治的リーダーシップもアブダビにある。 面積は北海道ほど。 サウジアラビアに比べると小国に思えてしまうが、ここも広大。 最初のサービスエリアに着くや、次々にからんでくる。 差し出されたドリンクとおっちゃんの風貌を見て「ビール!?」と聞いてしまったが、エナジー系ドリンクだった。 人口は936万人。 そのうち生粋のUAE人はわずか13%、残り87%は外国籍。 外国人の割合は年々増加している。 やはりインド人を始めとする南アジア人が大多数。 真新しいハイウェイ、走りやすい。 オマーン人から。 今までと同様、必要なものはサービスエリアで。 今までと違って、店は真新しくてきれい。 接客態度の良さにビックリ。 スタッフはほぼインド人。 インド人のくせに礼儀正しくて、きれいな英語を話す。 この国に来るインド人は上位カーストに違いない。 サウジアラビアのサービスエリアにあるスーパーは何でも売ってると言ってもいいぐらい充実していたが、ここはふつうにGSの売店。 肉や野菜が入手できない。 何より、大サイズの炭酸が売ってないのが痛い。 おっ!? イートインコーナーに電源あり、一斉チャージ。 ラップトップ以外のデバイスはハブダイナモでなんとかもたせているが、それでも充電はできる時にしておいた方がいい。 Wi-Fiもあり。 モスクで身体も洗える。 トイレと水場が別室になっている。 ハイウェイは基本的にフェンスで囲われている。 なんとかフェンスの切れ目を見つけてハイウェイから遠ざかり、砂漠キャンプ。 ここで忌々しい長ズボンを捨て、短パン復活。 無数の貝殻混じりの砂漠。 入国してから130kmほど走って、初めての街らしい街。 なんか共産圏っぽい。 閑散としており、たまに見かける人はほぼインド人。 サウジアラビアでは外国人労働者はほ