リヤド (Saudi Arabia)

首都リアドまであと数十kmだが、サラッサラの更地。

次第に交通量増大。
ローカルロードだと思っていた道もいつの間にかハイウェイ化。

ビルや家屋の少なさに反して、車の量が多すぎる。
分岐と合流はいつまでも車の流れが途切れず。
50台に1台ぐらい、譲ってくれる車が現れて、そのスキにすみやかに渡る。
しかし他の車は譲る気などなく、後続車が一斉にけたたましくクラクションを鳴らす。
おっかないので一般道に逃げたい。

道路というのは車のためのものであって、歩行者自転車の存在は想定していない。
この道は歩行者自転車通行禁止、という発想すらなさそうだ。
有料道路というのもないので、高速道路と一般道路の区別もあるんだかないんだか、不明瞭。

一般道に逃げても、高速とあまり変わりない。
ただ、どの道路も幅広の路肩があるのが何よりも救い。
これで路肩なしだったらおっかなくて走れん。

標高600m、首都リヤド。

と思っていた矢先、自転車レーンってこれマジ?

自転車に乗る人なんてごくごく少数。
首都の先進的な一部ではこういう動きもあるということか。

でも自転車レーンを走っていても、思いっきりぶつかるタイミングで歩行者が横切ろうとしてきたり、路駐車がレーンをふさいでいたりする。
やはり誰の目から見ても、自転車の存在は想定されていないようだ。
出会い頭で車とかち合いそうになった時は、車は絶対に止まってくれないので、自転車が止まって車に譲ってあげなければならない。

アラブ人のあのロングスカートみたいな衣装だと自転車もこげまい。
こういうやつの方が普及しそうだけど。

心理的に、一度車を所有して車移動に慣れてしまった人というのは、なかなか他の移動手段にシフトしにくいだろう。
特にここはガソリンが安いし、夏は想像を絶する暑さだろうし、たとえ渋滞問題やCO2問題で非難されたとしても、車離れが起きそうな気配は感じられない。

信号が青に変わって0.1秒後にクラクションを鳴らすやつ、あれ何なん?
その後連鎖反応的に後続車たちも次々とブーブー鳴らし出す、何がしたいん?

奇をてらったデザインのビル群。




曲がる時にウインカーを出す車は5割ぐらいだろうか。
何かあったら、いや特に何もなくてもクラクションを鳴らす車は9割ぐらいだろうか。
外国人労働者たちは漏れなくクラクション王国出身だろうから、その点でもこの地の文化とよく馴染むのだろう。

一見近代的なビル街だが、どこもかしこも工事中。
建設中の未完成の街。
首都でさえこんなんだと、NEOMの完成も疑念が増してくる。


生気がない。



土地が広いっていいわね。





やはり産業は栄えていない印象。
街並みは立派でも、趣味娯楽エンターテイメント等、商業的活発さはない。
厳しい暑さや駐車場がない環境というのもあってか、店はビル内でショッピングモールとなって無数に点在しているようだ。
でもショッピングモールも、ブランド物とか飾り物ばかりで退屈。

歩道をさえぎる路駐車。

土地は広いし、他に停める場所あるだろうに。

いちいちジャマくせえな。

逆に歩行者が道をふさいだりしたらおまえらは狂ったようにクラクションを鳴らすだろうよ。

クラクションクラクションクラクション、、、

この街は、ただのクラクション。
以上。


サウジアラビアでは、音楽が聞こえてこない。
厳格なイスラム原理主義においては音楽が禁じられている、という話は聞いたことがあるが、おそらく行き過ぎた解釈で、戒律としてそのような決まりはない。
でも実際サウジアラビアに入国してから、店内のBGMはなく無音だし、車はクラクションを鳴らすことはあっても爆音BGMを鳴らすことはない。

そんなサウジアラビアでミュージックスクールを開校してしまうなんて、なかなか思いきったことをするね。

The Thirty Hostel。
2泊以上でないと予約できない。
1泊換算すると75リヤル(2942円)。
カード払い不可。

雑居ビルの一室のような感じ。
必要最低限のものはそろっている。
スタッフの対応は良くない。
男性のみ。
土足禁止。

客層はほとんど南アジア系。
長期滞在の労働者っぽいのもいれば、旅行者もいるようだ。

例によって、スマホを鳴らすバカ、大声で電話するアホ。
こういう輩は年々減るどころか増えている気がしてならない。
もう部屋は、男部屋/女部屋、喫煙部屋/禁煙部屋、といった区別ではなく、ノイズ部屋/非ノイズ部屋、で隔離するべきなんじゃないか。
他人に迷惑をかけることに何の罪悪感もないような人たちはノイズ部屋にまとめてブチこんで好きなようにやらせればいい。

スーパーはそこら中にあるが、値札がない店だった。
どうしてもアイスが食べたくて、まあそこまで高くないだろうと小さなオレオアイスを買ったら、なんと34.50リヤル(1353円)。

近くのインディアンレストランで。
また料金が書かれていないがそこまで高くないだろう、と会計をすませようとしたら、なんと46リアル(1804円)。

しかも辛かった。

外食でギリセーフなのは、無名のファーストフード店ぐらい。
マクドナルドと同じように、タッチパネルで注文。
料金を確認できて、店員と話をする必要もなく、これは25リヤル(980円)。

一応最低限街を見てまわってみたが、メディナから連泊なしでここまで来てヘトヘトだったため、観光なんかよりも休息。
ほとんどの時間を宿ですごした。


Riyadh, Saudi Arabia

26182km (Total 162876km)



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