マナウス 3 (Brazil)
街のはずれに、MUSAと呼ばれる野外博物館と森林保護区がある。
40レアル(1062円)。
ジャングルウォーキング。
アナコンダやカイマンやナマケモノやタランチュラなど、アマゾン固有の野生生物を見てみたいものだが、通常は数日間のツアーに参加して奥地まで行く必要がある。
このブログをご覧の方はうすうすご存知と思うが、僕はよっぽどの事情がない限りツアーの類は気が乗らず、過去に何度かは経験してきたがあまりいい思い出がない。
ここは個人で気ままにジャングルを散策できる。
野生動物との遭遇はないが、熱帯雨林を体感するだけでも経験しておきたい。
直射日光は避けられるが、湿度が高く風も入ってこない。
42mの展望タワー。
最上部からの眺め。
世界最大の森。
面積は日本の14.5倍、世界の熱帯雨林の半分を占める。
木々の生存競争。
日光を浴びるため、他の木を押しのけて上へ上へと伸び続ける。
このタワーより高い木もある。
最上部の木が枯れて朽ちると、ナンバー2の木が待ってましたとばかりに伸び始め、ナンバー1の座につく。
幾層にも重なる構造の中で、ヒエラルキーの交代が繰り返されている。
アマゾン熱帯雨林はこの半世紀で20%が消失し、現在も減少中。
伐採された土地の70%は牧草地となる。
もう二度と元に戻せない限界点が刻々と迫る。
マナウス市街。
アクアリウム。
ピラルクーも野生のものは保護されており、食用や観賞用で売られているものは養殖。
水槽越しに見るだけでも、貫禄あるな。
他はだいたいナマズ系。
宿からMUSAまで片道20km。
やはり炎天下、ひたすらアップダウン。
日々、どこへ行くにも自転車。
ブラジルの都市には自転車レーンがあるものと思っていたのだが、マナウスにはない。
自転車レーンはおろか、道のつくりは露骨に自動車中心で、歩行者や自転車の存在はほぼ考慮されていない。
信号も極端に少なく、交通量が多いので流れが途切れず、道路を横断するのも一苦労、分岐やラウンドアバウトも命がけ。
片側3車線、計6車線でガンガン行き交う幹線道路なんかは、永遠に渡れないんじゃないかと思う時さえある。
やはり人の振る舞いを決定づけるのは環境なのか、こういった道路環境だとドライバーも歩行者や自転車を想定した運転をせず、より傍若無人に荒っぽくなる。
たしかに自転車に乗っている人など僕以外にあまりいない。
電車がないので多くの人はバスを利用するのか、このバスがまた毎度毎度自転車の進路を妨害してくるストレス。
車道も穴ボコだらけ、穴ボコや路駐車やバスなどさまざまな障害物を避けるたびに、後方からの車が数cmの距離まで迫ってくる脅威。
そしてスコールが降ると、勾配の激しい地形のせいか、道路の端はまたたく間に川となる。
こうなると路面の穴ボコが見えなくなるので怖い。
ただふつうに自転車で市内を移動する、これだけでもなかなか上級者向けだ。
スコールは日常。
歯の治療、完了。
想定していた以上に次々と虫歯が発見され、「甘いもの食べ過ぎ(コーラ飲み過ぎ)ですね」と注意された。
日本だったら一度通い始めたらいつ終わるのかわからないぐらい長期にわたって通い続けることになるだろうけど、わずか5回の通院で終わらせてくれた。
本当に助かった、ありがとうございました。
Manaus, Brazil
15900km (Total 152594km)