韓国(Busan)→モンゴル(Ulanbaatar) フライト
桜はもう散り際。
宿は、街の中心地からは遠いが空港までは近い。
雨やんでよかった。
韓国出国
パッキングはいつもこんな感じです。
はずすのはキャリア、前輪、ハンドル。
もちろんさらにはずせばはずすほどコンパクトにまとまるが、どこまでが面倒臭さの限界かという感覚次第。
輪行バッグを使うことはもうないと思う。
高い割にヤワですぐ破れるし、設定が自転車本体のみのギリギリで、キャリア等のスペースが確保されていない。
ここ最近はずっと古テントを使用している。
2人用のテントで自転車を包むのに十分なキャパシティ。
ヒモ、ガムテープ、ストラップで締め上げる。
荷物はどこかの空港で見つけた大サイズのバッグに入れて、あと機内持ち込み。
今回はビジネスクラス。
エコノミーだと、
預け荷物23kg×1、機内持ち込み8kg×1。
数万円の超過料金が発生する見込み。
ビジネスだと、
預け荷物32kg×2、機内持ち込み12kg×1。
これなら超過料金の心配はない。
釜山→ウランバートルのこの直行便ビジネスは、71640円という破格の値段。
エコノミー+超過料金とどっちが安いか正確には不明、ヘタしたらビジネスより高くなることもある。
いつも荷物のことで気が重くてしょうがないので、7万円で気兼ねなく乗れるのならこれでいい。
エコノミーも、荷物に関してこれぐらい太っ腹になってくれたらどれだけ楽なことか。
しかし、いざチェックインで荷物を預けると、またしても「箱詰めしなきゃダメ」と。
ラッピングサービスへ行くと、自転車用の段ボールがあるという。
段ボールの場合、ペダルをはずしたりしないと入らないと思われたが、なんとか強引に押し込んだ。
18000ウォン(2012円)。
荷物は受理されたが、また問題。
モンゴルへ行くには出国チケットが必要で、前日にチケット購入しておいたのだが、Eチケットがまだ発行されない。
通知を見ると、「96時間(4日)以内にEチケット発行されます」と。
おせーよ。
最悪、これとは別にダミーチケットを買わされる可能性が出てきた。
チェックインカウンターのお姉さんに事情を説明し、チケット購入直後に送られてきたレシート的なメールを見せたら、それでOKだった。
ふつうは、発行されたチケットナンバーを入力しないとチェックインできない。
いやー、よかった。
出国チケット必須って、年々増えてきている気がする。
以前はそんなに多くなかったのだが、今はこれが当たり前になりつつあるのか。
長期自由旅行をしている者にとって、こんな煩わしいルールはない。
ダミーチケットを買って直後にキャンセルしても、必ずしも全額返金されるわけではない。
チェックインカウンターのお姉さんは英語が苦手なようで、僕が日本人とわかっていながら半分ぐらい韓国語でしゃべり続けた。
まあ言葉はわからなくても空港でのやりとりなんてだいたい決まっているので、何を言われているのか推測はできるのだけど、この国の言語の壁もなかなかのものだな。
出国手続きは、無人ゲート。
パスポートを読み取らせ、次に指紋を読み取らせ、ゲートが開いたら出国完了。
韓国ウォン。
機内は全体的に空いていて、特にビジネスはガラガラ。
Tシャツ短パンで小汚い僕、「おまえそこかよ」という周囲の心の声が聞こえてくるようだった。
随時、担当のCAが「飲み物はいかがですか?」とジュースやコーヒーを入れにやってくる。
なんといっても楽しみは機内食。
肉ー!!!
モンゴル入国
16時着。
飛行機から降りると、ほとんど歩かずすぐ入国審査。
質問は、「どこに泊まる?」だけ。
あらかじめ宿の名前と住所をメモ帳にコピペしており、それを見せてOK。
予約証明は不要。
入国カードやらの煩わしいものは一切なし。
30日以内の滞在であればビザ不要。
広大なモンゴル、もっと時間をかけてゆっくり遊びたいものだが、残念ながら通常の旅行で30日以上の滞在はムリっぽい。
入国審査を終えると、ほとんど歩かずすぐ荷物受け取り場。
すべてがスムーズ。
SIM購入。
Mobitel、プランいろいろ、僕は30日35GB。
42500トゥグルグ(1886円)。
カード挿入からアクティベートまで店員さんがすべてやってくれた。
空港脱出
新チンギスハーン国際空港。
日本の援助による建設で、2021年完成。
首都ウランバートルの中心地から50kmも離れた荒野にあり、空港周辺に宿泊施設は一切ない。
もう夕方、市街までバスかタクシーで行くか、あるいは空港泊して翌日自走するか、迷うところ。
裕福でない国ではお決まりの、「タクシー、タクシー」とささやいてくる輩が後を絶たない。
この手のやつは一切信用しない。
ほとんどの人がバスかタクシーを利用すると思われ、ちゃんとサービスカウンターがある。
荷物を乗せられるかどうかの確認をし、ワゴンの乗り合いバスに乗ることに。
段ボールは廃棄し、また古テントに包む。
提携している大手ホテルまで行くなら30000トゥグルグ(1331円)、それ以外のホテルを指定するなら50000トゥグルグ(2219円)。
ノーマルなタクシーならUS$30、でも僕の荷物はムリと言われた。
いずれにしても、料金が確定していてカウンターで前払いなら安心。
17時に一番乗り。
出発の時間は決まっておらず、客が集まり次第。
18時出発。
僕の他に4人の客。
信号なしノンストップでウランバートルまで。
余裕で日没前に着くな、と思っていたのだが、市街に突入すると絶望的な大渋滞。
しかも僕が予約している宿まで直行してくれるわけではない、他の客一人一人を降ろしていく、その順番はわからない。
この渋滞だと、どう考えても歩いた方が早い。
でも僕も他の客も荷物がある、自力で持ち運べる程度の荷物だったら迷わずその場で降りて歩いただろう。
幸い、一番最初に僕の宿に向かってくれた。
ただ、宿の前までは行ってくれない。
あまりの大渋滞と、そして宿があまりに狭い路地の中にあるため、とりあえず停車して、宿の人が迎えに来てくれた。
宿まで200mぐらいだろうか。
迎えに来てくれた若いモンゴル人の青年と2人で荷物を運ぶ。
モンゴル人といったら屈強なイメージ、しかしこの彼はとてもナヨナヨしていて体力がなく、ヒーヒー言いながらなんとか手伝ってくれた。
20時、無事宿に到着。
余談。
韓国では、Google Mapsの日本海は「East Sea」のみで表記される。
現在ここモンゴルでは、「Sea of Japan」。
竹島は、韓国のGoogle Mapsでは「Dokdo」表記のみ。
現在ここモンゴルでは、「Liancourt Rocks」という国際表記。
Googleさんも大変すね。
領土問題は世界各地にあり、国境が画定されておらず点線で引かれていたり、名称が定まっていない土地もザラにあるだろう。
しかし領土紛争しているわけでもない、海の名前が気に入らないから名称変更を要請するなんて、第三者からしたら本当にどうでもいい話なんだろうな。
Ulaanbaatar, Mongolia