レガスピ→セブシティ (Philippines)

前方に見えるのはマヨン山(2463m)。

フィリピンは火山の国、地震の国、台風の国。
マヨン山は活火山で、たびたび噴火している。

その美しい円錐形を間近で見たくて、ふもとの街レガスピに滞在。
ところがそのとたんに、マヨン山は雲に隠れてしまった。
3泊したが、ずっと雲に覆われたまま、姿を現すことはなかった。

レガスピを発った日、後ろを振り返ると少しだけ顔を出してくれた。

噴煙。

もう少し待てば完全体を見れるかなと期待したが、その後再び雲に覆われてしまい、断念。




ヨシ!



ルソン島からフェリーでセブ島へ向かう。
直で行ける便はマニラからしか出ておらず、ここからだとピラールという小さな港町からいったん隣のマスバテ島を経由する。

高速船が1日4便ぐらい出ているようだが、自転車不可。
自転車可の小型カーフェリーは1日1便、20時発24時着。
なんで朝とか昼にしないのかね。

島嶼国フィリピン、各島間が無数のフェリーで網羅されているが、統括的に情報をまとめているサイトはないようで把握しづらい。
各フェリー会社のサイトもなんだかちゃちくて見づらく、オンラインでチケット購入できないものも多い。
このフェリーも正確な情報がつかめずよくわからないまま港に行き、チケットカウンターでおばちゃんにいろいろ聞いて、現金でチケット購入。
360ペソ(964円)、自転車無料。

いろいろアナログなくせに、待合所は意外にもフリーWi-Fiが飛んでいた。

時間になって乗船しようとしたら僕だけ止められ、「ターミナル料金を払え」とよくわからないことを言われた。
チケットカウンターに戻され、よくわからない窓口でよくわからないターミナルチケットとやらを20ペソ(53円)で買わされた。
よそ者には理解不能なローカルルール、払うのはいいとしても全部込みにして一度ですませろや、どうして手間を増やすかね。

外国人は僕だけ。
皆さん旅行という感じじゃない、どんな事情で島から島へ移動するんですかね。

出港するまでは無風で、暑くて暑くて扇子で仰ぎまくってるのは僕だけだった。
さすが現地人はこの気候に慣れているようで、なんてことない顔をしている。

船が動き出すと、心地良い風。

深夜0時、マスバテシティ到着。
こういう土地だからレイトチェックイン可の宿が多いはずと思いきや、調べたところ「チェックイン19時まで」などと書かれた宿ばかりで、1軒だけ24時間チェックイン可の宿を見つけて予約していた。
高い割にはエアコンなし扇風機のみ、部屋は4階でエレベーターなし。
まあでもなんとか泊まれて良かった。

翌日。
マスバテ最安の宿に移動。

これは、過去最高レベルの狭さかな。

441ペソ(1180円)。
バスルーム共用。
水道が出るのは朝2時間昼2時間晩2時間。

おそろく狭いが、二段ベッドをロフト代わりにして荷物を置ける。
扇風機ダブルもありがたい。



マスバテからセブへのフェリーは木曜日のみ。
18時発6時着、12時間の航行。
オンラインでチケット購入可。
1350ペソ(3616円)。
週1便なので逃したら大変なことになる、早めに準備してタイミングも調整しておく。

宿のチェックアウトは12時。
乗船までどうやって時間をつぶすか。
外は暑すぎるし、座ってくつろげるような場所もない。
宿のお姉さんに延長できないかと相談してみたら、1時間50ペソ(133円)で延長させてもらえた。

16時、チェックイン。
また謎のターミナル料金30ペソ(80円)。
そして今回は自転車は無料ではなく、35ペソ(93円)。

いざ乗船、というところでまたしても自転車の料金を請求された。
「いやさっき払ったよ」とレシートを見せたが、「それはそれ、ここはまた別」だと。
なんじゃそりゃ。
まったくもって理不尽なりローカルルール。
150ペソ(400円)。

ふつうカーフェリーなら車と同じ場所に自転車を置くものだが、ここはなんと客室まで持って行く。
僕の席は3階、絶望的な気分になったが、さわやか好青年クルー2人が運ぶのを手伝ってくれた。
フェリーのスタッフは皆親切で誠実だ。

すべて指定寝台。
エアコン付き。

僕のベッドは荷物で埋まる。

隣のベッドが空いてたらそこで寝てしまおうと思ったが、あいにく満席。
まあでも余裕で寝れる。

最安のエアコンなしエリア。
エアコンありの方と料金はさほど変わらないし、12時間灼熱の夜をすごすのは想像したくなかった。

トイレあり、シャワーあり。
充電は有料。

欧米人もちらほらいる。

レストランはない。
売店でかっぱえびせん。
写真を撮って気づいた、トウガラシ!!!

どうしてスナック菓子を辛くしちゃうかね。

フィリピン人も辛味耐性はあるようだ。
スリランカのような度を超した激辛はなさそうだが、料理にはふつうに唐辛子が使われていたりもする。

ささやかなディナー、150ペソ(400円)。

フィリピン人はほんと少食なんだな。
そしてこの粗メシでこの値段は高い。


Car Car City, Philippines

31467km (Total 168161km)



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