マニラ 1 (Philippines)

首都マニラ。
空港から走り出すと、たちまちバイクの波に飲み込まれる。

自転車レーンあり。
しかし交差点が近づくと右折車が自転車レーンに侵入して迫ってくる。
信号が赤になると、右折車が自転車レーンをふさいで進めなくなる。
バスもいちいち自転車レーンをふさぐ。
この矛盾を解消できないでいる国は多い。

想像していた以上に近代的大都市。

正直、もっと荒れたイメージをしていた。
特にスリランカから来ると、フィリピンははるか先の未来をいっている。
しかしクラクションは鳴る。

建設ラッシュ、まだまだバンバン建つ勢い。

ここもまた、年間を通じて日中30℃以上の常夏。
現在は乾季。
数字を見る限りスリランカより暑いだろうと予測していたのだが、意外にも湿気をあまり感じず、だいぶさわやかだ。

ベトナムやタイなどでもよく見た、バイク大国の光景。



予約していた宿に到着。
エアコン時間制限のトラウマがあって、ドミトリーは避けて個室で最安をねらう。
フィリピンのホステルが実際どうなのかは知らないが、万が一にもあんな悪夢はもう繰り返したくない。
寒い地方ならいいけど、熱帯のドミトリーのガマン大会にはいいかげん嫌気がさしてきた。

OYOというインド系ホテル。

日本でもアメリカでもOYOに泊まったことはある。
世界的有名チェーンだが、ここはだいぶボロイ。

ボロイのはいいとして、到着したのは10時、チェックインは14時~。
部屋が準備できていれば入室できるのがふつうだが、すでに部屋の準備ができているにもかかわらず厳密に14時以降でないと入室不可とのこと。
ケチだなー。
4時間も待たなきゃいかんのか。

あちこちにセブンイレブン。
コンビニ文化で日本を近くに感じる。
セブンイレブンに客が来るとドアを開けてくれる人がいる。
物乞いだ。

なんとミスドまで。

セブンイレブンの中にもミスドあり。

肉まんもあり。

我々にとっては当たり前の見慣れた光景でも、世界的にはこういうコンビニ文化はごく局地的。

セブンイレブンでチキン買ってみた。

宿に戻り、まだ入室できないのでロビーでランチ。
そんな見つめたってあげないよ。

コラッ。

14時、ようやく入室。
独房、615ペソ(1645円)。

レビューでボロクソに叩かれまくっている宿で少々かまえてしまったが、僕的にはまあ許容範囲。
清潔とは言えないし狭いけど、なんたってエアコンがある。
HANABISHIと書かれた謎のエアコンはものすごい轟音を立て、動画を見たり音楽を聴くにはイヤホン必須だが、それでもスリランカの灼熱宿に比べたら天国。
Wi-Fiも問題ない。
1cmぐらいの小ゴキブリがウヨウヨしているが気にしない。

自転車屋へ。

オマーンあたりから、リアハブが怪しい。
簡潔に説明するのがちょっと難しいのだが、リアハブはペダルを踏むとチェーンから動力が伝達されてホイールを回転させ、ペダルを踏まず惰性走行すると空転する、一定方向にのみ動力伝達するラチェットのような仕組みになっている。
ハブ内部に砂埃が入ったりグリスが切れたりすると、惰性走行中に空転せずスプロケットが回転し、クランクがホイールと同スピードで回転してしまうことがある。
この現象が、時々わずかに発生していた。
悪化してハブ交換となる前に、早めに店で見てもらいたかった。

英語が通じる国というのはこういう時に実に助かる。
直接症状を見せることはできない、時々こういう症状が出るからこういう処置をしてほしいという状況なので、言葉で明確に伝えなければならない。
スリランカやオマーンも英語圏だが、こういう作業を信頼して任せられるような店はない。

幸い、深刻なレベルには達しておらず、内部をクリーニングしてグリスアップしてもらい、とりあえずは大丈夫のようだ。
数日待つことになるかもしれない、ハブを取り寄せて交換となると数日じゃすまないかもしれない、とも案じていたのだが、20分で完了。

工賃200ペソ(535円)、と聞いて耳を疑った。
時間的には短時間ですんだものの、ハブをバラしてメンテナンスする技術料としてもっと払ってもいい、お高い先進国だったらこれだけでもたいそうな額を請求するはず。

宿へ戻る。
ここはマニラ中心地からはけっこう離れているが、ショッピングモールも和食屋もそこらにあるほど栄えている。

豚骨ラーメン、199ペソ(532円)。
たこ焼き12個、169ペソ(452円)。

ラーメンはインスタント。
たこ焼きは冷凍をチンしたもの。
どうりで安いわけだ。
でも今の僕にはそれでも上等。
特にアラブでは豚はタブー、日常的にインスタントラーメンは食べていたが豚骨味は存在しえず、ずっと恋しかった。

この店で食事していたら、10歳前後の女の子が入って来た。
物乞いだった。

スーパーで買った、見るからにマズそうなスシ。

146ペソ(390円)。
黄色いやつはたくあんだろうと思いきや、マンゴーだった。
このパックのスシすべてにマンゴーが入っていた。
イタリア人はパスタにケチャップを使うとブチギレると言うが、スシにフルーツを入れられた日本人の憤りはそんなもんじゃないぞ。

同じくスーパーで、どら焼きと餅。
そしてミスドのドーナツ2個。

日本のミスドを100点とするなら、これは15点ぐらいのひどい代物。
こんなので我らがミスドを名乗ってもらっちゃ冒涜だな。






Manila, Philippines

30893km (Total 167587km)



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