シーギリヤ→ポロンナルワ (Sri Lanka)

島のヘソとも言える、シーギリヤロック。
スリランカで最も有名な観光地だが、ツーリスティックではあるものの小さな村で、栄えてはいない。

予約していた宿も、こんな道を進んだ奥に。

イヌ多すぎ問題。
ほとんどの民家でイヌを放し飼いにしているのはサルやオオトカゲを追い払うためなのかもしれないが、ただ歩いているだけの旅行者にも牙をむいてくるのでうっとうしい。
しかもふつうにサル侵入してるし。

Sigiri Lakshan Home Stay。

1520ルピー(731円)。
朝食付き。
夕食別料金1600ルピー(770円)。

ウェルカムラッシー。

短い停電と断水が頻発。
Wi-Fiはいつものことながら、つながったりつながらなかったり。
つながらない時間の方が圧倒的に長い。


シーギリヤロック。

5世紀にシンハラの王がこの岩山の頂きに王宮を建設。
19世紀にイギリスの探検家によって発見された。

現在も王宮跡や文化遺産が公開されており、この岩山に登るには、
自国民 120ルピー(57円)
外国人 US$36(5409円)

ざっと、自国民95人分=外国人1人分。
いくら何でも欲を出しすぎだろうと思うが、険しい岩山の狭い通路を登って行くので、観光客が増えすぎて渋滞にならないよう、あえて価格を高くして人数を減らしているという可能性も考えられる。
でもそれなら、コスタリカのマヌエルアントニオ国立公園のように、時間枠ごとにチケットの枚数を制限して調整すれば価格をおさえられるだろう。
外国人から大金をふんだくるなら、電気・水道・Wi-Fiぐらいちゃんとしといて欲しいな、あとイヌが旅行者を襲わないよう躾けておいて欲しいな。

もし今が円安でなかったとしても、ただ岩山を登るためだけに36ドルは妥当ではないので、僕はハナから登る気はない。
でも、今のアメリカは平均時給が5000円を超えているという話、アメリカ人なら36ドルなんて小1時間も働けば稼げてしまうはした金なのか。
そのうち日本の観光地も、「日本人500円 外国人5000円」なんてことになるのを想像すると悲しい。

すぐ近くに、ピドゥランガラロックというまた名前をおぼえる気が失せる岩山があり、そこからシーギリヤロックを眺望することができる。
これは1000ルピー(481円)。
欲に目がくらんでいるだけならこっちの料金も釣り上げるはず、そうでないところを見ると、やはりシーギリアの高額設定には事情があるのかな。
ただ、こっちも過去の記録を見ると500ルピーだったそうで、倍に増額している。

しかし翌日。
ピドゥランガラロックに登るつもりが、あいにくの雨。

弱い雨が降ったりやんだりだが、天気悪いのにムリして登る気も起きず、周辺を散歩するのみ。


鎖がついてる、野生じゃないのか。

観光客は、見事なまでに白人一色。

日本人はもちろん、中国人も韓国人もいない。
旅行者といったら大量のアジア人、というイメージも今は昔なのか。

世界経済の中心は欧米からアジアへとシフトする、と言われて久しい。
しかし移民文化(奴隷文化)のない東アジア諸国は軒並み少子高齢人口減少で絶滅の危機、旅行どころじゃなくなった。
インドなんかは、人口激増している割には経済はそこまで伸びない、インド独自の社会構造に問題があると指摘されている。
期待のASEAN諸国は、人口動態も経済成長も順調、しかし次世代は明るくともピーク後は結局東アジアと同じく少子化していくのではないか。

欧米もいろいろガタついているはずだが、世界各地での旅行者の割合を見ていると、まだまだ当面は白い人たちが取り仕切る支配構造を見せつけられる。
欧米といっても黒も黄もたくさんいるはず、しかし旅先で見るのは本当に白い人たちばかり。
世界は、変わるようでなかなか変わらないものなのかな。





店先で、白人が店員に「No Spicy」と言っているのが聞こえてきた。
やっぱ僕だけじゃないんだ、ちょっと安心。

宿のディナー、魚。

いつも通り事前にノースパイシー要請しておいたが、なんと魚は甘口醤油的な味付け、おいしい。
他のおかずも、辛味なしでちゃんと味が付いている。
主食米で小皿が並べられるスタイルも、なんともアジア的でうれしい。
ボリュームは全然足りず、おかわりしたかったな。

朝食は、小麦粉攻め的な。


登場。

路上で野生と出くわす、この瞬間がたまらない。
この道路は国立公園と接しており、巨大なフンがあちこちにあり、出てきそうな予感はあった。

次々に車やバイクが止まり、僕になんやかんやと注意喚起してくる。
別に初めてじゃないし、野生動物との距離感はわかってるし、写真撮ったらすみやかに去るから、お願いだからジャマしないで。
写真撮ろうとしてる僕の真ん前に停車したりするの、やめて。
北米でクマと遭遇する時なんかは、誰もが自然を重んじて静かに見守っていたが、アジア人アフリカ人はどうしてワーワー騒ぐかなあ。
そんなに騒ぐとゾウが興奮するかもしれないし。
せっかくの野生との遭遇が台無しになる。


そして、ゾウに対してもクラクションを鳴らすゴミクズ、今すぐ死ね。


国立公園のエリアを抜けて、再び人の生活圏。
川に異様なサイズのミズオオトカゲが。

デカー!!!

いつも見かけるミズオオトカゲは、もっとサイズが小さくて、警戒心が強くて、すばしっこく逃げてしまう。
こいつは違うな。


すぐ隣には民家があり、その家のおじさんがエサでおびき寄せる。


「あなたのペットですか?」と聞いたら、
「いや野生だよ」と。

やっと食べさせてもらえたね。

今まで見たトカゲでは最大。
オーストラリアのゴアナより断然デカイ。
これよりデカイのはコモドドラゴンぐらいだろう。

原始の風格。
惚れ惚れする。

人間をまったく恐れていない。

肉食だが、基本的には人は襲わないらしい。
咬む力はもちろんだが、尻尾による鞭打に気をつけろ、とおじさんに言われた。

再び川へ。




しばらく見入ってしまった。
ゾウの後にオオトカゲ。
1日で2連発、ドデカイものにお目にかかれて、大満足。

ポロンナルワという街。
また観光地らしい。

レンタサイクル、日本の中古チャリがずらり。

まごうことなきジャパニーズママチャリ。

こんな風に再利用されてるなんて、元の持ち主たちはご存知なのかな。

令和って、まだ最近じゃん。

晩飯。
チーズコットゥとシーフードフライドライス。

コーラを追加して、計2440ルピー(1172円)。
やっぱリーズナブルだな。


Polonnaruwa, Sri Lanka

30314km (Total 167008km)



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