コロンボ→キャンディ (Sri Lanka)
コロンボの朝。
いきなり渋滞。
どこの国でも都市部走行はやりづらいものだが、ここは意外にストレスフルではない。
東南アジアなんかもそうだが、二輪が普及しているとその分バスやタクシーの数が少なくなるせいかもしれない。
交通の妨げとなるのは、なんといってもバス、タクシー、路駐車。
トゥクトゥクは正確には二輪ではなく三輪だが、小回りが利くので一見ひどい渋滞でも膠着せず、隙間を抜けてスルスルと流れていくのだ。
これに乗じて僕も隙間をすり抜けられる。
都市部を脱してもなかなかのどかな田舎道とはならず、喧騒が続く。
80kmほど走って、小さな街でストップ。
2400ルピー(1147円)。
エアコンはないが扇風機あり。
部屋はムダに広すぎず。
テーブルも椅子もあり。
こういうのでいいんだよな。
とても丁寧な青年が対応してくれて、コーヒーを入れてくれた。
ディナーも注文できるらしい。
ここはいい国だ。
すべての国で宿がこんなだったら世界旅行もさぞかし楽になるな。
ディナー二人前、2400ルピー(1147円)。
ずっと人の気配が絶えず、なかなか落ち着かない。
田舎街でもバスが多く、いちいち行く手を阻む。
クラクションもうるせえ。
排気ガスもドス黒い。
バスなんかやめてトゥクトゥクで移動すればいいのにね。
トゥクトゥクもクラクションうるせえけど。
スリランカの面積は北海道の0.8倍。
人口は2216万人。
北海道の人口514万人と比べると過密だが、人口密度は日本全体と同じぐらい。
4つの宗教と複雑な民族構成を持つ国だが、やはり仏教の存在感が圧倒的。
イスラム世界からやって来ると、こっちの人は偶像崇拝しまくりだな、という感想がまずある。
熱帯常夏。
年間を通して最高気温は30℃を超える。
いつ来ても暑いが2月が最も降雨量が少ないということで、ねらって来た。
そこら中にサル。
オオトカゲが道路を横断するのを目撃したが、写真は撮れず。
標高460m、キャンディ。
バス多すぎ問題。
地下鉄かモノレールでも通してバスを排除できたら、交通事情は劇的に改善されるだろう。
それができないからこういう国はいつまでもカオスなのか。
コロンボで日本が進めていたのがまさに高架鉄道(ライトレール)だったわけだが、中国大好きな大統領の判断で打ち切られてしまった。
破綻後、新大統領が日本に再び支援を願い出たという話だが、現在どうなってるのかな。
Kandy City Mission。
US$7。
シングルルームを予約したのにベッド3つもある。
Booking.comのマップで世界を見渡してみると、現在の各国の物価がある程度把握できる。
キャンディはスリランカ第2の都市だが、1000円以下の宿がたくさん、500円を切る宿もある。
現在スリランカは、世界で最も物価の安い国のひとつかもしれない。
インドやネパールも安い、東南アジアも安い。
いろいろ狂ってしまったこのご時世でも、安く旅行するならやっぱりアジアなのか。
ただし、やはりスリランカのWi-Fi事情は終わっている。
予約サイト上には「館内全域でWi-Fi利用可」と書かれていても、実際はロビー周辺のみ、しかもロビー周辺でもおそろしく遅くて使い物にならない。
結局スリランカでは、ネットはSIM頼みになる。
この調子だと60GB使い切ってしまう可能性すらある。
部屋は4階、エレベーターなし。
自転車と全荷物を運び上げるだけで一仕事。
メインストリートに面しており、クラクション地獄。
うるさすぎて窓を開けられない、いや閉めてもうるさい。
ベランダからの眺め。
キャンディは、かつてのシンハラ人によるキャンディ王国の都。
あまり意識したくないが、スリランカではマスクをしている人が数%残存している。
排気ガス対策にはいいのかもしれない。
広大なフォレストパーク。
入場料930ルピー(444円)。
1000ルピー紙幣で支払うとお釣りがないと言われるので、実質1000ルピー(478円)。
カードで払おうとすると現金のみと言われ、現金で払おうとするとお釣りがないと言われる、貧困国の典型。
自然豊かで動物がたくさんいるっぽい、と期待して来てみたのだが、最後の最後で2頭のシカに出会えただけだった。
向かいのカフェのWi-Fiが僕の部屋まで届いており、パスワードをもらう目的で入ったみた。
こんな立派な店だが、価格は僕でも許容範囲。
チョコミルクシェイク、900ルピー(430円)。
ダブルチーズコットゥ、1100ルピー(526円)。
コットゥはスリランカ料理。
ロティと呼ばれる小麦粉の生地を細切れにして具材と一緒に炒め、これはその上にとろけるチーズをたっぷりぶっかけたもの。
ラザニアみたいでこれはすごくいい。
スリランカ人の接客は全体としてとても良い。
ただ、こういう観光地では特に外国人からの収入を意識しすぎて、適度に放っといてくれないというか、丁寧すぎて下心も垣間見えたりして、心苦しい場面も多い。
特に今は皆、生きるのに必死なのだ。
ちなみに、Wi-Fiは飛んでいるがネットにはつながらないと言われた。
Dambulla, Sri Lanka
29992km (Total 166686km)