エルカラファテ→カンチャカレラ (Argentina)

急ぐ理由もないが長居する理由もなく、休養がとれたら走り出す以外ない。

街を離れるとやはり、まっさら。

アルヘンティーノ湖が遠くに。

800mほどの峠を越え。
一気に下るのかと思いきや、フラットな高原。
追い風で快調に飛ばす。

グアナコは実にたくさんいる。

草食動物だが、草を食べている姿はあまり見ない。
何をするわけでもなくただ立っていたり、移動していたり。
水は十分に飲めているのかな。
ラクダの仲間だから低燃費でタフなのだろう。

家畜も野生動物も皆、僕を見ると一斉に逃げて行く。
グアナコは、喉をガラガラと鳴らすような独特の警戒音を発する。
逆にその警戒音が聞こえてくるとグアナコがいることがわかっちゃったりする。

子連れ!

レアは子だくさんなんだな。
子供はフェンスをくぐれるが、お母さんはくぐれない。
子どもたちはお母さんから離れられず、結局フェンスのこちら側に戻ってきて一緒に逃げ惑う。

何これ、赤すぎない?

もうすぐ花開くところか。

未舗装再び。

すごく遠回りすれば舗装道路でつなぐこともできるのだが、本当にえらい遠回りだし向かい風になるので、渋々未舗装でショートカット。

こっち見てる?

未舗装はしんどいけど、車が少なくて静かでいい。
キャンプも人目を気にせず安心。

だいぶ南下したのでかなり冷えるはずなのだが、夏だからなのか川の水も冷たくなく、気持ちよく行水できる。
いやそれにしても、ここパタゴニア南部は夏でももっと寒冷なはずだ。

無風。

進路がやや西向きになるので本来は向かい風のところなのだが、ラッキー。





しかし道悪いなー。

こんな石だらけじゃよう進まん。

無補給が続くので荷物もかなり重くなっている。
それでもスポークも折れずリムも割れず、よう頑張ってくれている。


未舗装区間は70kmほど。
いつまでもガタガタとゴトゴトと、もういいかげんにしてくれやとブツブツ文句を言いながらチンタラ進み続ける。
あと少しなのに、長い。

この悪路にほとほとウンザリしていた時。
果てしない乾燥地帯に不意に現れた湖。

野鳥たちの楽園。




不意に現れてくれるから、ハッとさせられる感動がある。
しばし無心になって、野鳥たちの息吹を感じる。

きれいだー。


ようやく舗装路へ合流。


この後、またまた国境を越えてチリへ。


Puerto Natales, Chile

10741km (Total 147435km)



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