サンティアゴ 2 (Chile)
サンティアゴでの滞在3日間は、奇しくも独立記念日の3連休とぴったり重なってしまった。
英語が上手なホステルのお姉さんは、外国人である僕を見て「スーパーもどの店も閉まってるからね!」と僕から聞くより先に教えてくれた。
チリ人は52%がヨーロッパ系で、44%がメスティソ(先住民との混血)。
見た印象としては、大多数の人が黒髪でやや褐色の肌、背は高くなく肥満体型が多い。
そして首都だけだと思うが、アフリカ系が非常に多い。
3日間、一部のレストランを除いて店はほぼ全滅。
しかし幸い、広場近くのストリートは屋台でひしめき合っている。
いいね〜。
今までの国にはこういうのがなかった。
ローカルフードの食べ歩き、これぞ旅の醍醐味。
3000ペソ(461円)。
鶏肉と芋を油で揚げただけで芸も何もないが、まあマズいわけはない。
おかわり。
肉一辺倒の今までとは違い、チリにはシーフードがある。
セビーチェ。
名前はよく聞き取れなかったが、ラーメンみたいなものも。
トウモロコシのパンケーキ。
チュロスはいつも通り。
銀行も閉まっているのはいいとして、ATMぐらいは開けてほしかった。
両替屋も閉まってる。
クレジットカードの普及度は高いようだが、さすがに屋台や露店では現金オンリー。
国境の両替所でいくらかチリペソをつくっておいて助かった。
もちろん通信会社も閉まっているが、露店でClaroのSIMカードが売られていたので購入。
1000ペソ(153円)。
アクティベートするには、SIMを挿入してから包装紙に書かれている番号にコールし、アクセスポイント名を入力する(ググれば出てくる)。
あとはWi-Fi環境下でClaroのページにアクセスして、プランを選んで支払いが完了すればネット接続できる。
僕は30日8GBで6800ペソ(1046円)のプランを購入した。
アルゼンチンのClaroのSIMがチリでもローミングで使えたが、さすがにローミングだと割高なので本国で買い直した方がいい。
Claroというのは南米全域にあるのだろうか、EUみたいに統一して全域フリーローミングにできないのかな。
どういうわけか、Mi Claro Chileのアプリをダウンロードしようとすると「お住まいの地域では使えません」となる。
どこだったら使えるんだよ。
余興もあちこちでやってる。
連休が開けるのを待つため、予定より1泊延ばした。
ようやく店が開いた。
マスク率高し。
同じ南米でもこの違いは何だろう?
外はともかく店など屋内では義務のようで、ノーマスクだと入店させてもらえない。
店員でもないその辺の人が「アミーゴ、マスクを着けな」と言ってくる。
日本でもこんなこと言われたことない。
逆らうわけにもいかないので渋々着ける。
久々のマスク、息苦しくて耐えられず無意識にはずしてしまう。
今さらこんなことして一体何になるのか、さっぱりわからん。
そんなことより歩きタバコとかゴミのポイ捨てをやめさせた方がいいんじゃないか。
モビリティパス(Paso de Movilidad)は、今のところ一度も提示を求められていない。
物価はとんでもなく跳ね上がった。
アルゼンチンから来ると余計に高く感じるが、それを抜きにしても高い。
屋台や露店はだいぶ割安になっており、全体的な物価はまだちゃんとは把握できていない。
とりあえずコカコーラ1.5Lが1550ペソ(238円)。
首都以外の街の宿を予約サイトで見回ってみるとホステルはなく、個室のホテルだと3000円以下はない。
食品はもう贅沢せず切り詰めて、宿泊はこれじゃできないな。
旅をしているとしばしば困惑させられる疑問。
「ものの価値とは何か?」
以前は素朴に、価値はクオリティに比例するものだと思っていた。
実際はそう単純ではないが、特に今は世界がメチャクチャになってしまっていて既成の価値基準が通用しなくなっている。
日本が安い国になってしまったことで嘆かれている。
でも日本は、翳りが見え始めているもののクオリティが落ちたわけではなく、まだまだ余裕で高水準にランクされる国だ。
今やブラジルやウルグアイやチリの物価は日本と同等かそれ以上だが、これらの国がそこまでハイクオリティだとは感じていないし、アルゼンチンがこれらの国と比べて格段ロークオリティだとも思わない。
街はゴミだらけだったり、道路はボコボコだったり、トイレットペーパーも流せないような国が日本と肩を並べるほどの物価というのはどういうことなのか、まだうまく受け止められない。
Rancagua, Chile
7205km (Total 143899km)