ワナカ→トゥワイゼル (New Zealand)
ワナカ。
クイーンズタウンから70kmほど北東にある湖畔の街。
ここもツーリスティックではあるがクイーンズタウンほどではなく、キャンプ場もギリ許容範囲の価格で、ここならまあ居れる。
ここはニュージーランドだが、その辺を歩いている人は半分ぐらいが中国人。
やはり南北に細長い湖がシワのようにいくつものびている。
湖に沿って山を越え、西海岸へ向かう。
街らしい街はなく、カフェに併設されているキャンプ場で1泊。
NZ$15(1316円)。
小さくて目立たないキャンプ場だが必要なものはそろっており、客は僕だけ。
天気が荒れてきた。
この先はルート検索によると、崖崩れのため通行止め。
詳細は不明だが、自転車歩行者なら通してくれそうな感じ、あるいは少し待てば復旧するような感じ、ではある。
しかし、西海岸は雨天が多く、キャンプ場がバカみたいに高く、さらにサンドフライが蔓延している、など調べるほど悪条件ばかりが出てくる。
そこへ通行止めとなると、僕の心はたやすくヘシ折れた。
ということで西海岸は断念し、とりあえずクライストチャーチ方面へ引き返すことにした。
もはやニュージーランドをくまなく見てまわるという気は失せており、どのルートであれこの快適な気候と環境をできるだけ長く楽しみながら周遊できればいい。
山から離れると雲が途切れ、晴天に。
西の海から吹く風が山にぶつかって雲を形成して西海岸は雨天、東側は乾燥、というロッキーやアンデスと同じタイプの地形。
標高1000m。
この区間は100kmぐらい街がない。
100km先の街にキャンプ場があるが、テントサイトでNZ$49(4302円)というふざけたもの。
テント張って寝るだけでこの価格って、どんなゴージャスなおもてなしをしてくれるのでしょうか。
仮に食事付きでたらふく食わせてくれるとしてもなお割高、そして実際には特別なサービスなど何もないと思われる。
というわけで野宿するのだが、広大な土地あり、時々森林もあり、川もあり、しかし相変わらず憎きフェンスがえんえん続いているため、原則としてテントを張れる場所はない。
久々の、橋の下キャンプ。
人目につかず、水にも困らず、絶好のロケーション。
ただ、十分気をつけてはいたのだが、一度血が出るかと思うほど頭を鉄骨に強打した、痛い。
ヘルメットというのはこういう環境でこそかぶるべきもの。
自転車こいでる時やロープにぶら下がっている時にかぶっても役に立つことはほぼない。
16万kmパーティ。
地球4周分。
もう何周分だろうが別にいいのだが、ケーキを食べる口実としての1万kmパーティ、クリームの海で溺れる悦楽の時間。
Twizel, New Zealand
23444km (Total 160138km)