バカラル (Mexico)

バカラルという街へ向かうと、こんな湖が。

バカラル湖。

湖畔はほぼ全域、ホテルやらレストランやら何やらでギッシリ占有されている。
一般人は湖へ近づくことはおろか、眺めを楽しむことすらできない。
だからリゾートって嫌だよね。
わずかな隙間からズームで撮影。



Mecate Hostel。

ドミトリー180ペソ(1502円)。

エアコンは夜間のみ。
だから、そういう意地悪をするとまたこのブログがグチまみれになるよ。

スーパーに買い出しに行ったのだが、売店レベルでろくな食材がない。
肉屋が別にあるようだが、すでに閉まっている。
せっかく宿にキッチンがあるのに、これじゃ何もつくれない。
物が豊富なはずのメキシコ、ようやくまともに自炊できると楽しみにしていたのに。

バカラルはリゾート。
外国人向けのレストランなら豊富にある。

タコス3個+レモネード、計170ペソ(1418円)。

異常な物価高騰、覚悟はしていたが。

2019~20年に旅した時のメキシコは1ペソ=5円台、現在は1ペソ=8.35円。
悲しき円安の影響ももちろん絶大だが、170ペソはドルに換算すると$10。
お子様のおやつにもならない、何の腹の足しにもならないカスみたいなもので10ドルとは、ドル視点でもやはり経済がバカになってしまっている。

ここはリゾート価格なので単純比較はできないが、2019年時のふつうの街だとタコス1個24ペソ、当時のレートで135円。
それでも当時のブログでは物価上がったなと書いている。

ハンバーガー+ポテト+コーラ、計220ペソ(1836円)。

死ぬ。
ここはスイスか?

TelcelでSIMを購入。
SIMカードが100ペソ(834円)。
データが15日有効1.65GBで100ペソ(834円)。
1.65GBなんて、Wi-Fi環境がなかったら1~2日で使い切りそう。
多くの国では、SIMカード自体は無料。

翌朝。

なんとありがたいことに、宿はこんな豪華な朝食付き。

トースト、ジャム、ピーナッツバター、バナナ、コーンフレーク、ミルク、オレンジジュース、コーヒー。
こんなまっとうな朝食にありつける日が来るなんて。
他に客は少なく、スタッフが監視しているわけでもないので、何度も何度も繰り返しおかわりした。

ただ、残念ながら朝食は8時スタート。
出発日は涙をのんで辞退せざるをえない。
10ペソぐらい追加料金払ってもいいから、6時スタートにしてくれないかな。

朝9時半。
まだゆっくりしていたいのに、無慈悲にピッとエアコンが消される。
室内は扇風機もないので、エアコンが消されるといかなる生物も生存不能なサウナと化す。
こんな風に客をいたぶって楽しいのかね、悪趣味にも程がある。

事実上、日中は部屋を追い出されることになる。
百歩譲って、チェックアウトの時間からチェックインの時間まではサービスを停止するというのならまだわからなくもない。
しかしチェックインの時間が来たらその時点で、客は料金を払っているのだからあらゆるサービスを享受する権利があるはず。
このケチ臭い縛りによって1日の行動が左右されてしまうのだから、理不尽な話だ。

朝食をあきらめるかエアコンをあきらめるか、どっちか選べと言われたら迷わず朝食をあきらめる。
朝食は自分で何かしら買って来て食えるが、エアコンは自分じゃ買えないから。
予約サイト上にも「エアコンあり」と謳っているわけだし、他のサービスを多少犠牲にしてでも、室内の温度ぐらいは最低限人間が居られる環境として保持してくれ。

あと、Wi-Fiがゴミレベル。
ルーターの近くならふつうにつながるのだが、僕の部屋は一番端で、ほぼ使い物にならない。
もう2023年、こういうストレスがなくなる日は来ないのかね。

いかん、グチが止まらない。

バカラルの街は湖の眼前。
しかしやはり、湖畔はどこも私有地化されてしまっている。
ただ湖を見たいだけなのに、どうしてこんな阻害されなきゃいかんのかね。
だからリゾートって嫌よね。

私有地化してるやつらも、爆音BGMやめてくれないかね。
公の場とはっきり区切るのなら、音をこっちに漏らすんじゃないよ。

ごく一部だけ、誰もがアクセスできる桟橋がある。








この日も、一応自炊するために食材を探し回ってみたが、やはりダメだった。
今までの中米諸国では、どこも豊富ではないにしても、それなりの街のそれなりのスーパーなら最低限の食材はそろっていた。
どうしたメキシコ?

リゾートから離れて、街道沿いのローカルレストランへ。

これぞメキシカン。
メキシコには、世界に誇れる食がある。
しかし、これで計185ペソ(1544円)。
まぎれもなくローカルフードのはずだが、こんな高額では庶民の食とは言えない。

ある程度覚悟はしていたが、今やメキシコも旅人にとっての安息の地ではなくなってしまった。

ただ、日本だけがドン底に沈んでいるわけではない。
ここ30年のスパンで見れば賃上げしていないのは日本だけかもしれないが、この3年間でコロナ&ウクライナによる物価高騰をカバーできるほど賃上げしている国はほとんどない。
全世界、皆苦しいのだ。


Felipe Carrillo Puerto, Mexico

20438km (Total 157132km)



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