イグアスの滝 (Brazil)

ブラジルに再入国。
フォスドイグアスという国境の街が滝の観光拠点となる。

日曜日に到着し、翌日に滝を見に行こうとしたら、なんと月曜は休みだということが判明。
滝を見るのに定休日もヘッタクレもあるかっ!
1日無為にすごす。
こんなことなら民宿小林でもう1泊しときゃよかった。

火曜日。
宿から12kmほど、国立公園のゲートがある。
あまりの人の多さ、にぎやかさに早くもゲンナリ。

チケットはオンラインで購入。
料金は国籍によって異なる。

ブラジル人 63レアル(1632円)
メルコスール 85レアル(2202円)
上記以外 107レアル(2772円)

メルコスールとは南米の貿易協定で、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジルが正式加盟国。

国立公園のゲートから滝までは、強制的にバスに乗せられると聞いていた。
しかしもしやと思って、自転車で行けないものかと聞いてみたら、OKとのこと。
自転車でも徒歩でもOK。
だったらそういう料金設定にしてほしいものだが、チケットは一律でバス代込み。
ほとんどの人がバスで行くのでわかりやすくなっておらず、スタッフにスタート地点を教えてもらう。

こんな長蛇の列に並んでバスに押し込められるなんてまっぴらだね。

自転車道はこんないい道。

静か、と言いたいところだが、ヘリの音がやかましい。
上空から滝を見るやつらがいるらしい。
自然保護への意識がより強まる時代だが、音環境なら破壊してもいいという風潮はなかなか変わらない。

まもなく自転車道は消失。
結局車道で。

ゲートから11km、滝に到着。
ここからはトレイルを歩いて行く。

イグアスの滝。

今までと同じく、ほとんどがブラジル人、あとは周辺のアルゼンチン人など。
圧倒的に家族連れが多く、単独客は僕だけ。
トレイルは大渋滞。
インスタ女子の撮影会にさらに足止めを食らう。

ハナグマ。

英語だとhog-nosed raccoon(ブタバナアライグマ)。

餌付けはダメだよ。

何であれ、野生動物にエサを与えても何もいいことはない。
自然は自然のままに。

縞模様の尾を立たせると、マダガスカルで見たワオキツネザルを思い出させる。


最大落差80m、4kmにわたって無数の滝が連なる。
トレイルはかなり長く、ずっと滝を見ながら歩き続ける。

「イグアス」はグアラニー語で「偉大なる水」を意味する。

対岸はアルゼンチン。
滝の8割がアルゼンチン、2割がブラジル。
アルゼンチン側からはより接近して迫力を味わえるが、近すぎて全貌を見渡せない。
ブラジル側はそこまで接近できないが、距離をおいたところからその広大さをたしかめることができる。



アルゼンチン側ほど接近できないとはいっても、ここまで来ると水しぶきで体もカメラも濡れる。






人、人、人。

どんな世界的名所でも、ここまで人が多いともうムリ。

早々に立ち去る。

Hostel Poesiaに滞在。

ドミトリー1泊50レアル(1296円)。
広くてきれい。

朝食付き。

小林のお母さんがつくってくれたおにぎりは弁当の量ではなかったので、宿に到着してから夕飯に。


ここで初めて、旅人に出会った。

1982年製の50ccで南米を旅するドイツ人。
彼は15歳の時から日々これに乗り、そして今もこれで旅をしている。
パンデミック中も帰国せずに南米にとどまっていたようだ。

旅人との出会いが希少な時代、意気投合して楽しく話せた。
久々のヨーロッパ人、やっぱさわやかナイスガイだなー。



Puerto Iguazú, Argentina

3891km (Total 140585km)



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