ラパス 7 (Bolivia)

さて、出陣。

先日、ペルーからラパスにやって来た日本人女性ライダーと出会い、ペルー情勢についてお話を伺う機会があった。
偶然出会ったわけではなく、共通の知人が引き合わせてくれたわけだが。
今回の旅で初めての日本人旅行者。
日本語で会話したのは7ヶ月ぶり(電話は除く)。
出身地が僕の実家から駅2つ分、ほとんど同郷といってもいいぐらいの近さという偶然もあった。

国境は閉鎖されているというよりは、イミグレーションの建物が燃やされたり破壊されたりなどで機能していないようで、現時点で機能している越境可能なポイントを教わった。

問題は、各地で地元民によって道路が封鎖されているということ。
公的な情報だと車目線なので通行不可となっているが、歩行者や二輪車は隙間をすり抜けて行けるようだ。
有人バリケードと無人バリケードがあり、有人の場合は通せんぼしてる村人たちのご機嫌をとってお願いしてなんとか通してもらう、と面倒くさいことこの上ない。
簡単ではないが、陸路での通過は可能、とのこと。
ただ、情勢は流動的なのでまた変化している可能性も十分ある。

ということで、当初の予定通りこのままペルーへ特攻してみる。
そもそも自転車旅は体ひとつでぶつかって行くもの。
最初から保証なんてない。
といっても僕はそこまで無鉄砲な性分でもなく、万一の時は引き際も心得ているし、今まで安全に旅を続けてきたのでまあ大丈夫だろうということは、ブログをご覧の皆さんならご理解していただけると思う。

ラパスでは18泊。
ペルー情勢も大事だが、それよりも日々の雨に億劫にさせられた。
ムリして雨天走行して突き進むよりは、ちょっと落ち着くまで待ってみた方が絶対にいい。
ボリビアでは各地で洪水、チリでは山火事、そして遠くのトルコで地震、まただいぶ荒れてきてますね。


それから、軽く栄養失調になっていた疑いもあった。
自分でもちょっと引いてしまうぐらい、みすぼらしくやせ細っていた。
18日間、たいした運動もせずひたすら食べ続けて、少しは肉が付いてきたかもしれない。
狂おしい空腹感も、ここ2、3日でなんとか落ち着いてきた。

非科学的なことは受け付けないタイプだが、このタイミングでいろいろ悪条件が重なったのは、「今は進まず停まっとけや」という天からの啓示のような気もして、18日間怠惰な生活を送ったこの判断も間違ってはいなかった、と思いたい。














La Paz, Bolivia



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