青森→札幌
青森から函館へ。
運賃は季節によって3段階の変動あり。
5月中なら最安だったのだが、あいにく6月になってしまって1ランク高い料金に。
WEB予約すると10%割引になるのだが、予約は2日前まで。
まったく、キャンプ場といい、日本の予約システムはどうしてこうなのかね。
前日予約でも当日予約でもいいじゃねーか。
でも雨天のため日程を調整する必要が生じ、2日後に乗船することにして、結果WEB予約で10%の割引に成功。
(運賃3420円+自転車1570円)×0.9=4490円
ターミナルに着くと、2台の自転車が。
1人はニュージーランド人。
今風のバイクパッキン。
日本国内や短期ツーリングなら、これぐらいの軽装ですむかもしれない。
ただ、ORTLIEB等のバッグと違ってこの手のバッグは着脱が面倒なため、宿泊する際でもはずさずにつけっぱなしの状態のものが散見される。
用心深い僕としては、宿であれテントであれ、荷物はすべてはずして持ち込みたいので、バッグはワンタッチ着脱であるべし。
もう1人はカナダ人。
これはツーリング向けの自転車じゃないな。
クルーが自転車をロープで固定してくれる。
船内はこれといったサービスなし。
電源なし。
Wi-Fiは一応あるが使い物にならない。
ひたすら寝る。
さすが日本はフェリーの時刻も正確。
予定通り3時間40分で到着。
函館。
Share Hotel HakoBA。
ホステルとしては最上ランク。
(当ブログではホステルとゲストハウスは同じものとみなしています)
新しくてきれいで広々としていて、申し分ない。
デザイン性や雰囲気を重んじているためか、貼り紙はあまりない。
客は、日本人も外国人もバランス良くいる。
フランス人旅行者と話をした。
毎度毎度のことながら、僕の名前「リョウ」はどの言語にも存在しない発音で、名前を聞かれて答えると必ず当惑される。
しかしこのフランス人は、
「リョウ? オ~、CITY HUNTERね」
と言ってきたのでビックリ。
また古い、冴羽獠を知ってるのか。
それからこのフランス人は、僕が履いている短パンがDECATHLONで買ったものだと見抜いた。
DECATHLONは世界各地に展開しているスポーツ用品店で、フランス発祥。
彼の服もDECATHLONで、僕が今使用しているテントや調理器具なんかもそう。
日本にも数少ない店舗があったのだが、すべて閉店したとの報道。
日本にはこういう店が他にないので無双できるはずだと思うのだが、残念。
最上位ホステルにもかかわらず、格安。
日によって変動があるが、この日はなんと1835円。
他の日は2000~2500円。
さっそくガラナ。
「北海道限定」って書いてあるけど、ブラジルにおこられるよ。
「コアップ」はどういう意味だろう?
食べ放題の回転寿司があると聞いて、宿から5km歩いてやって来た。
60分1本勝負、ファイッ!
北海道では回転寿司でも上物なのは知っているが、さすがにこの食べ放題コースはチープな味。
今の僕にはそれでも上等、とにかくこの飢えを満たさなければ。
50皿やっつけて、2519円!
デザートも含めたら52皿か。
さすがに満腹、ごっつぁんです。
動くのもしんどくなるぐらい食ったが、また5km歩いて宿へ戻る。
函館観光はこれにて完了。
宿で出会った大阪の旅行者から、大量の飴をもらった。
大阪のオジちゃんオバちゃんたちの、なにかにつけて飴をくれる習性は何だろう?
サウジアラビアを彷彿させるものがある。
北海道の道路は、自転車走行に十分なスペースあり。
長万部公園キャンプ場。
受付は17時までで、16時58分に到着、セーフ。
600円。
設備は、トイレと水道のみ。
ゴミは、生ゴミのみ捨てられる。
日本のキャンプ場は、「シャワーなし」、「ゴミ持ち帰り」がデフォなのか。
世界でもぶっちぎりで極上サービスを提供する日本だが、キャンプ場に関してはどうも違う。
バンガローが併設されているが、キャンプに来ているわけだからそんなもんいらんだろう。
それよりもキャンパーのニーズとしては、①シャワー、②電源、③Wi-Fi、④キッチン、⑤ピクニックテーブル、⑥ランドリー、⑦洗濯物干しロープ、などだろう。
欧米文化圏のキャンプ場だとこれらは基本装備、もちろん予約なんか不要、カード払い可。
度を越した潔癖民族の日本人、キャンプ場にシャワーがないのは実に不思議、快活CLUBでさえあるのに。
でも日本には銭湯がそこらにあるので、今のところ今回の国内走行では毎日シャワーを浴びれてはいる。
外国人には銭湯はハードル高そうだ。
絶対に必要であるゴミ箱がないのはさらに謎。
金をとって客は受け入れるけどゴミは受け入れないとは、なんとも勝手だな。
「ゴミは持ち帰り」と言うけれど、一体どこに持ち帰れと?
この日は、先にスーパーで弁当を買って食べたのだが、スーパーにゴミ箱がなかった。
キャンプ場に行けば捨てられるだろうと期待したのだが、捨てられず。
結局、本来無関係であるコンビニや道の駅のゴミ箱にこっそりと、ささやかな罪悪感を抱きながら捨てることになる。
コンビニでは「家庭ゴミお断り」と書かれているが、家庭のゴミではないのでセーフか。
この日は、途中で現れた道の駅にもゴミ箱なし。
昨日からたまっているゴミが、いつまでも捨てられない。
良くないね、外国人から苦情殺到するのもごもっともだ。
ニセコ。
キャンプ場、700円。
やはりシャワーなし、電源なし、ゴミお断り。
店も少ない。
スーパーで弁当を買って食べたとしても、店内にゴミ箱なし。
幸いセブンイレブンがあり、イートインもあり、ゴミを捨てられた。
ただ、僕がコンビニでメシをすませると莫大な額になる。
羊蹄山とニセコ川。
羊蹄山(1898m)。
ずっとスッキリしない天気。
羊蹄山が姿を現してくれたのは、ほんのひとときだけだった。
翌日、ようやくスッキリ晴れた。
晴れると暑い。
北海道といったらソフトクリーム。
2001年に日本一周した時、北海道のソフトクリームは道内均一で250円だったと記憶している。
当時は、ソフトクリームに250円も払うなんて贅沢だなと感じていたものだ。
今は値上がりして300円ぐらいになってるのかな、と思ったら400円。
快活CLUBのソフトクリームでもまあまあおいしいし、いくら北海道だからって400円はないな。
標高600mほどの峠を越えて、眼下に小樽の街。
北海道札幌市
1749km