仙台→十和田湖
仙台に住んでいる友人とは、ネパールで出会ったゆうすけ君。
実に10年ぶりの再会。
SNSでつながっているせいもあってか、10年ぶりでもそこまで断絶感なくスッとなじめる不思議。
ゆうすけ君は今、この若さでなんと大学で教鞭をとっている。
彼は震災時に気仙沼でNPO法人を立ち上げて活動しており、その経験を活かしているそうだ。
でもその気質はやはり旅人、家にお邪魔してみるとイージーゴーイングな暮らしぶりに安堵させられる。
仙台も復興してすっかりきれいに整備されているが、家屋の跡をあえてそのまま残しているところもある。
車で石巻に連れて行ってもらった。
広島の原爆ドームさながら保存されている小学校。
間近で見ると、生々しく迫りくるものがある。
津波が押し寄せた時を指したまま。
津波で壊滅したエリアは現在、公園になっていたり、工場ができていたり。
嵩上げされた道路が新たにつくられ、そのラインより内陸側に新しい住居が立ち並んでいる。
現在の能登とは対照的、国力を注いで見事に生まれ変わっている。
その再建力に感服する一方で、こんなところによく住めるな、というのも正直な感想としてある。
土地に対する地元民の愛着心や執着心というのも不思議なものだ。
そして、最も深刻で最も目をそらしがちな原発。
復興は遂げても根本的な課題はいまだ有耶無耶、先の道のりは長い。
岩手県。
季節は夏に向かっているが、だいぶ北上したせいで、涼しい。
空気も乾燥しており、すごしやすい。
北上川。
岩手山。
長い長い国道4号。
日本の内陸はほぼ山だと思っていたが、4号沿いはフラット。
意外に平野部も広いんだな。
自転車は車道を走るというルールになっているはずだが、日本の道路はあくまで自転車に歩道を走らせるような設計になっている。
歩道の凸凹と縁石の衝撃を一日中くらい続けるのは甚大なストレス。
特に荷物満載の重い自転車だと衝撃も倍増。
岩手山(2038m)。
公園泊。
田んぼしかないような田舎の公園。
人気がなく、安心して野宿できる。
水道あり、トイレあり。
こんなまっとうに維持されているのは驚くべきことだ。
こんな田舎でも電波あり、しっかりネットにつながる。
高い金をふんだくっておいて街周辺でしかつながらなかった国々、今さらながら金返せよと思う(アメリカ&カナダ、てめーらもだ)。
朝、3時半起床。
5時すぎ、テントをたたんでその他の片付けをしていたら、清掃管理のおじさん現る。
部活の若者もやって来て、グランドで朝練を始めた。
やっぱ日本人は朝早いな。
山道へ。
安比高原。
田舎だねー。
歩道が完全に草。
秋田県。
虫の声。
鳥の声。
せせらぎ。
木漏れ日。
日中15℃。
もう東京には戻れんかもしれんね。
青森県十和田市
1319km