サンパウロ 2 (Brazil)
標高800m、サンパウロ。
人口1200万人。
ブラジル最大の都市であり、南米最大の都市であり、南半球最大の都市でもある。
南半球は秋、これから冬。
気温は現在の東京と同じぐらい。
雨もあまり降らず、さわやかな風が吹く。
特にサンパウロは標高が高いこともあって、とてもすごしやすい。
白人、黒人、先住民、アジア人。
実に多種多様。
何をもってブラジル人とするのか。
肌の色ではとらえきれない。
貧富の差はとてつもない。
サンパウロの中心地は上流階級が集まる一方で、貧困のドン底のようなホームレスも多い。
治安の悪さばかりが話題になるが、今のところ人はやさしくて礼儀正しい。
もちろん実際に犯罪は多発しているのだろうし、僕がその被害に遭う可能性もあるのだけど、実感としての脅威はない。
自転車レーンが整備されているのは先進的な証。
肥満率世界最低クラスの日本から来ると、こちらの方々の恵体っぷりに目を見張る。
女性たちは惜しみなく肌を見せ、破壊力あふれる体型で闊歩している。
2年前にメキシコから帰国した時も、日本人があまりにもかぼそく華奢に見えた。
(メキシコ人の肥満率はアメリカ人よりも高く世界トップクラス)。
それでも日本人女性たちはダイエットしたがるのだから不思議だ。
こちらの方々はあんま気にしてなさそう、堂々としたものだ。
サンパウロ中心地は銀座みたいなもので、ショッピングモールなんかは僕には縁もないし用もない。
マスクをしている人は、1~2割ぐらいだろうか。
公共の交通機関ではマスク着用が義務付けられているが、それ以外では、外でも店内でも、マスクをしている人は少ない。
日本での死者が3万人に対して、ブラジルでは66万人の死者を出している。
被害を抑えた日本はたしかにすばらしい。
しかし、今後生きていくのに必要なのは免疫力。
いつまでもマスクやら消毒やらしてたら、免疫力が低下するばかりだ。
そろそろノーガードで外界に踏み込まないと、たくましく生きていけんぞ。
僕にとって、ブラジルといえばボサノバ。
でも残念ながら今のブラジルではボサノバはまったくポピュラーではないそうで、街を歩いていても聞こえてこない。
中南米はほぼ全域がスペイン語だが、ブラジルはポルトガルの植民地だったため、公用語はポルトガル語。
英語の通用度は低い。
スペインにしてもポルトガルにしても、宗教はカトリック。
ブラジルにはシエスタはないそうだが、カトリック圏は日曜日は店が営業しないことが多い。
ローカルなレストランのビュッフェ。
言葉がわからないと、システムもよくわからないし値段もわからない。
この物価の高さで嫌な予感はしていたが、コーラも含めてお会計40.70レアル(1065円)。
やっぱ高い、このままじゃいかん。
なんか、サラダの中にビニール袋が入ってた。
2年前、キューバとメキシコで会ったヒロシさんと再会した。
ヒロシさんはブラジル人と日本人のハーフで、日本語もポルトガル語も母国語として話せるバイリンガル。
現在サンパウロ郊外に住んでいる。
一日サンパウロを一緒に歩き、いいレストランでごちそうになった。
豆と豚肉を煮込んだフェジョアーダ。
ふつうじゃ得られない貴重な情報を多々いただき、いろいろ教えてもらった。
その上ごちそうになってしまって、もう頭が上がらない。
Santos, Brazil
115km (total 136813km)