石廊崎→静岡
西伊豆へ。
あんなところにも人が。
釣り人か。
そこまで攻めないと釣れないのか。
アロエ。
20年以上前に伊豆一周した時、これをちぎって食べたら死にそうになった。
交通量減り、だいぶ静かになった。
いいね~
西伊豆は、東よりもさらに険しい。
海沿いの道でも実質、山岳走行と言っていい。
松崎という小さな街で、古民家泊。
昨今増えている古民家。
そのほとんどが僕には手が届かない額だが、ここは客室をドミトリーにしたりなどコストをおさえて、長期旅行者にも利用しやすくなっている。
2710円。
築140年。
オーナーさんのDIYによって息を吹き返している。
客層は、日本人と外国人が半々ぐらいだそうだ。
ここは立地も不便で、自分の足がない人はバスで来るしかない。
特に外国人には、まずたどり着くことがハードル高そう。
でも、観光客が集まるようなにぎやかなところを避けて、あえて不便な田舎に来てのんびりすごしたいという人は、日本人であれ外国人であれ一定数いるものだ。
この日の客は僕ひとりだけ、独占。
惜しい。
満開だったらさぞかし美しいだろうに。
鹿児島から出発して桜前線と同じ速度で北上したら、ずっと花満開を見ながら北海道まで行けるな。
あいにく今は南下なのでサッとすれ違うだけ、どの辺りですれ違うかな。
観光地としてにぎわう東と違って、西伊豆は人気が少なく地味な趣きがある。
アクセスも不便なはずだが、道中ちらほらと欧米系の外国人とすれ違う。
東より増して、怒涛のトンネル。
どのトンネルも古くて狭くて、気が抜けない。
これだけ険しいと、人もあまり住みつかないし開発も難しいだろう。
こういう地域もあっていい。
西伊豆からの富士。
晴れてはいても霞んだ空気であまり期待していなかったのだが、不意に姿を現してくれた富士山。
はっとさせられる。
黄砂やら花粉やら煙やらが舞う中で、これだけ見れたら上出来かな。
北斎的ビジョン。
富士山が好きで、富士五湖周辺は幾度となく訪れたが、海とセットでみるのは初めてか。
澄みきった冬空が一番だけど、霞みがかった富士もまた神秘。
戸田(へだ)。
店はコンビニ1軒だけの小さな街だが、外国人観光客がけっこういる。
ホステルが1軒あるが、満室。
道の駅の温泉に入って、キャンプ地を求めて少し山へ入る。
シカがいる。
姿は見せないが、北海道で何度も聞いた、あの甲高い鳴き声。
僕の存在に気づき、仲間に警戒を呼びかけている。
人っ子一人いない、広々とした公園。
トイレあり。
人がやって来ることはまずなさそう、存分にくつろぐ。
たいていの公園は、朝早くに散歩する人が現れるので日の出と同時ぐらいにテントをたたむのだが、ここは本当に人が来ない。
雨が降り出し、午前中いっぱい居座る。
気温がぐっと落ちて涼しくなり、快適。
今はまだ蚊がいないから楽だな。
雨やんで、山道を登る。
標高500mぐらい、真城(さなぎ)峠。
下って、駿河湾。
沼津。
快活泊。
ここの店舗は、ブースなし個室のみ。
個室だと、ノイズがほぼゼロ。
電子ロックで、貴重品を置いて出入りできる。
ただし、風営法の関係により、ソフトクリームを個室内に持ち込むのはNG。
自分で買った飲食物の持ち込みはOK、という不思議なルール。
ソフトクリームはオープンスペースで食べて。
自遊空間でも個室に泊まったことがあるが、ソフトクリーム持ち込みはOKだった。
よくわからないが、僕も国内旅行では頻繁にネットカフェ泊しており、ソフトクリームにそこまで新鮮味を感じなくなってきたので、これぐらいは我慢しよう。
もちろん、シャワーやランドリーなどのサービス完備。
ブースなし個室のみだと、いよいよこれは完全にホテルだな。
個室はブースより少し高くなる。
12時間パック=3300円。
15時間パック=4100円。
都市部のドミトリーやカプセルホテルなど、はきだめのような宿に3000~4000円も払うぐらいなら、ネットカフェに泊まった方が断然良い。
宿は、チェックインの時間より早く着いてしまったりするとムダに待つことになるが、ネットカフェは好きな時にチェックイン&アウトできる。
店舗やシーズンによっては満室ということもありえるかもしれないが、僕の経験上だと今のところ満室だったことはない。
不安なら予約もできる。
会員証をつくる際、日本在住の身分証明所持が条件なのかな。
外国人不可なのか、それともまだ外国人に知られてないだけなのか、利用者は日本人しか見かけない。
もうこのパソコンもいらないんじゃない?
静岡の飲食チェーンといえば「さわやか」というハンバーグ屋が有名だが、「五味八珍」という中華屋もある。
なかなかいい。
そういえば先日帰京した時、久々に日高屋に行った。
東京民にとって日高屋は定番の中華チェーンだが、東京とその近辺にしか存在しない。
あと、今さらながら気づいたのだが、僕は飲食店はほぼチェーン店にしか行かない。
せっかく全国を旅してるのにね、一人で個人経営の店に入るのはどうもね、こういうところ僕はけっこうビビリである。
しばらくフラット。
駿河湾に沿うサイクリングロード。
おはよう富士山。
田子の浦
うちいでてみれば白妙の
すげー工業地帯。
得てして自転車道というのは、尻切れトンボになりがち。
途切れずにこのままずっと続いてほしい。
人口多いなー。
薩埵(さった)峠。
歌川広重もこの峠で富士を描いた。
無限の表情を見せてくれる富士。
絵心はなくとも、北斎や広重のようにあらゆる場所から多彩な富士を楽しむ、いつの時代も人を惹きつけてやまない。
静岡県静岡市
2881km