バーゼル(Switzerland)

Warmshowersがさかんなヨーロッパだが、特にスイスでの登録者の多さが際立っているように見える。

リクエストを送るにも、どこから手をつけていいのかわからないぐらい。
中央の赤い丸をタップしただけで200人も出てくる。

ヨーロッパを南北に旅するルートと東西に旅するルートの交差地点がスイス。
アルプスの美しい自然を楽しめるのがスイス。
そして物価が高すぎてまともに宿泊できないのがスイス。

だからWarmshowersの需要もここが最も高まる。
スイス人自身も熱心なサイクリストが多く、旅人に寝場所を提供することにも積極的なようだ。

もちろん、リクエストを送ってもいい返事がもらえるとは限らない。
返信が来ないこともあるし、しかも今は夏休み。
「スイスも暑いから今スウェーデンで避暑してるんだ、すまんの」
なんて返信が来たこともあった。

今回バーゼルで僕を受け入れてくれた夫婦も、フランスへのツーリングから帰ってきたばかりで、しかもすでに2人のサイクリストがゲストとして泊まることが確定していた。
それでもなんとかしよう、ということで、すぐ近所に親族が住んでいる部屋があり、今その家族はフィンランドに旅行中で不在だからそこに泊まってくれ、と段取りしてくれた。

ということで、見ず知らずの人の家にひとりで泊まることとなった。
たしかオランダでも似たようなことがあったな。


これ全部、日本のマンガ。

ワンピース全巻そろってる?

愛されてるね。



コンセント。
ユーラシア大陸はほぼ全域丸ピンタイプで対応できるが、微妙に太いSEと微妙に細いCとがある。
今回の旅はずっとSEだけですんでいたが、ここは細いCじゃないとはまらない。
同じ国でも複数のタイプが混在してることもあるから一概には言えないけど、この2種類を持っておけばユーラシア大陸はまあ大丈夫。

さて、スポーク問題。

僕はこの夫婦に相談して自転車屋を紹介してもらうつもりでいた。
ところがこの旦那さんが技術を持っている人で、「スポーク全部張り替えてあげよう」と言ってくれた。

・・・マジか!?

旦那さんは僕のリアホイールを見て問題を見抜き、たしかにスポーク全交換する必要がある、と。
知り合いにパーツ屋さんがいるそうで、半額でパーツを仕入れることができるという。
しかも僕がバーゼルに着いた翌日には適切な長さのスポークがすべてそろい、その日のうちに組み上げられる、と。

・・・なんと!

店で頼んでも、適切な長さのスポークがそろっているとは限らないし、あったとしてもすぐに作業にとりかかれるとも限らない。
何日かかるかわからないがしばしバーゼルに滞在する覚悟でいた。
それが即日で解決されるとは!

リアホイール、生まれ変わった!
スイス製のスポークで。
有名なDT SWISSではない、僕の知らないブランド。

2012年にスイスを旅した時も、ザンビアで出会ったスイス人サイクリストの実家に泊まらせてもらい、彼女のお父さんが元レーサーで僕の自転車を完璧に調整してくれた。
その後バーゼルで彼女の叔父さん宅に泊まらせてもらい、その叔父さんもサイクリストだった。

ただ自転車いじりが得意な人が多いという話ではない。
今回のこの旦那さんも、スイス人特有の「信頼と品質」を肌で感じさせた。
ハッタリや根拠のない自信で「やってやるよ」なんていうノリは微塵もなく、豊富な経験と確固たる理論に基づいていた。
これがスイス人。

いやそれにしてもたまたまこんな人に出会えるなんて、幸運すぎる。

この夫婦もヨーロッパ圏内をよくサイクリングするようだが、WSをゲストとして利用したことはなく、もっぱらホストとして旅人を受け入れているそうだ。
今まで120人ぐらいのサイクリストを受け入れてきたという。
日本人は僕が初。

バーゼル。

チューリッヒ、ジュネーブに次ぐスイス第3の都市。

静か。



ライン川で泳ぐ人たち。

eSIMのローミングは、国境付近で不安定になることがある。
特にバーゼルは3ヶ国にまたがっているせいか、どこの国の電波を拾うかぐるぐる迷ってる感があり、つながるにはつながるがスロー。



このタイプで旅してみるのもいいかもね。

日本での通勤でも、これなら仕事道具全部積める。

長すぎて駐輪場におさまらないし、室内に保管するのも無理があるね。

切り離し可能なトレーラータイプも、狭い日本じゃ無理かな。


あちこちに泉。

すべて飲める。



世界一物価の高い国、スイス。
この世界的インフレの中、スイスはどんだけ高くなっているのか想像したくもなかった。
しかし、ヨーロッパ=EUの物価が軒並みトチ狂ったように高騰しても、独自の強固な経済基盤を保持しているスイスでは、インフレはさほどでもないという。
今はEU圏が高くなりすぎてスイスとの差がだいぶ縮まり、以前ほど飛び抜けた物価高ではなくなっているそうだ。
そう、スイスフランは世界一安定した通貨。

コカコーラ500ml、1.55フラン(306円)。

カフェラテ、5.55フラン(1099円)。

オニギリ、3.25フラン(643円)。

やっぱトチ狂ってるね。

しかし、1.5Lで0.50フラン(99円)のコーラもある!

僕は最近、この手のコーラを自分の中で「バカコーラ」と呼んでいる。
他の商品と比べるとあまりにもバカ安いから。
今時日本でも100円以下で買えるものなんてないぞ。

スーパーに入ったら真っ先にバカコーラを探す。
バカコーラが旅の生命線。

どこへ行っても、昨今の異常な熱波の話題で持ち切り。
スイスも例外ではなく、エアコンはおろか扇風機もなく耐えしのいでいる。
夜間は窓を開けて冷えた外気を取り込み、日中は閉め切って熱を遮断するそうだ。
大変なことだが、同じ気温でも不快度指数は日本なんかには到底およばない、空気は乾いているしまだすごせる。

WSのホスト夫婦とはゆっくり話ができた。
いつも本当にお世話になりっぱなしだが、今回は特にスペシャルだった。



Brienz, Switzerland 

1695km



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