ブリュッセル(Belgium) → ルクセンブルク(Luxembourg)
ブリュッセル中心部を抜けると移民の存在感はすっかり薄れ、おなじみのヨーロッパとなった。
現れるスーパーもおなじみの白人仕様でまともに買い物ができた。
道路環境はとても悪い。
自転車レーンはなく、歩道もあったりなかったり。
やはり、自転車レーン整備率100%のオランダ様には到底及ばぬか。
そしてアップダウンの繰り返し。
フラットはほぼない。
例によって、都市と都市を結ぶ道路は高速化しており、自転車歩行者は複雜極まりないまわり道をさせられる。
そしてすぐ未舗装になる。
舗装されている一般道は高速と高速を結んでいるので、舗装道路を進んでいくと高速へと導かれてしまう。
なので自転車は嫌でも未舗装路を行かされることになる。
高速か未舗装かの二択とは。
ちょうどいい道をつくれないものかね。
ベルギーってOECD加盟国だっけ?
これは援助される側のレベルだぞ。
アフリカ走行の方がよっぽど快適だった。
中国にお願いしてまともな道路をつくってもらいなよ。
またスポークが折れた。
週一ぐらいのペースで折れる。
あいにくの日曜日で自転車屋は閉まっており、しばらくは折れたまま走り続けるしかない。
この界隈のヨーロッパで最も恐ろしいのは、日曜日にすべての店が閉まってしまうこと。
どうでもいい店はどうでもいいけど、せめてスーパーだけは営業してほしい。
土曜日のうちに日曜日の分の食料も買っておくというのは鉄則だが、祝日という不意打ちもあったりする。
日祝でも午前中だけは営業しているスーパーもあったりする。
初めてのヨーロッパ旅の時はスマホを使っていなかったというのもあって確認できず、何度も痛い目にあった。
「働けヨーロッパ人!」とひとりで叫んでいた。
ヨーロッパ全域というわけではない。
北欧、東欧、バルト三国、バルカン、その他日祝でも営業している国はある。
だいたい大まかに真ん中ら辺の国々が要注意。
キャンプ場、€17.50(3250円)。
キッチンなし。
充電できず。
そしてシャワーがコイン投入式。
スーパーは閉まっているが近くのGSの売店は営業していた。
安物コーラは売店には売っておらず。
しかし冷たい炭酸をガマンするのは不可能。
€3.69(686円)払ってスプライト1.5Lを買った。
バルト三国では虫除けスプレー必須だったが、この辺は蚊はいないようだ。
朝、7℃まで下がった。
月曜日。
自転車屋が開くまで待とうかなと思ったが、火曜日がベルギーの祝日だそうで、自転車屋は日〜火連休、ということで断念。
もうどうなるかわからないがスポーク折れたまま走り続ける。
とっとと出国しよう。
ルクセンブルク入国。
ルクセンブルク大公国。
かつてはリトアニアやキエフも大公国であったが、現在はルクセンブルクが世界で唯一の大公国。
細かい違いは置いといて、日本の「天皇」(Emperor)も、アラブ「首長」(Emirate)国連邦も、そして「大公」(Grand Duke)も、称号は違えど要は王様(King)。
ルクセンブルクは、大公を国家元首とする立憲君主制。
ハプスブルク家が台頭する以前は、ルクセンブルク家から神聖ローマ帝国の皇帝が何人も輩出されたほどの名家であった。
国土面積は神奈川県ほど。
人口67万人。
ルクセンブルクといえば、1人当たりGDPが30年間も世界トップということでよく話題になる。
しかしこれは、フランス、ドイツ、ベルギーからの越境労働者が非常に多いため数字が大きめに出やすい、というカラクリに留意しなければならない。
国内人口67万人に対して、実に23万人もの外国人が日々国境を越えて働きに来ており、この人たちが生み出す収益もGDPとして換算されてしまっている。
それでも、裕福であることは事実。
平均所得はヨーロッパ平均の2.5倍。
平均月収は120万円。
内陸国は経済発展しづらいという地理的不利も、こういった国には当てはまらない。
小国ならではの戦略的高付加価値産業によって高水準を維持している。
夜の衛星写真から見える光の量がGDPをそのまま反映しているという説。
ベネルクス(Belgium, Netherlands, Luxembourg)の光量が小国ながらも際立って豊かであることを物語っている。
ドライブマナーは非常に良い。
自転車歩行者優先が徹底されている。
しかし道路環境は良くない。
ベルギーほどではないが、自転車レーンなし、路肩未舗装。
自転車は車道走行という認識で間違いないようだが、ドライブマナー優秀とはいえ走行スペースがないとおっかない。
そして交通量多し。
都市部でもない田舎や山道でも、ひっきりなしに車が通る。
これが越境労働者なのか。
物価高は言うまでもないが、特に住宅価格の高騰が越境労働者増加の一因。
WS泊。
若いサイクリスト夫婦の家で。
旦那さんはスイス系、奥さんは中米系。
人口の半分がルクセンブルク国籍、半分が外国籍。
ルクセンブルク国籍といってもその多くが外国にルーツを持つ人。
スイスやベルギーと並んで、ルクセンブルクも小国ながら複数の言語が飛び交うマルチリンガル社会。
公用語はルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語。
ルクセンブルク語はドイツ語の方言のようだが別言語扱い。
ほとんどの人が英語も話す。
この夫婦もふだんは英語で会話している。
スイスやベルギーは多言語といっても明確な母国語を持つ人が多いが、ルクセンブルクでは母国語の概念が薄いのか、大半の人が複数の言語を当たり前のようにバランス良く使いこなす。
ほぼ単一民族、単一言語の日本とは対極の社会のようにも見える。
ディナーの後、旦那さんがデザートを作ってくれたのだが、それがモンブランにそっくりだった。
モンブランは日本のスイーツだと思っていたのだが、発祥はフランスのようだ。
首都ルクセンブルクへ。
地元サイクリストが声をかけてきて、先導してくれた。
ルクセンブルクは難攻不落の要塞都市。
まともに行くとすごい落差。
エレベーターで上昇。
無料。
自転車もそのまま乗れる。
電車、トラム、バス、国内すべて無料。
もちろん電車は自転車もそのまま持ち込める。
ようやく自転車屋。
折れたスポークを張り替えてもらっている最中に、さらにもう1本折れた。
しばらく折れた状態で走行を続けたのでバランスが崩れていたのだろう。
丁寧に時間をかけて調整してもらったが、果たして今後どうなるか。
椅子がBROOKS。
ルクセンブルク市内のキャンプ場。
€14.50(2699円)。
長いケーブルを借りて、電源をテントまで引ける。
キャンプ場に求めるもの。
①シャワー
②電源
③Wi-Fi
今はデータ無制限でネットできているのでWi-Fiの必要性は感じなくなった。
電源はかなり重要なファクターだが、充電できるかどうかというのは実際に行ってみないとわからないことが多い。
こういったニーズに理解のないキャンプ場に金を払うなら野宿した方がいいと思うことも多い。
時代とともに旅のスタイルも変わる。
10年後20年後には、電源が必要なくなるような変化が起きてたりもするのかな。
Luxembourg, Luxembourg
1142km