タリン (Estonia)

 天気悪。


自転車と荷物をセットアップして空港を出たのが朝6時ぐらい。
空港から首都中心までは4kmほど、近。
しかし予約していた宿のチェックインは15時から。

ロングフライト後で、すぐにでもシャワーを浴びてベッドに飛び込みたい身としては、とてつもなく長い時間に感じる。
しかもこれから雨予報。
日本だったら迷わず快活CLUBに駆け込むところだ

10時。
宿に行き、チェックインはできなくてもとりあえずここにいさせてほしいと言ったら、「空きベッドあるからチェックインしてもいいよ」と言ってくれた。
こういう融通が効かせられる人、好きです。

Skyview Hostel。



€20(3690円)。

広い。

狭い部屋に二段ベッドを詰め込んで荷物を置く場所もなく、長期滞在の労働者たちが昼夜を問わず携帯を鳴らしたり通話したりするような安宿はもうウンザリである。



窓からの眺め。






束の間の晴天。
またすぐ崩れるっぽいので、眠気をこらえて街の散策へ。












ツーリスティックだが、ヨーロッパ主要国の観光地のようにごった返すほどゴミゴミはしていない。



9割ぐらい白人。
そのほとんどが家族や夫婦。
アジア人でかつ単独旅行者は僕だけなんじゃないかと思うほど。















正教会の美しい街並みを誇るタリン。
でもエストニアはヨーロッパで最も無宗教の人が多い国。



自転車殺しのガタガタの石畳の旧市街が残る一方で、ここは世界屈指のデジタル先進国。
日本ではいまだに役所から紙の通知が郵便で送られてくるが、エストニアでは99%の手続きがデジタル化されており、投票もオンライン(2005年から!)、もちろん現金を見る場面もない。



歴史上ほとんどの期間を外国勢力に支配され、人口や国土や資源といった形ある強みを持たない小国は、形あらざる知的産業を武器にせざるをえない。



国際学力調査PISAにおいても、競争の激しい東アジアの国々が上位を占める中、エストニアがしっかりトップ10ランクを維持しているのも興味深い。



日中18℃ほど。
乾いた風が吹き、体感はもっと涼しい。



外でメシ食うのが好きなのはヨーロッパの共通項。






エストニア語はラテン文字を使用しているので一見読みやすそうだが、インド・ヨーロッパ語族とは異なるウラル語族。



英語の通用度は非常に高いが、英語をはじめとするヨーロッパ言語とエストニア語との間に言語的共通性はほとんどない。



他のウラル語族としては、フィンランド語やハンガリー語がある。
「北欧」と一括りにされがちだがフィンランドは別系統だし、「バルト三国」と一括りにされがちだがエストニアは別系統。
ややこしきヨーロッパ。



インド・ヨーロッパ語族=アーリア人の支配を免れた地域が、言語的孤島として残存しているのだと思われる。
バスク語のような孤立言語がその代表例か。



「レストラン」のスペルはこれでいい。
英語のあのスペルはおかしいでしょ。






落書きもヨーロッパの共通項。
旧市街の歴史地区にまで。






旧市街の外側は近代的。



でも工事多い。



公衆トイレは有料。
€0.5(92円)。
支払いはカードかコイン。



トイレには困らないけどゴミ箱がない日本。
ゴミ箱はそこらにあるけどトイレに困る国々。

日本にゴミ箱がないことにいつも不満を漏らしてはいるけど、この二択だったら日本だな。

マクドナルド店内のトイレは施錠されている。
店員に言えば開けてくれるのかな。
まさか有料じゃあるまいな。



ビッグマック単品、€4.70(882円)。
コーヒーSサイズ、€1.50(276円)。

店員は終始無言無表情。
業務をちゃんとこなしてるんだから文句ないやろ、まあたしかに。

決して不親切というわけではないが不必要に他人にからもうとしない素っ気なさ。
これは北欧三国でも感じた。



どの店も、現金払い不可というわけではないものの、ほぼカードのタッチ決済一択。
日本では支払い方法が乱立しすぎて、店側も客側もお互いめんどくさいことになってしまっている。

スマホが登場する以前からクレジットカードが浸透していた欧米では、スマホ決済は流行らず。
カードをタッチして瞬時に決済できるなら、わざわざスマホアプリを使う理由はない。
QRを読み取ったりなど手数が増えるスタイルなんかはなおさらだ。
しかも、カードは全世界的だがスマホアプリはその国でしか通用しない。

ちなみに決済で「タッチ」と表現するのは日本独自で、英語だと「tap」とか「contactless」などと言うので注意。

スーパーでは、パン類が魅力。



つくづく、日本はあらゆる食品が小型化しすぎてしまった。
どんなに美味しかろうがこんなサイズに金は出せねえ、と何も買えないことが多い。

久しぶりに「人並みサイズ」の食べ物を見て、購買意欲がかき立てられる。
€1(184円)以下のパンも多い。

ただし商品はエストニア語表示なので、パンの中身が何なのかはわからない。

スイーツも「人並みサイズ」、手に取ってみてそのズッシリ感に笑みがこぼれる。



コカコーラ2L、€2.95(544円)。
ニセコーラ2L、€1.59(293円)。

日本では見かけないが全世界的に売られているこのシャンプー、€8.99(1659円)。



店にもよるだろうが、このスーパーは有人レジなし、セルフレジのみ。
僕はもちろんセルフレジ派だが、パンの入力が難しかった。
似たような見た目のパンを間違えて入力すると「重さが違います」みたいな表示になり、戻ってやり直そうとするとわけがわからなくなる。
情けないことに店員を呼んで助けてもらった。

レジ袋はなさそうだ。
プラスチックにはうるさいヨーロッパ。
キャンプ時のゴミ袋としてストックしておきたいんだけどな。

よく見ると値引き商品もけっこうあり。
この日のランチはケーキと炭酸。



朝。
コーヒーに最も合うもの、それはチョコチップクッキー。



SIMカードの時代は終わり、今回からeSIMでネット接続。
だいぶ値下がりしたものの、まだSIMカードより割高。
しかしアプリの操作のみで世界中でローミングできる便宜性にはかなわない。

数多くのeSIMアプリがあり、僕はHolaflyを選んだ。
一般的な旅行者向けに数日〜数週間のプランが多い中、Holaflyでは日数を自由に選択できる。
データ制限ありのプランもあるが、そこまで劇的な価格差がないので無制限プランで。
目的地は「ヨーロッパ」で選択したのだが、北京の空港でもつながったので、本当にどこでも使えるようだ。

今回の旅のNEWアイテム。

安物タブレット。



2万円ぐらい。
スマホの予備として。
そして今回はラップトップを持ってきていないので、スマホの小さな画面をいじくり続けるより、ある程度大きな画面の方がリラックスできる。

イヤホンジャックがあるのがいい。
充電に追われる旅においては、Bluetoothイヤホンにはメリットを感じない。

写真の整理やブログの更新は、圧倒的にパソコンの方が捗る。
今回はタブレットでこなしてみるが、まだ慣れず時間がかかる。

ポータブル扇風機。



小型で軽量の割にパワーあり、バッテリーもけっこうもちそう。
空調服も持ってきたかったが、あれは毎日充電できる環境でないと意味がない。

前回の旅はまだmicroUSBの機器がいくつかあったが、今回はすべてType-Cに統一できた。

ポータブルウォッシュレット。



本体を強く握ると、先端から水がシャワー状に出てくる。
特にキャンプの時、トイレットペーパーの消費を削減、いや紙なしですませられたらそれに越したことはない。

エアコンが普及して何十年もたった後に空調服が開発されたように、ハイテクの後にローテクが出てくるのはおもしろい。
電動ウォッシュレットが出てくる以前、手動ウォッシュレットを考案した人はいなかったのかな。
誰にでも思いつきそうで、なかったもの。

それから、GPS。



GPSを付けていれば絶対大丈夫というわけでもないだろうが、それなりの安心感は得られる。
ある程度接近すると、ブザーを鳴らすこともできる。
バッテリーは1年ぐらいもつらしい。
自転車のどこに装着したのかは秘密です。


Tallinn, Estonia

5km





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