マダバ (Jordan)

アンマンから30kmほど南の街、マダバ。

2012年にもここに来ているが、記憶はない。
当時の写真と比べると、街並みはあまり変わっていない。

東ローマ帝国時代の名残りで、マダバはキリスト教の街。
市民の4割ほどがクリスチャン。
モスクよりも教会の方が多く見られる。

ここでもしばし長居する。
理由のひとつは、季節調整。
まだまだ暑すぎる、一刻も早く冬が来てほしいものだ。

Madaba Hotel。

ドミトリー6.48ディナール(1375円)。
他の客は皆個室、ドミトリーは無人。
6泊したが、完全独占できた。

なんと朝食付き。

典型的なアラブスタイル。
アエーシに具材を詰めてサンドウィッチ。

ドイツ人サイクリストがやって来た。
イスラエルからスタート、滞在中に戦争が始まったが無事ヨルダンまで来れたそうだ。
御年75歳。
アラブのガキどもはこんな御老人にも石を投げるのだろうか。

宿の屋上からの眺め。

小規模ながらここでもフリーパレスチナ。

やはり全員男。

標高800m、ネボ山。

入場料3ディナール(636円)。

預言者モーセが、ここから約束の地カナンを眺望したという。

モーセなんておとぎ話のような存在だけど、妙にリアリティがこみ上げてくる。

左の方に死海。

前方に世界一低い街エリコ

うっすらとエルサレムも見えるような気がするが、なにせこの渓谷は世界一の低地、空気が沈殿しているため晴れていても霞む。

カナンの地とは、現在のパレスチナ。
パレスチナとは、ヘブライ人到来以前から住んでいたペリシテ人に由来している。
ペリシテ人を駆逐した後に古代イスラエル王国が成立、つまりヘブライ人も決してこの地の先住者ではない。
ふつうにここに暮らすだけだったら「神から与えられた約束の地カナン」なんてエピソードは必要ない、自分たちがここに住む正当性としてわざわざ神の後ろ盾を持ち出すということは、やはりここは宿命的に土地争いの場なのだろう。




Aqaba, Jordan

24156km (Total 160847km)



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