ヨルダン(Aqaba)→サウジアラビア(Haql) 国境越え
サウジアラビアビザ
2019年9月に非ムスリム外国人観光客への門戸を開いたサウジアラビア。
しかしまもなくしてパンデミック到来で封鎖。
現在は問題なく入国できるが、この国を陸路でガッツリ旅した人はまだ少数、情報も乏しい。
国そのものがイスラムの総本山のごとく厳格で知られる保守的なサウジアラビア、どれだけハードルが高いのかと思いきや、ビザ取得は完全オンラインでいたってシンプル。
アカウントを作成して、簡単な質問に答えていくだけ。
ちょっと手こずったのが、顔写真のアップ。
規定されたサイズと条件に合わせてアップしたつもりでも、なぜか却下され、何度もやり直した。
各セッションのタイムリミットは10分で、タイムアウトすると再ログインしなければならない。
滞在する宿の電話番号とメールアドレスが必要。
予約証明は不要なのでどこでもいい、ただ電話番号とメールアドレスが公開されている宿を探さなければならない。
保険加入必須だが、選択の余地なく強制なので、承認するチェックを入れるだけ。
488リアル(19725円)。
決済後、3分ほどでビザ発給のメール。
PDFで保存して、完了。
1年有効マルチビザ、1度の入国で90日滞在許可。
アカバから国境まで30km。
また長ズボン履いて、髪も覆って、準備万全。
ヨルダン側
出国税10ディナール(2137円)が必要なのをすっかり忘れてた。
前日にアカバの両替屋で、手持ちのディナールはすべてサウジアラビアリアルに替えてしまっていた。
ドル払いかカード払いでもいけるかなと思ったが、現金ディナールのみ。
イミグレーションのすぐ近くに両替屋の小屋があり、そこでせっかく入手したリアルをまたディナールに戻す。
サウジアラビア入国のことで頭が一杯で出国のことを考えてなかった、何やってんだかな。
サウジアラビア側
1. パスポートコントロール
日本人だと答えるとめっちゃ笑顔になって丁重に迎え入れてくれた。
パスポートとeVisaの画面を提示。
指10本の指紋をすべて機械で読み取り、顔写真撮影。
パスポートにスタンプが押され、そこに「ボーダーナンバー」と呼ばれる10桁の数字を書かれた。
これは国内の人間全員が所持するID番号のようなもので、SIM購入の際などにも求められる。
2. 荷物チェック
ここでも日本人だと答えるとめっちゃ笑顔になって丁重に迎え入れてくれた。
バッグを1つだけ取り外して、機械に通してチェック。
「アルコール飲料は持ってないか?」とだけ聞かれた。
3. 最終ゲート
門番みたいな人にパスポートのスタンプされたページを見せてOKをもらうだけ。
係員の対応は非常に友好的だったものの、流れるようにスムーズとは言い難く、ちょいちょい待たされて、出国から入国までトータル50分。
晴れてサウジアラビア入国。
「Welcome to Saudi Arabia」的な看板で記念撮影したかったが、その先はただ殺風景な道路で何もなかった。
最初に現れた街でSIM購入。
STCというキャリア。
パスポートと、ボーダーナンバー入力、そして人差し指の指紋を取られた。
プランは多数、8GBで86.25リアル(3485円)を選択。
ヨルダンでもそうだったが、有効期限は30日ではなくなぜか28日。
これってイスラム暦?
店員も笑顔で対応してくれたのだが、突然「ミスター、店を閉めるから出てってくれ」と追い出されてしまった。
お祈りの時間は店を閉めるようだ、さすがサウジ。
ネット規制があるという情報を得ていたが、今のところどのサイトも問題なく使える。
お金持ちの国のはずなんだけど、街はなんだか寂れていてパッとしない。
外を歩いているのは男性ばかり、女性はほとんど見かけない。
男性の同伴なしで女性が外出することは法律で禁じられている。
ヨルダン人やエジプト人とはまったく違う印象で、ガキどもがからんできそうな気配は今のところない。
入国したばかりでまだつかんでいないが、物価はヨルダンの倍以上な感じ。
厳しい旅になりそうだ。
Haql, Saudi Arabia
24190km (Total 160884km)