リオデジャネイロ 1 (Brazil)
リオデジャネイロのシンボル、コルコバードの丘へ。
登山電車に乗って行く。
宿から登山電車の駅まで6kmほどを徒歩で。
運悪く週末に到着したため、運賃は平日より高くつく。
ハイシーズン(土日祝) 109.50レアル(2940円)。
ローシーズン(平日) 87.50レアル(2349円)。
料金は往復。
往復40分ほどにしてはでかい出費。
過去の記事を見てみると、だいぶ値上がりしたようだ。
混雑が予想されるならオンラインでチケット予約した方がいいが、予約せずに行った。
人は多かったが、やはりまだコロナの影響があってか、土曜日だったためか、そこまで混雑せずそれほど待つこともなく乗れた。
標高710m。
コルコバードの丘のキリスト像。
ブラジルがポルトガルから独立したのは1822年。
このキリスト像は独立100周年を記念して1931年に建造された。
今年は独立して200年になる。
アメリカの自由の女神像と同じく、フランス人の彫刻家によってつくられ、ここまで運ばれた。
高さ30m。
この人だかり。
香港の夜景を思い出す。
この手の一大観光地では、いつもならアジアの言語があちこちから聞こえてくるものだが、今はまったく。
ほとんどがブラジル人、あとは他のラテンアメリカ人、一部で英語も聞こえてきた。
ほぼ100%の人が2人以上のグループで来ていて、単独客は僕だけ。
リオデジャネイロの街を一望。
大航海時代に先陣を切って海へ進出したポルトガル。
ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路発見、マゼランによる世界一周。
1492年コロンブス(イタリア人だがスペイン王室に仕えた)がアメリカ大陸に到達すると、スペインとポルトガルによって広大な新大陸はあっけなく占領された。
16世紀始めにポルトガルがブラジルに到達。
ポルトガル人はこの入り組んだ湾を河口だと勘違いし、発見したのが1月だったため、「1月の川」という意味で「Rio de Janeiro」と名付けた。
英語でいうとrioはriver、JaneiroはJanuary。
長きにわたってブラジルの首都であったが、経済の中心は次第にサンパウロに移り、1960年に首都はブラジリアに遷都された。
現在人口674万人。
経済の中心がサンパウロ、行政の中心がブラジリア。
リオデジャネイロは観光の中心、この眺めが肝。
戦後の20世紀後半は重債務やハイパーインフレに苦しんだブラジル。
現在はGDP世界9位。
飛躍的な発展を遂げたと言っていい。
近年は経済成長は減速し、コロナショックによりさらに低迷すると予測される。
様々な問題を抱えるが、特に格差が深刻で、ジニ係数は世界でもトップレベル。
キリスト像の中は礼拝堂になっている。
Rio de Janeiro, Brazil