サンパウロ 3 (Brazil)

世界で最も日系人が多いサンパウロ。

中華街は世界中にあるが、こんな日本人街は他の国では見たことがない。




サンパウロは、コーヒーの栽培に適した土地。
産業革命後のヨーロッパでコーヒーの需要が高まったことにより、サンパウロは急速に発展。
しかし、アメリカの南北戦争を契機に世界的に奴隷が解放される風潮になり、労働力が不足。
一方日本では、日露戦争の戦費で不景気に陥り、人々は職にあぶれていた。
サンパウロでの労働力不足と日本の職不足のタイミングが合致し、多くの日本人がサンパウロへと渡った。
その後、世は世界大戦へとなだれ込み、日本が敗戦したことで、帰国せずにこの地に根を張った日本人も多く、混血しながらも日系コミュニティは残った。


シャッターが閉まっている店が多く、活気が今ひとつなのはやはりコロナの影響だろうか。

日本を発った直後なので、あいにく今は和食が恋しいわけではない。




日本人街でなくても、日本の店はちらほら見かける。

東南アジアなんかにも日本の店がたくさん進出しているが、まさか地球の裏側でダイソーに出くわすとは。

大都市の割にコンビニが少ないのは、治安の悪さゆえだろうか。
強盗が来るから店舗を出さない、この土地ならではの発想なのか。

意外にもメキシコのコンビニ、オクソが進出している。

日本では消滅してしまったampmも。


大都市の割にアウトドアショップも少ない。
釣具屋さんにアウトドアギアが売られている。

拳銃は2330レアル(5万9922円)だって。



ガス入手。

450gで1個72レアル(1851円)。
これもやはり高い、しかし必要経費。
これだけあれば当分は燃料の心配はない。

SP Party Hostelに滞在。

ドミトリー1泊30レアル(774円)。
中心地から徒歩圏内の安宿はここぐらい。

部屋は男女ミックス、とても狭くて落ち着かない。


荷物を置くスペースもなく、洗濯物を干す場所もない。
Wi-Fiは、室内ではあまりつながらない。

旅行者はほぼ皆無。
客のほとんどがブラジル人労働者。
この付近で働き、ここに住みついているのだろう。
おそらく本来は旅行者が集う宿だったのだろうが、やはりコロナの影響か、労働者の宿と化している。

部屋のドアにも鳥居。

シャワーは電気式で、一応お湯が出る。
日本のオール電化的なものではなく、簡易的な電熱シャワー。
温度調整はできず、水圧も弱い。

トイレにトイレットペーパーを流してはいけない。
便器のそばに置かれているゴミ箱に捨てる。
世界の大半の国ではこれが当たり前。
アメリカの南部やヨーロッパの一部の国でさえ、いまだトイレットペーパーを流せない。

発展途上国の成長が著しく、日本の衰退が嘆かれる昨今だが、こういったインフラの質に関しては日本は間違いなくトップクラス。
急速にITが浸透しても、しょっちゅう停電したり断水したりお湯が出ないような国がいまだ多い。
ITの普及のスピードに比べて、物理的なインフラ整備は長い年月がかかる。



屋上からの眺め、この辺も立派な高級住宅地。


キッチンは、あまりに汚すぎて調理する気も起きない。
設備もまともじゃない。

僕が持っているマルチプラグが、ブラジルのコンセントにはまらないことが発覚。


これもヒロシさんに相談したら、変換プラグを持ってきてくれた。




Santos, Brazil



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