ラパス→コパカバーナ (Bolivia)
蟻地獄を這い上がる。
来た時とは違うルートで。
距離は短いが急傾斜。
どんなに高度順化しても、この標高で急坂を登るのは息が切れる。
たっぷり息を吸う、すると排気ガスもたっぷり吸ってしまう。
なるべく朝早い時間に出たのだが、すでに渋滞。
ずっと雲で隠れていたイリマニ山(6439m)がようやく姿を現してくれたが、あいにく午前中は逆光。
イリマニ山はこの地の人々にとって象徴的な山岳信仰。
やっぱり壮観、すごい眺めだ。
こんな眺めは他にない。
せっかく天気もいいことだし、しばし佇む。
ワイナポトシ山(6088m)。
おとぎの国のラパス。
なんだか現実味が失われ、つくりもののおもちゃの中にいるかのよう。
まさに空中都市。
標高4100mまで登り切るとフラットに。
距離はわずかだが2時間以上かかったかな。
何もかもがウソみたい。
標高4100mで当たり前のように都市生活を送る人々、そして大渋滞。
こんな空気の薄いところだとガソリンの燃焼率も悪いだろうに。
真っ先にEV化すべき場所なのだろうけど、もちろんそんな兆しは微塵もない。
いいかげんハイエースを乗合バスにして移動するのをやめて、体力のある世代は自転車で移動するとか、電動バイクを普及させるとかすればいいのに、渋滞を解消しようとする試みも微塵も感じられない。
ラパス中心地から25km以上進んで、ようやく密集地を抜けた。
蟻地獄を脱出したら、その後はフラットで快適。
大きな街はないが宿はある。
翌日は雨、連泊。
周囲に店も何もないところだったが、別料金で三食出してくれた。
チチカカ湖。
ボリビアとペルーの国境をまたぐ古代湖。
湖面標高3812m。
面積は琵琶湖の12倍。
チチカカと発音するのはおそらく日本人だけで、正しい発音はティティカカ。
ラパスなんかよりこの湖畔に首都を置いた方が環境も便宜もいいのではないかと思ったが、ダメだ、チチカカ湖が汚染される。
ゴミ捨て禁止、罰金500ボリビアーノ(9783円)。
ここでいったん陸地が途切れる。
渡し舟で対岸へ。
車は長蛇の列だったが、自転車は待たずにそのまま乗せてくれた。
5ボリビアーノ(97円)。
2007年に見たチチカカ湖もゴミだらけだったが、だいぶきれいになった。
湖畔の街へ向かっているだけなのに、ずいぶん険しいところに道をつくったな。
標高4300m。
他国で標高4300mっていったらけっこうすげえ峠だと思うけど、ここではちょっと丘を越えたぐらいの感じか。
こんな標高でもちゃんと路肩まで舗装されていて感心。
コパカバーナ。
どうしても密集してしまうのね。
ブラジルにもコパカバーナってあった。
コパカバーナとかコルコバードとか、なんか響きがいいよね。
チチカカ湖畔の港町として栄え、ペルーとの国境の街でもある。
Copacabana, Bolivia
13472km (Total 150166km)