ラパス 6 (Bolivia)

ここはメルカド文化、スーパーは少ないがそこらの路上であらゆるものが売られている。






アルパカのミイラだって売ってる。











靴を買いたい。
アルゼンチンのメンドーサで買ったトレッキングシューズはもうボロボロで、靴底がベロッと剥がれ始めている。
トレッキングシューズがそろうアウトドアショップもあるのだが、やけに高い。
高くても仕方ないか、と買おうとしたらサイズがない。
ボリビア人は全体的に小柄なせいか、僕のサイズ28cm(44)はほとんどない。
欧米人旅行者もアウトドアショップに出入りしているけど、あんたらに合うサイズも絶対ないでしょ。

その他のアウトドアグッズも、ボリビアだからって甘く見てると、あまりの割高っぷりに閉口してしまう。
服なんかもいいものがあれば買いたいのだが、値段を聞くと想像の倍ぐらいして、買う気失せる。
質がともなってればまだしも、なんだかな~って感じ。

自転車のタイヤも欲しいのだが、ツーリング用の良質なものは期待できない。
今のシュワルベが寿命を超えたら、粗悪な物だろうが買い替えなければならない。
もうけっこうギリギリの時限爆弾と化している。

パンは1個0.5ボリビアーノ(9円)。

手作りチーズは1個10ボリビアーノ(189円)。

この手のチーズはかなり塩が強い。
肉もチーズも、ちょっと臭味があったりクセがあるものが僕は好きだったりする。

フルーツポンチ(?)は5ボリビアーノ(94円)。



午後は必ずと言っていいほど、にわか雨。
上流階級のカフェで雨宿り。
ケーキ2個とコーヒーで32ボリビアーノ(605円)。

安レストランはそこらじゅうに豊富にある。
メニューはどこも一辺倒で、チキンを揚げたやつと米とポテト、みたいなのばかり。

CHIFAと呼ばれる中華系にばかり足が向いてしまう。

半中華半ローカルといった感じで入りやすい。
2007年の時もそうだった。
ペルーやボリビアでは、ローカルフードそっちのけで毎日CHIFAに通ってた記憶がある。
今回もそう、長い年月を経ても本能的生理的に欲するものは変わらない。

野菜たっぷり具だくさん。
味もしっかりしてる。
つくづく、メシはアジアンだな。
タマネギの入った小鉢は、生で一見辛そうだが、これは漬物。
まったく辛くなく、むしろ甘みがあっておいしい。

どのメニューも、米か麺かを選べる。

せっかくこんないいメニューがあるのに、他の客を見ると全員そろいもそろって、チキンを揚げたやつと米とポテト、を食べている。

スープバーになっている店が多い。

スープ付きならドリンクを注文せずにすむ。
CHIFAはだいたい一食25ボリビアーノ(472円)前後かな。

店で食事していると必ず、物乞いがやって来る。
飴やポケットティッシュを売る少年もやって来る。
今まで旅した貧しい国では、こういう人がやって来ると店員が追い払うことが多かったのだが、ここでは公認なのか、店員は何も言わない。

ある物乞いは、店員の許可を得て、他の客の残飯を袋に詰め始めた。
と思ったら、詰めるのをやめて席につき、その場で残飯を食べ始めた。
こちらの常識ではありえないことだが、残飯を廃棄するぐらいなら飢えてる人に食べさせた方が合理的なのは明白。

いやそれより僕の感覚だと、自分で注文したものを残して去るというのがまず信じられない。
こんなごくわずか少量の一人前さえも食べきれない人というのがいるらしい。
たしかに、胃袋のキャパシティなんて老若男女千差万別、にもかかわらず画一的に「一人前」として出すのはおかしい。
全世界の飲食店で、重量で選んで注文できたらいいのに。



ジャパニーズレストランもあるにはあるが、ハズレの予感しかない。
日本食材店もあるようで行ってみたのだが、なんと無念なことにつぶれていた。
高くても日本の食材なら買おうって思ってたのに。







宿ではその後、ペルーの問題でしばし長居する旨を伝えたら、同じ料金でシングルルームに移動させてくれた。

狭くてもいいとは言ったが、窓がないのは閉塞感あるな。
外の天気がわからないし、洗濯物が乾かない。
毎日、濡れたままの服を着る。

でも最初の部屋は一応ドミトリーで、他の客が来る可能性があった。
狭くてもシングルルームなら、プライバシー的にもセキュリティ的にも格段の安心感が得られる。
予約サイトを見る限り、53ボリビアーノ(1002円)で個室に泊まれる宿は他になく、ドミトリーでもほとんどがここの個室より高い。
ローカル仕様の宿を探せばもっと安い宿はあるのだろうけど、たぶんWi-Fiとかないんだろうな。

Wi-Fiは、閲覧する分には問題ないが、写真や動画をアップするのに異常に時間がかかることがある。
ガマンならない時はSIMに切り替える。
やはりボリビアでは、都市部の宿に滞在していても、SIMがあった方が何かといい。

シャワーは電気式。
水量を全開にすると冷水で、限界までしぼって少量にすると、なんとかぬるま湯と呼べるぐらいの温水になる。
よくわからない仕組みだが、ブラジルの宿もこういうシャワーが多かったな。
その後、濡れた服を着る。

この宿も、出入りするたびにブザーを鳴らしてドアを解錠してもらわなければならない。
お互い面倒にならないよう、一日のプランをちゃんと考えて出入りの回数を最小限に抑える。
このブザーは館内全域にけたたましく響きわたる音量で、深夜3時とか4時にも鳴り、毎夜必ずこれで起こされる。

キッチンもある。

メニュー的にはCHIFAでもいいのだが、なにせ量が少なすぎるので、結局自炊。
僕の空腹病は慢性的で、いまだ満たされぬまま。

米もスパゲティもうまく仕上がらないので、インスタントラーメン。

インスタントラーメンは単価が高いので、パン。

なにげにボリビアのパンはおいしい。
スーパーのパンと路上のパン屋さんとでは値段が倍ぐらい違う。
路上のパンは、時間がたちすぎて鮮度が失われ、煎餅かよってぐらい硬いのでフライパンでトーストする。

長期滞在する時はマーガリンを買って、パンに塗りたくる。
これも止まらなくなるんだな。
3日で1パックのペースでマーガリンを消費している。

ボリビアには、ろくな米がない。
探し回ってスーパーでようやくまともな米を見つけた。
1kgで18ボリビアーノ(340円)。

やっぱりおいしい米が食べたくて、高いけどガマンできず買った。
ふつうに炊いてもダメなので、ふだんは絶対やらないが米を水に浸けて1時間ほど待ってみた。

うまく炊けた!

標高3700mでも、しばらく水を吸わせて、やや強火でしっかり炊けば、芯が残らずふっくらと仕上がる。
いやー、久々にまともな米を食った。
やっぱ米だなー。

アジアンフードが浸透しているようには見えないが、醤油は多種多様なものが売られている。
安いものだと1Lで14ボリビアーノ(264円)。
米より醤油の方が安いのは意外。

チキン578g、15.49ボリビアーノ(293円)。

牛や豚も割高で、しかも硬い。
アルゼンチンの牛やチリの豚にははるか遠くおよばない。

庶民の味方、肝臓。
500gで10ボリビアーノ(189円)。

カブ、大サイズ2個で4.81ボリビアーノ(91円)。

アンズだと思ってた果物、「DURAZNO」(桃)と書かれている。
日本で言うプラムに近いかな。
466g、8.62ボリビアーノ(163円)

ここの宿も、若い女性従業員が実によく働く。
いつも誠実な態度で接してくれて好感が持てる。
10日が経過したが、いい宿だと思うし、まだこの生活に飽きてはいない。

ここはホステルではないのでいつもは静かなのだが、今日は電話病の客が来ている。
違うフロアだが、大声で絶え間なくしゃべり続けているのがずっと聞こえてきて耳に障る。
いつ終わるかな。
電話病患者って、だいたいオッサンだな。


La Paz, Bolivia



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