ラパス 1 (Bolivia)

ラパス都市圏内へ。

ハイウェイ終了、路肩未舗装。

どこの街も、スカスカの空洞の建物ばかり。

建設途中なのか、放置されているのか。



銀行口座も持てず、ローンを組むこともできない。
まとまった現金を持っていると盗まれたり、あるいは不安定な通貨のため暴落したりもする。
でも家は建てたいので、給料が入ったらレンガを買う。
レンガも置いとくと盗まれるので、少しずつ積み上げていき、長い年月をかけて家を完成させていく。
途中で頓挫して放置されたかのように見えるこれらの建物を見て、無計画だとか怠慢だとか思ってはいけない。
貧困の中で生き抜く理にかなった知恵、という相手をリスペクトする視点を持たなければならない。
といった話が「FACTFULNESS」に書いてあったような気がする。





あーあ、渋滞。

だから、隙間を限界まで詰めると余計悪化するから車間を空けろ、って何度言えばわかるのかな。
渋滞は人間の心理がもたらすもの。
運転も荒くなり、クラクションも増大。

カオスになってきた。

街歩きしている時にこういうのを見るのは悪くないけど、自転車走行中だと大変。
目的地である街の中心までまだ20kmもある。
こういう時の20kmは長い。

カオスを抜けて、スッキリしたエリアへ。
標高4000mには見えませんね。

またハイエース渋滞。

これらのハイエースはすべて乗り合いバス。
いくらなんでもそんなにいらないでしよ、ってぐらいハイエースだらけ。

都市圏に入るといつもそうなのだが、バス&タクシーにことごとく進路妨害される。
わざわざ僕の目の前で急停車する。
停車中の車を越そうとすると、わざわざ同じタイミングで発進する。
これに関しては日本のタクシードライバーも同じような民度だったりする。
乗客も、わざわざ僕の目の前で手を上げて車を止めるのはやめてくれないかな、危ないから。
道路の端というのは、いろいろなものと干渉しすぎる。
ボリビアに自転車レーンなんてものができるのは、はるか遠い未来か。

標高4100mまで登ると、そこから急降下。
眼下にラパス中心地が広がる。

ラパスに来るのも二度目だが、やはり圧巻。


いや、すごい。

ボリビア序盤の超絶無人地帯を思い出してみてください。
なぜこの一箇所に、こんなにも凝縮、圧縮、集中した?

おとぎ話の中に迷い込んだかのような。

写真にはうまく写らなかったが、赤や緑や黄色の屋根がキラキラと光り、おもちゃの街のよう。

「壮観!」という言葉がストレートに出てくる。
そういう意味では、ラパスは世界一の都市だ。


La Paz, Bolivia



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