ラパス 2 (Bolivia)

海外走行トータル15万km。

光が0.5秒で進む距離を17年かけて走った。

このまま突っ走っていけるような人生でありますように。

ジャンボパフェドーン!!!    

店員さんに「これクソでかいけど大丈夫?」と心配されたけど、まあ瞬殺ですよ。

思いのほかボリビアはスイーツ天国、気分上がる。

標高3700m。
Hostal Isidosos。

一応ドミトリーということらしいが、個室にしか見えない。

53ボリビアーノ(997円)。
カード不可、現金のみ。

このもうひとつのベッドに他の客が来る可能性もあるが、部屋数が多い割に人の気配があまりないので、うまくいけばずっと独占できるかもしれない。

こんな過密都市なので、外国人がひしめき合うような中心地の宿は避け、あえて少しはずれた立地の安宿に決めた。
広々として人が少なくて、リラックスできる。

宿に着いたとたん、激しい雨が降り出した。
洗車したばかりの自転車を汚さずにすんだ、セーフ。

ケーキを買って宿に戻ったら、激しい雹。

ケーキを抱えて歩きながらこんな激しいのに打たれずにすんだ、セーフ。

さて、ペルーについて。
ラパスから西へ115kmほど進めば、ペルーとの国境。
しかし国境は閉ざされており、現在ボリビアから陸路でペルーに入国することはできない。

長年にわたって政情不安定が続いてきたペルー。
2021年に大統領に就任したカスティージョは政情安定化の期待に応えるどころか、さらなる混迷へと貶めてしまった。

カスティージョを大統領として立てた人物が共産主義者で、背後からカスティージョをコントロールしており、ペルーが社会主義に転じていくのではないかという懸念が高まった。
こういった疑念をかけられたカスティージョ政権は当初から不安定で、短期間で首相を5人も交代、閣僚は60人以上も交代させ、混乱を極めて支持率は20%以下となった。

2022年12月。
すでに二度の罷免審議を逃れ、三度目の罷免審議の際、カスティージョはかつてフジモリ大統領が決行したセルフクーデターを試みたが、失敗。
亡命先としていたメキシコ大使館へと逃亡する途中で国家警察に捕まり、逮捕。
国家反逆罪や汚職など複数の嫌疑で拘束。

その後、カスティージョの支持者たちが抗議活動を始め、過激化した。
警察への武力行使、道路封鎖、空港占拠、放火、略奪などで多数の死傷者を出し、ペルー全土で30日間の非常事態宣言が発令された。

2023年1月15日。
事態の沈静化が見られないことから、非常事態宣言の30日間延長を決定。
カスティージョ支持者はよりによってペルー南部の内陸部、つまりボリビアとの国境付近に多いようで、国境封鎖がさらに強化されている。

僕としては、このままペルーに行きたい。
北東へ向かってブラジルに行くこともできるが、雨季まっさかりの真夏のアマゾンを走る士気は僕にはない。
南西へ向かってチリに行くこともできるが、チリとはもうおさらばした感じになっているので気分が高まらない。
気分は今、インカ帝国なのだ。

ボリビアの滞在期限は30日。
僕が入国したのは1月9日。
ラパスにあるイミグレーションで30日延長を二回まで、つまり最大90日間滞在することができる。
さすがにそこまで待ち続ける忍耐力もないのだが、とりあえずは現在ペルーで発令されている非常事態宣言が終わる予定の2月半ばまでは、ここで様子を見る。
またさらに延長される可能性もあるが、そうなったらまたその時に考えを練る。
天候不安定でサイクリング日和という感じでもないみたいだし、ここでまたしばし羽を休めます。


La Paz, Bolivia



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