フィリピン(Cebu)→韓国(Incheon) フライト
フィリピン出国
パッキングしてチェックインに行くと、「自転車は箱詰めじゃなきゃダメだ」と言われた。
過去にも一度だけこういうことがあったな。
ラッピングサービスのところへ行き、段ボールをカットして全体を覆い、その上からラッピング。
安全性のためにはこうした方がいいのだろうけど、重量が増してしまうんだよな。
この作業で、1850ペソ(5008円)。
今回は荷物1個につき20kg制限、ガッツリ超過料金案件だった。
20kg以下にするのはムリだとしても、ひとつひとつ吟味して不要な物は処分したり、機内持ち込み荷物を重くするようにバランスをとったり、など苦心してフライトにのぞんでいるのに、そんなの知ったことかとばかりに段ボールとラッピングで容赦なく増量されてしまっている。
しかし、荷物をコンベアに乗せる時にスタッフが手伝ってくれたのだが、倒れないように支えてくれたおかげで実際の重量よりもかなり少ない数字が表示され、それでも少しオーバーしていたのだが、見逃してもらえて無料ですんだ、ラッキー。
ラッピング代が規格外だったが、今回も数万円の超過料金を覚悟していたので、それを思えばほぼ無傷と言っていい。
出国チケットの提示は必須ではなかったが、韓国での滞在日数と次の目的地などを確認された。
フィリピンペソ。
韓国入国
直行便。
5時間のフライトで機内食なし、シートも傾けられないタイプで、キツかった。
機内で入国カード、健康チェック的な用紙、税関用紙、の3枚を配布された。
IT大国韓国でもやっぱり紙なのか。
3枚とも、韓国での滞在先の住所を書く欄があり、「正確に書くように」とのこと。
でも宿泊予約証明は不要なので、でっちあげでいい。
降りて最初のゲートで、健康チェック用紙を提出。
電車に乗ってしばらく進み、イミグレーションへ。
数百人規模の大行列。
あちこちから日本語が聞こえてくる。
すっごい日本人多い。
若い女が多い。
そうか今は春休みなのか。
皆、冬の格好をしている。
変な服装、変な髪色、同民族とは思えない。
「変なのはおまえやろ」という指摘は受け付けます。
ただ、「旅人感」は微塵も放っていない人たち。
まだマスクしてるし。
1時間以上並んだ。
係員との質疑応答はなし。
パスポートと入国カードを提出すると、日本語でアナウンスが鳴る。
両手人差し指の指紋を取り、顔写真を撮って、完了。
パスポートにはスタンプではなくシールが貼られた。
90日以内の滞在であればビザ不要。
機内で配布された3枚の用紙のうち税関の紙は、申告する物がなければ不要なので捨てていい。
空港泊
着陸は21時半頃だったが、すべてすんだのは23時をすぎていた。
空港泊するつもりでいたので、遅くなる分にはかまわなかった。
さすがハブ空港、ここで夜を明かす人も多いようで、店は24時間営業しているし寝場所や電源にも困らない。
通常だと、食事するにもトイレに行くにも荷物の置き場に困るのだが、店の前に「カート置き場」があり、問題なさそうだ。
空港側のセキュリティ的にも、たとえ一時的であれ荷物を放置するのは許されないことが多いのだが、ここはその点ゆるい感じだ。
空港内でSIM購入。
4~5軒のキャリアが並んでおり、KTというのを選んだ。
データ無制限、日数だけを選ぶ。
20日間、60500ウォン(6809円)。
今までの国で最も、ムダなくスマートな対応だった。
日本語を話せる韓国人が多いというのは聞いていたが、ここのお姉さんも日本語上手で、渡された説明書や契約書も日本語。
カードの挿入とアクティベートは自分でやる。
SIMピンもおまけで付いており、アクティベートはAPNを入力するだけ。
さらにおまけで、Tマネーカードももらえた。
キャッシュレスが進んでいるというのは聞いていたが、何があるかわからないので多少の現金はあった方がいいだろう。
しかし空港内にATMは少なく、なぜか引き出せなかった。
カード払いも普及しているのでカードですむのならそれでいい、短期滞在なのでTマネーカードとか余計な物は増やしたくない。
とりあえず空港では現金入手できず、ノーキャッシュのまま。
空港脱出
仁川国際空港は島にあり、島内を自転車走行することはできるが、本土へ渡る橋が高速道路のため自転車不可。
サイクリストにとってはこういうのが悩みのタネとなる。
そして空港からソウル中心までは思いのほか遠く、60kmもある。
移動手段は、電車、バス、タクシー。
以前はフェリーもあったという話だが、現在は運行していないようだ。
身軽であれば電車でもバスでもいいのだが、自力で運べない大荷物をどうするかが問題になる。
いろいろ検討してみたが、どれも何らかの障害が想定され、うまくいかなそうだ。
ということで結論は、Uber。
要は高速道路の区間だけ送ってもらって一般道に出ればいいので、ソウルまで行く電車やバスと料金はそこまで変わらない。
韓国は英語の通用度が非常に低いそうで、通常のタクシーだとドライバーとの間で面倒が起きそうだ。
Uberならすべてアプリ上で解決される、やっぱ便利だな。
実際、Uberドライバーも英語はほとんど話せない人だった。
地図上では本土まですぐ近くに見えるが、実際はけっこうな距離を走った。
無事、一番近い高速出口で降ろしてもらって万事うまくいったが、最後にドライバーからチップを要求されたのが残念だった。
こういう面倒を排除できるのがUberの利点なのにね。
Uberのアプリ上でもドライバーにチップを払うことができるが、それはもちろん客からの気持ちであって、ドライバーが客に直接チップを要求するものではない、というのは日本人だけの常識だろうか。
どのみち僕は現金を持っていなかったし、持っていたとしてもちょっと荷物が多いからってチップを払う理由にはならない、ただ後味の悪い思いをした。
Incheon, South Korea
31787km (Total 168481km)