アブダビ (UAE)
首都アブダビ。
陸海ともに油田があり、UAEの産油量の95%をアブダビが占める。
日本との関係は非常に深い。
原油輸出量最大の国が日本、日本にとってはサウジアラビアに次いで2番目に多く原油輸入しているのがUAE。
日本はアブダビでいくつもの油田を採掘し、1969年に権益を確保、延長に延長を重ねて現在にいたり、2050年代まで権益を保証してもらっている油田もある。
共同石油備蓄もおこなっており、緊急時には優先的に供給してもらえることになっている。
いずれ枯渇するであろう石油への危機感から産業の多角化を進めている中東の産油国たち。
非産油国の日本は経済力と技術力を武器に石油を確保してきたが、経済も技術も落ちぶれれば石油確保もできなくなるかもしれない、そんな未来への危機感はあるだろうか。
外国人だらけで自由な気風のUAE。
女性の露出度も高い。
それでもイスラムであることは忘れてはならない。
さすがにクリスマスはないだろうと思いきや、ショッピングモールの中は割と盛大。
やはりショッピングモールは大半がブランド物だったりで基本的には用がないのだが、ひとつだけ大事なお目当てが。
デカトロン!
アウトドア用品や衣類をそろえるならここが一番。
今着ている服は、ボゴタのデカトロンで買ったもの。
安価で高品質でタフ、デザインもいい。
Tシャツはまだ着れるけど、日々の強烈な日差しで背中が色落ちしまくってみっともなかったので、ここで同じものを購入。
調理器具も買い替えた。
自転車用品も基本的なものがそろっているが、今は特に必要なものなし。
今使っているテントと同じものが展示されてる。
Top House Hostel。
土地があり余っているにもかかわずホステルはどこも極狭のようで、雑居ビルの一室。
自転車を置ける場所があるかどうかが一番の心配事。
最初は外に停めろと言われたが、たとえどんなに安全だとしても断固として中に置かせてくれとお願いして、なんとか特別に敷地内に置かせてもらえた。
スタッフはとても親切だが、僕にとって自転車がどれだけ大切なものかを伝えるのにはちょっと苦戦した。
ドミトリー55.40ディルハム(2146円)。
大きなロッカー、強引にバッグを詰めこむ。
ラウンジなどくつろげるスペースはなく、キッチンも狭い。
フリーコーヒーあり。
サウジアラビアではひどい食生活が続いていたので、久々に米を買って和食っぽく。
スーパーの食材はだいぶインド寄りで、なんとかまともそうな米を見つけて炊いてみたが、おいしくはなかった。
それでもまあ、栄養不足と空腹を改善。
驚くべきことに、UAEは歩行者優先。
車は必ず歩行者に譲ってくれる。
サウジアラビアの隣国とは思えない。
クラクションは、まったく鳴らないわけではないが、サウジアラビアと比べたら6~7割ぐらい減少。
歩行者も、びっくりするほど律儀に信号を守っている。
アラブ人支配層+南アジア系労働者、という構造は同じなのに、人々の慣習の違いではなくルールが厳しいのだろうか。
車社会であることには変わりなく、ちょっと向こうの地区へ足をのばそうとしても、歩行者自転車禁止のハイウェイが立ちふさがって行けない。
唐突にハイウェイに出現する歩道橋で横断できるようだが、その歩道橋にたどり着く歩道がない。
どうして歩道がないところに歩道橋をつくっちゃうかね。
UAEでは風俗もOKなのだろうか、いかがわしいチラシが無数に散乱している。
宿からアブダビ中心部へは30km以上あり、調べた限りでは車でしか行けない。
なので前半で紹介したアブダビ中心部へはバスで行った。
公共の交通機関は僕の苦手とするところで、とても気が重かった。
現金払い不可、前もってバスターミナルでICカードを買う。
あとはルート検索すれば詳しい情報がわかるので、忠実に従って乗車するだけ。
女性は前方、男性は後方の座席へ。
カードをかざしたら、いきなり「ブー!」
どうやら、ICカードを買ってもそれはカード自体の料金を支払っただけでチャージはされておらず、カード購入後にチャージしなければならないようだ。
たしか日本のICカードはカード自体は無料だった気がする。
乗車料金はとても安く、20ディルハム(774円)もチャージしておけば1日中乗り回してもあり余るほど。
ただし、カード自体がすごく割高なので、1日利用だけだと結果とんでもないボッタクリ価格になる。
後進的な国ではバスに乗るのもわけがわからずカオスだったりするが、ここはさすがに先進的、時刻も割と忠実だし、最初の「ブー!」を除けば難しいこともなく、無事だった。
宿からの眺め。
Abu Dhabi, UAE