メデジン→カルタヘナ (Colombia)

再び登り。

やはり交通量多し、大型車多し、イヌ多し。
どんな自然の中でも、道中ずっと車の音が途切れないので気が安らぐことはない。
イヌは8割ぐらいが敷地から出れないようにされており、2割ぐらいが野放しで追いかけてくる。
いずれにしてもいちいちギャンギャンうるせえ。
他人にこんな迷惑をかけてまでイヌを飼う人の心理がわからん、罪悪感とかないのかな。



標高2700mまで上昇。
これを下るともうしばらく山はない、涼しさとの別れを惜しむ。

街も宿もそこらに豊富にあるので、1日の走行距離の調整がしやすい。
どこも安い。
人も接しやすい。
路面も整備されて走りやすい。
車の多さとイヌの多さに目をつむれば、コロンビアはかなり旅しやすい国だ。

この日の宿は23000ペソ(700円)。

多くの国の宿ではダブル以上の大部屋しかなく単独者には割高になりがちだったりするが、コロンビアではちゃんとシングルがあるのでよりいっそうリーズナブル。

イギリス人の女性サイクリストと出会った。
ボストンから出発してブエノスアイレスへ向かっているそうだ。
サイクリストとの出会いなんていつぶりだろう。
ネイティブ英語話者と英語で会話したのもずいぶん久しぶりだ。

雲の中へ。

長い下り。
あのイギリス人の彼女、よくこんなの登ってきたもんだな。

下りきった。

トゥッカーノ。


山を下ると、褐色の肌の人々。
先住民系かな。

街中の宿に泊まると、必ずといっていいほど階段を登るハメになる。
ちょっとはずれのGSに併設されている宿だと、モーテルタイプの1階部屋があったりする。

エアコン付きの立派な部屋で、30000ペソ(914円)。

円安時代に突入して久しい。
追い打ちをかけて容赦のないインフレ、海外旅行のハードルが上がって嘆いている方も多いかもしれないが、コロンビアやアルゼンチンなら出費を気にせずのんびり旅ができますよ。
もっとも日本から遠いので航空券が高くつくことにはなるが。

蒸し暑い。
蚊がいないのが不思議。

村に近づくと、マンゴーの大木があちこちに見られる。

その土地の気候に合った果物をそこらに植えとけば、とりあえず飢えることはないんじゃないかな。

道端マンゴー屋さん。

1個500ペソ(15円)。

低地の先住民界隈の店先では、頭おかしいんじゃないのってぐらい地響きがするほどの爆音BGMが耳をつんざく。
近所迷惑とかいうレベルじゃない、アホみたいにデカいスピーカーでコンサート会場並みの轟音。
こんな店で食事する人の気が知れない、会話もなにもできないだろうに。

緩やかなアップダウンが続く。
交通量は多くても、路肩が広く舗装されていれば安心して走れる。

イグアナたくさん。


群れで行動する習性があるようで、1匹見かけるとたいてい周囲に数匹いる。




北米大陸と接する付け根部分をいつのまにか通過して、カリブ海へ。

海も久しぶりだな。


動物用歩道橋。

ホエザル。


独特の悪魔的な鳴き声で、遠くからでもその存在がわかる。



マツヤ!!!

と一瞬歓喜してしまったが、こんなところに牛丼屋があるはずもなく。
松屋の牛めし特盛セットが恋しいなー。
全世界的にチェーン展開しているファーストフード店がそろいもそろってアメリカ企業ばかりなのはなぜだろう。
マクドナルドが世界中にあって松屋がどこにもない、この違いは何だろう。

走行中、原付が近づいてきたので何だろうと思ったら、マンゴーを手渡してきて、ニコッと笑って去って行った。

しばらくして今度はサイクリストが、またしてもマンゴー。

マンゴーの原産地は南アジア~東南アジアだが、世界中の熱帯地域で愛されるフルーツとなっている。
僕の旅でも、熱帯に来たらこれはもう欠かせない定番。


Cartagena, Colombia

17134km (Total 153828km)



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