旭川→稚内
街中を突っ切る国道は特に走りにくいので、多少遠回りでもローカルな農道で行く。
やはりローカルロードは交通量少なく、圧雪されていてとても走りやすい。
でもいずれは国道に出なければならない。
前日に気温が上がって雪が溶けたため、ツルツルに凍結して非常に走りにくい。
そして交通量多い。
気が休まらない。
道の駅で。
天塩川。
廃墟。
除雪しないと家はこうなる。
札幌の職場の方から餞別でいただいた干し芋。
ピンチの時のための非常食としてとっておくつもりだったけど、もういただいちゃいます。
音威子府(おといねっぷ)。
今回の旅では初めて、Booking.comで予約。
ドミトリー3850円。
ベーシックなサービスでこれは割高。
でも他に客はおらず独占、個室と思えば安いか。
天塩川に沿って下っていく。
国道から逸れて、道道で。
交通量激減、路面状況は非常に良好。
ずっとこういう道で行きたい。
無数の動物の足跡。
これも動物の足跡?
エゾシカ。
クマもシカも、寒冷地ほど大型化する。
体温を維持するには、体重を増やした方がより熱を生産でき、体表面積を減らした方がより熱の放散を抑えられる。
大型化した方が体重あたりの体表面積を減らせるため、同じ種でも寒冷地ほど大型に、温暖地ほど小型になる。
人間の体型も、熱帯のアフリカ人は痩せ型で手足を長くすることで体表面積を増やして効率的に熱を発散しているし、極地のエスキモーなんかはズングリしたガッチリ体型で体表面積を減らして熱の発散を防いでいる。
北海道開拓後に一時は絶滅の危機に瀕したこともあるエゾシカだが、近年は急増し生息地域も拡大している。
さまざまな原因があるだろうが、主に植林や農地の増加がエゾシカを増殖させている他、温暖化によって越冬しやすくなっていることなども挙げられている。
増えすぎてしまったことで、生態系にダメージを与えたり、農作物の被害、交通事故多発など、害獣として駆除の対象となっている。
2001年に日本一周した時は、北海道でシカを目撃したのはほんの2~3頭だけだった。
ずっと道道を走っていたかったけど、あっけなく終わって海岸の国道へ。
日本海。
利尻富士(1721m)。
奇跡的にすっきり晴れ上がり、拝むことができた。
この先はずっと雪予報なので、もう姿を見せてくれることはないかもしれない。
国道を避けて海沿いのマイナーロードで。
しかし、除雪終了。
天塩町。
今宵は屋根なし壁なし。
満天の星空かなと思ったら、なんとも明るい満月の夜となった。
天塩川の河口付近。
オロロンライン。
強風地帯。
2001年に日本一周した時のここはすさまじい追い風で、ほとんどこがず座っているだけで最北端まで北上しきった。
今回も、そこまで強風ではないが幸いの追い風。
翌日は逆風になる予報、なんとしてもこの日のうちに北上しきってしまいたい。
この区間のオロロンラインは国道ではなく道道で、交通量少ない。
路面状況はあまり良くない。
雪。
多少降って表面をコーティングしてくれた方が適度な摩擦ができて走りやすい。
最果てへのクライマックス。
スッとフラットに伸びる道。
広大な大地と海。
やはり、国内走行ではここが一番の盛り上がりどころだな。
このオロロンラインでも、たくさんのシカを目撃。
軽く100頭は見たかな。
雪がすごいしカメラのバッテリーも危うくなってきたので撮影はしなかった。
2001年にここを走った時は1頭も見なかった。
たまらんぜよサイクリング日和。
吹雪。
ホワイトアウトの一歩手前ぐらい。
そう都合良く除雪車が除雪してくれるわけではないので、みるみる積もっていく。
滑る滑らないではなく、埋もれていく。
交通量少ないとはいえ、時々車は通る。
背後からの追突が一番怖いので、やむをえず右側を通行。
遠くに対向車が見えてきたらすぐに止まって降りて、端に寄ってやりすごす。
これでとりあえず交通事故は避けられるだろう。
やんだ。
前日はくっきりと見えた利尻島、もうまったく見えない。
野寒布(ノシャップ)岬。
北海道稚内市
716km