ブレイミ→マスカット (Oman)

オマーン北部は山岳地帯。
風景一変。
でも勾配は緩やかで標高も高くはない。

緑豊かで、農業もあちこちでおこなわれている。

山を越え、沿岸部まで達した。

最初に現れた街でSIM購入。
Omantelというキャリア。
12GB28日、11リアル(4110円)。

沿岸部は人口密度が高く、街や家屋が続く。
ハイウェイには側道があり、ほぼ途切れることなく続いている。
フラット。

相変わらず道路のつくりは車中心で、歩行者自転車の存在は考慮されていない。
交差点は信号よりはラウンドアバウトが多く、段差や縁石だらけで横断するのも一苦労。

ドライブマナーは、歩行者を優先してくれる場面もあるが、強引に割り込んでくる場面も多く、微妙なところ。
クラクションはまあまあ鳴る。

サービスエリアは、サウジアラビアやUAEに比べてショボくなり、モスクでも自由に身体を洗える雰囲気ではなくなった。
たまたま現れた公共の水道で身体を洗った。

砂漠はなく、ブッシュキャンプ。

首都マスカット。

古代より交易の拠点として栄えた歴史ある都市。
高層ビルがひしめく他のアラブ産油国とはまるで趣きが異なる、落ち着いた小都市。
どこが中心地なのかもよくわらからない。

白壁の住宅地にある宿をめざす。

UAEの息の詰まるような極狭宿はもうウンザリ。
最低でも自転車をまともに置かせてもらえそうな宿を模索。

Viva Hostel Group Muscat。

久々に一軒家タイプ、ホステルらしいホステル。
自転車は余裕で敷地内に置かせてもらえた。
部屋は1階、荷物を運ぶのも楽。

広いドミトリー、荷物も楽に置ける。

4.68リアル(1762円)。

まだオープンして間もない。
ピカピカできれいなのはいいのだが、設備がまだ不十分。
テーブルや椅子が足りず、ロッカーも人数分ない。
滞在中にテーブルや椅子やベッド等が運び込まれたり、工事したり作業したりなど、まだ途中のようだ。

それでも僕はこの宿が気に入った。
真新しいベッドは早速ギシギシときしむが、広々とゆったり。
最初は懐疑心から1泊しか予約しなかったが、延泊に延泊を重ね、サウジアラビアとUAEでたまった疲れを癒やす。

スタッフの南アフリカ人はナイスな人柄。
一部スマホを鳴らしたり電話したりする労働者っぽいのもいるが、マナーの良い旅行者の方が多い。
そして久々に日本人旅行者とも出会った。

遠出はせず、宿から軽く散歩する程度の日々。
道路は車道のみだったり、歩道があっても排水用に段差がつけられたりして、とても歩きにくい。
ベビーカーや車椅子なんかだと街歩きはできないし、そもそもそういう発想がないのだろう。

日中28℃。
1月とは思えない暑さ。
ベストシーズンの今でさえこれだから、やはり車移動以外はありえないのだろう。

正式名称はオマーン・スルタン国。
伝統的にスルタンと呼ばれる王によって統治されている。
他のアラブ産油国と同様、絶対君主制。

特定の国と敵対することを避け、全方位に友好関係を築く中立的な外交。
世界で最も重要なチョークポイントと言えるホルムズ海峡の北岸は敵国の多いイランだが、南岸はオマーンの飛び地となっており、オマーンの中立性が石油ルートの安定に一役買っている。

他のアラブ産油国と比べると産油量は多くはないが、政治も経済も安定している。

人口は510万人。
オマーン国籍70%、外国籍30%。
外国籍はやはり南アジア系が多数。

英語の通用度は高い。
地方だとアラビア語オンリーな予感もあるが、今のところ英語でいける。

宿から徒歩圏にあるモール。

ここもやはりモール文化。
厳しい気候のため、外は歩くものではない。
店はすべて巨大モール内にまとめて、車で来店してエアコンの効いたモール内で涼しく買い物する。

お祈りの時間にはちゃんとアザーンが流れる。


UAEほど開放的ではないが、サウジアラビアほど厳格ではない。
伝統的な衣装のオマーン人だが、女性だけで歩いていたりもする。

食はやはり期待してはいけない。
フードコートもありきたりのファーストフードばかり。

ここにもデカトロンあり。

ダイソーもあり。

日本製便利グッズの宝庫。

こういうアイディア商品がそろう店というのは世界的にはとてもめずらしい。
しかも安価で高品質。
もっと広まってもいいと思う。

僕としてはダイソーもありがたいけど、日本の食品、せめてまともな米があると本当に助かるのだが。

物価は、サウジアラビア > UAE > オマーン、と少しずつ安くなってきている。

炭酸2.25Lが0.8リアル(302円)。

スケートリンクもあり。

5泊してしまった。
明日こそ出発。


Muscat, Oman



このブログの人気の投稿

旅再開

札幌生活