マヌエルアントニオ (Costa Rica)

多様な生物の宝庫、マヌエルアントニオ国立公園へ。
国立公園の7kmほど北に拠点となるケポスという街があり、その中間ぐらいにある宿を予約。

この区間の山道が、心臓破りの鬼坂。
滝のように汗が流れて目も開けていられないほど、おかしくなりそうだった。
途中でバイクが止まり、「ロープで引っ張ってやる」と言われた。
いや気持ちはうれしいけど、危ないからいいよ。

マヌエルアントニオ国立公園には前回も来た。
たしかその時は国立公園のすぐ近くのキャンプ場でキャンプしたはずなのだが、今は存在しないようだ。
ドギツイ坂を越えた記憶はわずかに残っている。

Blue Morpho Houseに滞在。
ドミトリー5000コロン(1282円)。
エアコンなし、扇風機多数。
家族経営で、人はとても良い。

パナマと同様コスタリカも、英語の通用度は高い。
特にここは人気観光地ということもあって、ラテンアメリカとしては異例なほど。

国立公園のチケット購入はオンラインのみ。
宿のお姉さんに「今すぐ買った方がいいわよ」と言われ、やってみた。


日だけでなく、入場する時間帯も選択肢から確定しなければならない。
混雑を分散させるためだろう。

翌日はフル、翌々日もフル。
やむなく3日後のチケットを購入。
こんなの初めて。

外国人 US$16(2230円)
コスタリカ人 1600コロン(410円)
16という数字をそろえることで額に差がないかのように、いや何ならゼロが多い分コスタリカ人の方が多く払ってますと見せかけているところに悪意を感じる。

購入時、ネット回線が調子悪かったのか、最後の確定があまりに時間がかかりすぎたのでいったん中止し、やり直した。
これがいけなかった。
結果的に、同日の同時間帯のチケットを2枚購入してしまった。
一度目の中止したやつも、時間差で購入できてしまったのだ。
キャンセルの項目はない。
お問い合わせにメールしてみたが、返信なし。
何のためのお問い合わせだよ。
こういうところがラテンアメリカのクオリティ。
予感としては、これはもう払い戻されることはない。

2泊だけの予定が、国立公園待ちでしばし居座ることに。
宿自体は居心地良いが、ルームメイトたちとはまったくもって波長が合わず、ほぼ会話していない。

電話病の女がいる。
話し相手がいる時は息をつく間もなくしゃべり続け、話し相手がいなくなるとすかさず電話して大声でいつまでも通話を続ける。
電話病の人たちの、周囲に対する配慮のなさが嫌なのは言うまでもないが、僕はこの手の人たちの声質とか話し方とかボリュームとか、すべてが耳に障って嫌悪感がこみ上げる。
もう人として根本的に合わないんだろうな、イヤホンで防御する以外ない。

2泊目の夜、停電。
物価高いくせに停電してんじゃねえよ。
寒冷地ならまだしも、熱帯での停電は恐怖。
ドミトリーで扇風機なしで一夜を明かすなんて発狂しそうだが、幸い短時間で復旧した。

ちなみにコスタリカは、国内電力の98%を自然エネルギー(水力、地熱、風力など)でまかなっているクリーンエネルギー大国である。
こういう情報だけ聞くとさも優秀な国家であるかのようだが、しかしラテンアメリカである。

でもいずれ日本はこういう国にも抜かれていくのかもしれないね。
いつの日か、日本国内の観光地入場料が「日本人500円 外国人US$50」なんて掲げられる時が来るのかもしれない。

とにかく暑くてあまり出歩きたくないが、宿にこもりっぱなしというわけにもいかず、散歩。

国立公園内でなくとも、その辺を歩いているだけで動物と遭遇する。

リスザル。


ノドジロオマキザル。

ホエザル。


声もすさまじいけどこの形相も。

コンゴウインコもたくさんいる。

相変わらず、なんともいえない美しい容姿に、なんともいえない汚い鳴き声。
鳴き声を聞いただけですぐわかる。

安定のイグアナ。





宿からビーチまで2kmほどだが、高低差は140m。


流れる雲だけみつめていたい。






Manuel Antonio, Costa Rica



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