ウシュアイア→サルタ フライト (Argentina)

アルゼンチン北端部の都市サルタへ飛び、そこから南米を北上する。

ウシュアイアは多くの外国人が訪れる観光地だが、空港は小さく国内便のみで、直行便で行けるのは国内の限られた都市のみ。
サルタまではブエノスアイレス経由で、乗り継ぎがスムーズにいく格安チケットを見つけた。

しかしチケットを購入してまもなく、「あなたの旅程は変更されました」というメールが届き、便宜の悪いスケジュールに勝手に変更された。
日本からブラジルへのフライトの時もそうだった。
ウクライナ戦争による燃料や飛行ルートの問題なのかなと思ったがどうだろう、理由は明確ではないが最近はこういう詐欺商法が当たり前になってしまったのか。

朝のウシュアイア。

空港まで急ぎたいところだったが、無風で鏡張りとなった風景に足を止められた。









空港までは5kmほど。
すぐさまパッキング開始。

今回持参した輪行バッグは、前輪のみをはずすタイプ。

過去に、フレームを曲げられたりリアディレーラーを破壊されたりした経験上、できればホイールははずさない方が安全。
フロントフォークだけエンド金具でガッチリ固定すれば、派手に壊される危険性は抑えられるだろう。

使い古しのソックスがディスクにすっぽりハマってくれたことに感動。

ディスクブレーキで輪行するのは今回の旅が初なので、これは新発見。
その他のパーツにもソックスがうまいことハマってくれるので、こういう時のために捨てずにとっておいて良かった。
何なら新品を買ってでも、ソックスはパーツの保護に有用である。

その他の荷物は、先日壊れたテントで包んだ。

チケット自体は安かったのだが、預け荷物は有料。
しかも1個につき20kgまでで、それ以上は超過料金が発生する。
今までのフライト経験からすると、航空会社によってまちまちではあるが、特に大手だと荷物1個につき23kg×2個まで無料、という設定が多かった。

この差は大きい。
可能な限り減量して計46kgぐらいまでならギリなんとかできるが、40kgはムリ。

しかも、セルフトランジットとかいって、同じ航空会社にもかかわらず乗り継ぎ先で再度チェックインして再度超過料金を払わなければならない、という意地悪さ。

ウシュアイア→ブエノスアイレスでは、なぜか荷物の重量を見もせずにフリーですんだが、ブエノスアイレス→サルタではしっかり超過料金をとられた。

そしてチェックインカウンターの係員が仕事できなさそうな人だと、規格外の荷物の扱いに慣れていないようで、えらいこと待たされたり見当外れな指示をされたり、これもまあよくあること。

機内持ち込み荷物は上限6kg。
余裕でオーバーしていたが、極限までポケットに詰め込んだりカラビナで身に付けたりなどして対策。
しかし機内持ち込み荷物の重量はいずれもチェックされず。

あと、搭乗口の荷物チェックの際、コーラの機内持ち込みが許可された。
国内便だからゆるいのかわからないが、飲み物の持ち込みが許可されたのは初めてのこと。
喉渇くから、国際便でも飲み物ぐらい持参させてくれてもいいよね。

結局、今回は国内移動にもかからわず、なんだかんだでトータル6万円以上かかってしまった。
格安航空券というのは荷物が少ない人にとってはいいが、荷物が多い者にとってはチケットが少々高くてもその他の条件が寛容であってくれた方が、トータルでは安くすんだりする。
今回はローカルなフライトのため選択肢が限られていた。

経由地ブエノスアイレスで6時間待ち。
最初のチケットでは3時間待ちだったのだが。

もあーっとした熱帯の空気。
空港内は冷房がついているが、蚊に包囲されて刺されまくった。
虫除けスプレーもずっと携帯していたのに、ウシュアイアで処分してしまった。

経由地で再度チェックインなので、チェックインできる時間までは大荷物とともにいなければならない。
食事はおろかトイレも行けやしない。

23時半、目的地のサルタ空港に到着。
最初のチケットでは19時着だったのだが。

荷物は無事。

自転車も特に問題なし。
フライトも幾度となく経験してきたが、いまだ自転車と荷物が無事かどうか心配でしょうがない。

幸い、空港の近くで深夜でもチェックインできる宿を予約できていた。
自転車を組み立てるのに1時間ほどかけ、深夜1時、宿に無事チェックイン。
これはシエスタ文化に助けられたかもしれない。
日付が変わっても起きているのが当たり前のようで、宿の女性はごくふつうのテンションでやさしく迎えてくれた。


Salta, Argentina

11565km (Total 148259km)



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