サルタ 1 (Argentina)
中央広場にはものものしく警察がズラリ。
通りは人気がなく静まり返っている。
日曜日ということもあって、いや今日が平日だとしてもすべて閉店か。
前日に食料買いだめしておいて正解だった。
広場には人が集まっている。
後ろの方の人はまったく見えてないんじゃないかな。
アルゼンチンが得点すると大騒ぎ。
フランスに追いつかれると、不穏な空気に。
しかし、勝利。
おめでとう、アルゼンチン。
大狂乱。
みるみる広場に人が集まってくる。
アルゼンチンの全エネルギーが爆発したかのような。
これは夜通し続きそうだな。
そろそろ去ろうか、と思っても脱出できない。
なんとか隙間をすり抜けて通りに出たら、これまたどんちゃん騒ぎ。
なにかのイベント会場の付近とかじゃなくて、ごくふつうの一般道がこの有様。
午前中は人っ子一人いなかったのに。
優勝したらどこで何するとか考えていたわけではなさそう。
感極まった時に出る行動というのは、本能的に皆同じになるのだろう。
何が起きてもおかしくない狂乱。
若い男が殴り合いのケンカになっていた。
止めに入った警官も殴られて血まみれになり、当事者の一人は気絶して顔全体がドス黒くアザになっていた。
めでたい時に何やってんのかね。
サッカーに限らずだが、僕はスポーツの試合をまともに見たことがない。
ルールも怪しいし、誰がどうだとかの知識もゼロに等しいし、楽しみ方も知らない。
今回のワールドカップも試合自体は1秒も見てないが、とてつもないエネルギーに心震わされた。
旅をしててよかった。
しかし一体何がここまで人を熱狂させるのか?
今回もタイミングをねらったわけではなく、たまたま偶然居合わせた。
ペルーも早く良くなるといいですね。
全土が非常事態宣言下で、成田悠輔もペルーに閉じ込められてるとか。
Salta, Argentina