エルカラファテ (Argentina)

氷河観光の拠点、エルカラファテ。

人口8000人。
氷河がなかったらこんなところにこんな大きな街はできていないだろう。

木一本さえ生えないこの暴風地帯では、街全体が防風林によって守られている。

不毛な大無人地帯から一変。
意識の切り替えが追いつかない。

2006年にもここに来ているのだが、氷河の記憶は残っていても街の記憶は消去されている。
街並みにしても、どこに泊まって何を食べたとか、一片たりとも思い出せない。




Western Unionで両替した。
アルゼンチン中部の都市では、Western Unionはどこも長蛇の列で、しかもドル現金での両替は受け付けてくれなかった(アプリで事前送金が必要)。
ここは行列もなく、ドル現金でも問題なかった。

相変わらずのペソ安で、闇レートはしばらくUS$1=280ペソで前後していた。
公定レートの方が大幅に下落しており、US$1=165ペソ。
Western Unionでは、US$1=275ペソで両替。

しかし、昨夜レートを見てみたら、なんとUS$1=319まで大暴落。
まさかとは思うけど、サッカーで負けた影響?
さすがにそんな予測ができるはずもなく、わずかなタイミング違いで大損した気分。
しかしこれまた歴史的な大暴落なのではないか、日本の円安なんてアルゼンチンに比べたら屁でもない。
逆に日本円は気持ち高くなってるけど、これもまさかサッカーで勝ったから?

そして今朝、Western Unionに大行列。

これは何時間待ちだろうか。
ペソのストックなくなっちゃうんじゃないかな。

街の中心にあるスーパーは、大型とは言えないにしても十分な品ぞろえ。
やはりチリに比べたらだいぶ安く、ケチらずバンバン食料を買い込む。

レジはいつも外国人旅行者で長蛇の列、長いこと待たされる。
セルフレジはアルゼンチン人しか利用していない、キャッシュレス専用なので。
外国人は心得ている、この国ではカード払いしてしまうと額が倍になるので、あくまで現金払いでないといかんのだ。
それはともかく、レジを増やすなりムダなく迅速に仕事するなりして回転を早めてほしい、と思ってしまうのは僕が日本人だからだろうか。

ドルやユーロでの支払いも可能で、レートが表示されている。

暴落前に撮った写真。
現在ドルとユーロはほぼ等価のはずだが。
ユーロは比較的公定レートに近く、ドルは闇レート寄りになっている。

観光都市であるためか、シエスタはなく、日曜日でもちゃんと営業しているので安心。

街の中心近くにキャンプ場が3つほどある。

氷河観光前に泊まったキャンプ場。

800ペソ(416円)。
ボロいけど必要なものはすべてそろっていてこの料金は破格。

防風林で風からは守られているが、日が昇ってくるとテント内はサウナ状態でとてもいられなくなる。

キッチン、冷蔵庫付き。
チリ終盤からしばらくパスタ続きだったので、久々に米。

最初は良いキャンプ場だと思っていたが、週末の深夜、なんだかわからないが女性が気が触れたように大音量のマイクでがなり立て、あとよくわからないどんちゃん騒ぎが夜通し続き、狂気の騒音地獄だった。

さらに、若いチリ人らしきカップルが長期滞在しているようで、ずっといる。
その男の方が、キッチンに入ってくるといつも決まってスマホで音楽を鳴らす。
僕はこういうヤツが死ぬほど嫌いである。
お前が鳴らすそんな音楽なんか聞きたくないんだよ、不快なノイズでしかない。
僕はそいつがキッチンに入ってくると反射的にイヤホンで自衛していた。

氷河観光後は別のキャンプ場に。

1500ペソ(780円)。
キッチンなし、冷蔵庫なし。
環境は静かで良い。
テントが直射日光を食らうこともない。

各テントサイトに電源あり。

Wi-Fiはやや不安定だが、テント内で電源をとりながらネットができる。
キッチンはないが僕は電気コンロを持っているので、電源があればテント内で燃料なしで調理できる。

完璧な条件、リラックスして思う存分ダラけられる。
居心地良すぎて4泊。
買い出しとちょっとした散歩以外はずっとテントでダラダラ。
上の方で防風林が恐ろしいほど激しく揺れており、それがまた走行再開の決意を鈍らせる。

このキャンプ場は、バスルームの排水が大問題。
朝トイレに行くと、いつもバスルーム全体が氾濫している。

外国人向けの小洒落た街だが、やはりいろいろアルゼンチンだなー、と。


El Calafate, Argetina



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