ハトガル→ボルガン (Mongolia)

フブスグル湖からウランバートルへ戻る。






ムルンに戻った。
今度は違う宿。

53000トゥグルグ(2420円)。

円とトゥグルグのレートは6年前と変わりなく、モンゴルにいれば円安も影響ないと思っていた。
しかしここに来て、トゥグルグに対しても円安となってしまった。
誰もがヤバいとわかっていながら誰にもどうすることもできない日本経済。

やはり事前にシャワーありとの情報を確認してから来て、今度は本当に浴びれた。
しかし、基本的に水道というものが存在しない。
1㎥ぐらいのバケツに水が汲まれ、コンセントにつないで30分ぐらい待つと、水温が38℃ぐらいになり、ボタンを押すとシャワーがチョロチョロと出る、という装置。
持ち運び可能で災害時にはいいかもしれないが、こんなの初めてお目にかかる。
リミットは20分と言われ、余裕だろと思っていたのだが実際には10分ももたず、あともう少しで洗濯が終わる、というところでバケツの水が尽きてしまった。

朝食付きだが、9時以降だと。
冗談じゃない、こちとらいつも日の出とほぼ同時の6時半には走行開始している。
宿のお姉さんは「あたし朝が苦手なのよね」と言い、夜のうちに朝食を用意して部屋まで持って来てくれた。



風が吹くのは朝10時ぐらいから。
さあいよいよ、追い風開始!

超追い風&長く緩やかな下り。
カーブも少なく交通量も少ないため、怖いくらいすっ飛ばせる。

1年に1回ぐらい、こういう条件が重なる時がある。
来た時は、超向かい風を食らいながら6km/hで登り続けた道。

この日のMAXスピードは68km/h。
登りでも風に押されてスイスイ。
苦もなく140km進んだ。
これを逆方向なんて想像したくもない。

早朝は穏やか。

引き続き追い風。
冷たく激しい偏西風。

座って休憩していた時、よくわからないが何かの警備の施設の人が声をかけてきて、中でコーヒーや菓子でもてなしてくれた。

モンゴル人も、言葉はまったく通じ合えないが、皆僕の足を指さして「なんで短パン!?」みたいなことを言う。

不安定な天気。
また雪。

キャンプするつもりでいたが、激しく吹雪いてきてちょっとキツイな、と思っていた。
そんな時、山小屋みたいなものが現れた。
マップ上には何も書かれておらず、看板もないが、宿泊施設っぽい。
近づいて様子を伺うと、おじさんが出てきて中に入れてくれた。

やはり宿のようだ。
35000トゥグルク(1596円)。
屋内は暖かく、外の厳しい天候がウソのよう。

電気はソーラーで。
Wi-Fiあり。
水道なし。
一応シャワーの装置はあるが、もちろん使えず。
トイレに行くには外に出て数十m歩かねばならない。

10000トゥグルグ(456円)でディナーもつくってくれた。

翌朝。
-5℃。

景色一変。


やべえ、凍結してる。

もともとの路面がボコボコであることが幸いしてか、それほど滑らない。
しばらく登りなので、スピードを出すこともない。
それに、極度に乾燥しているので、日が昇って風が吹き始めると、あっという間に雪も氷も吹き飛んでしまう。


ボルガンに戻って来た。
ムルン~ボルガンの345km、行きは丸4日かかったが、帰りは2日半。


Bulgan, Monglia

33625km (Total 170319km)



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