マナウス 2 (Brazil)

フェリーでアマゾン川を横断。
観光用ではなく地元民の移動用のフェリーで、なんと無料。

無数の支流を持ち、複雑に入り乱れるアマゾン川。
1本の明確な川ではなく、アマゾン水系と言った方がふさわしいかもしれない。

マナウスと接しているのは、コロンビアを源流とするネグロ川。
その名のとおり、黒い。

この黒さは、熱帯雨林から流れ出るタンニン。
酸性のため、生息できる生物も限られている。

ここで、アマゾン川本流であるソリモンエス川と合流。
色の違いが見えてきた。

アマゾン川本流は、ブラジルの上流側ではなぜかソリモンエス川と呼ばれる。
ここマナウスでネグロ川と合流してから、再びアマゾン川となる。
ややこしい。

ソリモンエス川はペルーを源流とし、急峻な渓谷の岩石や土砂が溶け込んでいるため、茶色い。
ネグロ川とは水質が著しく異なるため、両者はしばらく混じり合うことなく流れる。

観光船ではないこのフェリーは一定の速度で進み続け、うまく撮れなかった。
サテライトで見るとその境界が明確。

合流地点を超えると一変。

水質が異なるため、生息する生物も異なる。
こちら茶色のソリモンエス川には、ピンクのカワイルカがたくさん泳いでいる。
水面上に浮かび上がるのはほんの一瞬なので、残念ながら撮影はできず。

1時間ちょっとで対岸に到着。
距離は13km、ただ川を渡るだけなのに、スケールでけえな。

対岸にも店が何軒か集まっているが、特に何もせず。
同じフェリーでマナウスに戻る。

炎天下ですごく暑いけど、このゆったりとした船旅はとても気持ちいい。

美しい。

再び合流地点。
今度は動画撮影。


そしてまたネグロ川。

川の長さにおいては諸説あって現在世界2位となっているが、その流域面積と水量においては他のいかなる河川をも圧倒している。
平均水深は40m、最深で120m。
流量は世界の全河川流量の15~18%を占める。
そして多種多様な生態系。
世界最大の川、と言って差し支えないだろう。

ランチはアサイー。

フェリーは無料なので晴れていれば何度でも来たいところだ。
しかし宿から港まで片道20km、炎天下でひたすらアップダウン、なかなかキツイ。

ネグロ川にかかる橋。

川の上にかかっている部分だけで軽く3km以上はある。

ビーチリゾートもある。


どこからどう見ても海でしょう。
でもアマゾン川なのです(正確にはネグロ川)。
アマゾン川は流れる海のようなもの。


日本のビーチでカメラを構えたりしたら通報されかねないが、とっさにポーズをとってくれた若者たち、ノリいいな。




Manaus, Brazil

15876km (Total 152570km)



このブログの人気の投稿

旅再開

札幌生活