投稿

11月, 2022の投稿を表示しています

アルゼンチン(Cancha Carrera)→チリ(Cerro Castillo) 国境越え

イメージ
アルゼンチン側 チリへ行くには、幹線道路から逸れてまた未舗装。 6kmほど進むとイミグレーションが現れる。 ここは、アルゼンチンのロスグラシアレス国立公園とチリのトレスデルパイネ国立公園という二大観光地を結ぶルートであるため、こんな辺鄙なところでもけっこう多くの外国人旅行者が通過する。 僕が到着した時も大型バスが停まっていたので気が重くなったが、意外に待つこともなくスムーズにいった。 窓口が2つあり、まずはパスポートチェック。 次に、よくわからない紙にスタンプをもらう。 入国時にはパスポートにスタンプをもらったが、出国時はパスポートではなく別紙スタンプになる。 これで出国完了。 所要5分。 チリ側 さらに2kmほど進むと国境。 チリに入ると舗装路。 まだ新しいのか、路面も標識もきれい。 とりあえず国境付近は整備して立派に見せておくという隣国へのマウンティングは他の国でも見てきた。 アルゼンチンもせいぜい頑張って舗装を進めてくれ。 チリ側のイミグレーションは、国境から6kmほどのセロカスティージョという街の入口にある。 こちらはややこしくて面倒。 1. 本館とは別のプレハブでワクチン証明を提示する。 まだこんなことやってんのか、ワクチン証明なんてほぼ忘れかけていたがアプリは残してある。 入念にチェックされることはなく、画面をパッと見せただけでOK。 2. 本館に入り、窓口1~3の順に手続きを進める。 窓口1はポリスによるパスポートチェック。 アルゼンチンでもらったよくわからない紙にまたスタンプをもらう。 チリ側でもパスポートにスタンプは押されず、別紙スタンプになる。 3. 窓口2で自転車持込申請書の作成。 前回のチリ出国時 に提示を求められたもの。 自転車について質問に答えるだけで、書類の作成は係員がやってくれる。 4. 窓口1に戻り、また例の紙にスタンプをもらう。 窓口1にはすでに人が並んでおり、また待つことに。 こういう効率の悪いことやめてくれないかな。 5. 再び窓口2へ行き、プリントアウトされた自転車持込申請書にサインをする。 6. 窓口3でSAGと呼ばれる動植物に関する検疫。 チリ入国には動植物の持ち込みが禁じられており、食料もその対象となる。 パスタやクッキーなどのドライフードはOKだが、肉や野菜などのフレッシュフードはNG。 最初のチリ入国の時は、国境手

エルカラファテ→カンチャカレラ (Argentina)

イメージ
急ぐ理由もないが長居する理由もなく、休養がとれたら走り出す以外ない。 街を離れるとやはり、まっさら。 アルヘンティーノ湖が遠くに。 800mほどの峠を越え。 一気に下るのかと思いきや、フラットな高原。 追い風で快調に飛ばす。 グアナコは実にたくさんいる。 草食動物だが、草を食べている姿はあまり見ない。 何をするわけでもなくただ立っていたり、移動していたり。 水は十分に飲めているのかな。 ラクダの仲間だから低燃費でタフなのだろう。 家畜も野生動物も皆、僕を見ると一斉に逃げて行く。 グアナコは、喉をガラガラと鳴らすような独特の警戒音を発する。 逆にその警戒音が聞こえてくるとグアナコがいることがわかっちゃったりする。 子連れ! レアは子だくさんなんだな。 子供はフェンスをくぐれるが、お母さんはくぐれない。 子どもたちはお母さんから離れられず、結局フェンスのこちら側に戻ってきて一緒に逃げ惑う。 何これ、赤すぎない? もうすぐ花開くところか。 未舗装再び。 すごく遠回りすれば舗装道路でつなぐこともできるのだが、本当にえらい遠回りだし向かい風になるので、渋々未舗装でショートカット。 こっち見てる? 未舗装はしんどいけど、車が少なくて静かでいい。 キャンプも人目を気にせず安心。 だいぶ南下したのでかなり冷えるはずなのだが、夏だからなのか川の水も冷たくなく、気持ちよく行水できる。 いやそれにしても、ここパタゴニア南部は夏でももっと寒冷なはずだ。 無風。 進路がやや西向きになるので本来は向かい風のところなのだが、ラッキー。 しかし道悪いなー。 こんな石だらけじゃよう進まん。 無補給が続くので荷物もかなり重くなっている。 それでもスポークも折れずリムも割れず、よう頑張ってくれている。 未舗装区間は70kmほど。 いつまでもガタガタとゴトゴトと、もういいかげんにしてくれやとブツブツ文句を言いながらチンタラ進み続ける。 あと少しなのに、長い。 この悪路にほとほとウンザリしていた時。 果てしない乾燥地帯に不意に現れた湖。 野鳥たちの楽園。 不意に現れてくれるから、ハッとさせられる感動がある。 しばし無心になって、野鳥たちの息吹を感じる。 きれいだー。 ようやく舗装路へ合流。 この後、またまた国境を越えてチリへ。 Puerto Natales, Chile 10741km (Total 147

エルカラファテ (Argentina)

イメージ
氷河観光の拠点、エルカラファテ。 人口8000人。 氷河がなかったらこんなところにこんな大きな街はできていないだろう。 木一本さえ生えないこの暴風地帯では、街全体が防風林によって守られている。 不毛な大無人地帯から一変。 意識の切り替えが追いつかない。 2006年にもここに来ているのだが、氷河の記憶は残っていても街の記憶は消去されている。 街並みにしても、どこに泊まって何を食べたとか、一片たりとも思い出せない。 Western Unionで両替した。 アルゼンチン中部の都市では、Western Unionはどこも長蛇の列で、しかもドル現金での両替は受け付けてくれなかった(アプリで事前送金が必要)。 ここは行列もなく、ドル現金でも問題なかった。 相変わらずのペソ安で、闇レートはしばらくUS$1=280ペソで前後していた。 公定レートの方が大幅に下落しており、US$1=165ペソ。 Western Unionでは、US$1=275ペソで両替。 しかし、昨夜レートを見てみたら、なんとUS$1=319まで大暴落。 まさかとは思うけど、サッカーで負けた影響? さすがにそんな予測ができるはずもなく、わずかなタイミング違いで大損した気分。 しかしこれまた歴史的な大暴落なのではないか、日本の円安なんてアルゼンチンに比べたら屁でもない。 逆に日本円は気持ち高くなってるけど、これもまさかサッカーで勝ったから? そして今朝、Western Unionに大行列。 これは何時間待ちだろうか。 ペソのストックなくなっちゃうんじゃないかな。 街の中心にあるスーパーは、大型とは言えないにしても十分な品ぞろえ。 やはりチリに比べたらだいぶ安く、ケチらずバンバン食料を買い込む。 レジはいつも外国人旅行者で長蛇の列、長いこと待たされる。 セルフレジはアルゼンチン人しか利用していない、キャッシュレス専用なので。 外国人は心得ている、この国ではカード払いしてしまうと額が倍になるので、あくまで現金払いでないといかんのだ。 それはともかく、レジを増やすなりムダなく迅速に仕事するなりして回転を早めてほしい、と思ってしまうのは僕が日本人だからだろうか。 ドルやユーロでの支払いも可能で、レートが表示されている。 暴落前に撮った写真。 現在ドルとユーロはほぼ等価のはずだが。 ユーロは比較的公定レートに近く、ドルは闇レー